吉村知事
大阪万博「アンケート」小細工バレて赤っ恥
「75%の学校が参加希望」
自信満々で投稿するも「参加しない」選べず
SmartFLASH 2024年5月29日(水)
16時07分 配信
吉村大阪府知事(写真:アフロ)
定員の2万人を大きく上回る、およそ5万5000人のボランティアが応募するなど明るい材料も聞こえてくる2025年大阪・関西万博。
ひどい!「不参加」を選べない意向調査
交野市長が公開した「不参加」を選択できないアンケート (交野市長のXより)
吉村洋文大阪府知事の投稿には一般ユーザーから背景説明
(コミュニティノート)がつけられた (Xより)
「SNSでは『入場者よりボランティアのほうが多いんじゃないか』といった皮肉も書き込まれていますが、吉村洋文大阪府知事は『1人でも多くの方に参加していただきたい』と、ボランティアの定員を1万人増やして3万人にする意向も示しました」(政治担当記者)
吉村知事が再三にわたり強調していた「機運醸成」が盛り上がりつつあるようにも思えるが、ここにきて「小細工」がバレて、赤っ恥をかいているという。
「吉村知事は、大阪万博に府内の小中高校生などを学校単位で100万人無料招待することを発表しています。
しかし、会場の人工島『夢洲』でメタンガスによる爆発が起きたり、会場へ向かうアクセス方法が少ないことなどから、児童の安全が担保できないとして参加を迷う学校が続出。
万博協会が公表したメタンガスによる爆発現場写真。屋根にも損傷があった。
万博協会が公表したメタンガス爆発地点。地図には「火災発生棟」とあるが
実際は「爆発火災」だった
そこで、大阪府の教育庁は、対象となるおよそ1900校に、5月末を期限にしたアンケートを送達したのです」(同)
5月27日、吉村知事は集計の途中経過を発表。Xにも《現時点で1280校から回答あり、75%に相当する950校もの学校から参加希望がありました。残り25%も未定・検討中です》と投稿したのだが―― このアンケートに「小細工」があったと指摘されているのだ。
「交野市の山本景市長が、24日、記者団に『市内の学校については、小学校9校、中学校4校の13校すべてで、参加したいというのは1校もありませんでした』と語り、学校単位で行かなくてもよいと表明しました。
山本市長によると、不参加の理由は『大阪府が用意するバスは(1日あたり)10台でとうてい利用できない。自分たちでバスを確保しても、1台で15万円かかり、校外学習で払える費用ではない。電車を使っても、引率する教員の負担、なにより小学生の安全の確保はむずかしい』とのことです。
さらに疑問を呈したのがアンケートの設問です。28日、自身の公式Xに、吉村知事の投稿を引用したうえで、《意向調整について、回答は「希望する」と「未定・検討中」の二択であり、不参加の選択肢はございません。「未定・検討中」を選択すると「個別事務局よりご連絡いたします。」らしいです。これでは、実質、強制参加です。》とポストして波紋を呼びました。
つまり、『不参加』をきわめて表明しづらい設問にしていたため、結果として参加希望が増えたようです」(同)
Yahoo!ニュースのコメント欄にも、
《2,800万人の入場者目標のために税金費って子どもの安全を犠牲に
してなりふり構わず100万人水増しするはずが、あまりの杜撰さに
大炎上》
《運動会時期、夏休みを避けた平日で学年単位で行くとなればその
他の行事への負担は相当のモノです》
《簡潔に言えば、目標の入場者数のことだけしか考えていない結果
ですね》
など批判の書き込みが目立っていた。
山本市長が「学校単位で行かなくてもよい」と表明したことについて、吉村知事は「無料招待事業はおこなうので、希望する子供たちに万博のチケットは個別にお渡ししたい」と語った。教育現場は混乱しているようだ。
【速報】“すでに半数が参加希望”
大阪府の万博子ども無料招待めぐり
吉村知事が発言 事業には異議も
読売テレビ 2024年5月27日(月)
13時00分 配信
大阪府の吉村洋文知事 (27日)
2025年に開幕する大阪・関西万博に子どもたちを無料で招待する大阪府の事業について、吉村洋文知事は27日、対象の学校のうち、約半数がすでに参加を希望していると発表しました。府は5月末を期限に、各学校への意向調査を行っています。
大阪府は、府内在住の4歳から高校生について「子ども招待事業」として、無料で万博に招待することを決めています。
大阪府教育庁は、子ども招待事業を使った校外学習について、府内にある約1900の学校 (小学校、中学校、高校、支援学校) を対象に、実施する意向があるかどうかの調査を進めていて、5月末までに回答するよう求めています。
大阪府の吉村知事は27日、現段階で対象のおよそ半数となる約950校が「希望する」と回答していることを明らかにしました。
この事業を巡っては、24日、大阪府交野市の山本景市長が、市内の小中学校で、現状、参加を希望している学校がないことを発表。その理由について、
▼ 学年の変わり目や暑い時期を除くと5~6月に学校の来場者が集中
する
▼ 大阪府が準備しているバスが10台程度で、交野市に回ってくる可
能性が極めて低い
▼ 貸し切りバスの見積もりが1台あたり15万円で、1人あたり5000
円になる
▼ 電車の場合、最大2万人の利用が想定される中、学年単位で利用
するのは危険
▼ パビリオンは学校単位で1つくらいしか行けないのに、子どもた
ちが満足できるか疑問
▼ メタンガスの爆発事故が発生し、安全に懸念がある
▼ (子供が無料になるコードが発行されれば)学校単位ではなく、
家族と訪れたほうがいい
ことを挙げ、「各学校や市町村に行くか行かないかの回答をさせる『踏み絵』をふませるのはいかがなものか」と大阪府教育庁の姿勢を批判し、「学校単位で連れていかなくてもいい」とする見解を示していました。
一方で、吉村知事は、「教育的意義があると考えている学校も多い中で、子供たちが未来社会に触れる機会を増やしていきたい」と話しました。