最高価格10億8千万円の超高級マンション完成
タワマン建設続々
梅田が “住む街” に変貌のワケ
読売テレビ 2024年5月17日(金)
18時35分 配信
読売テレビ
大阪・梅田の周辺で高層マンションの建設が相次いでいます。
「関西の一等地」が、人が住む街へと移り変わろうとするワケは?
17日、JR大阪駅の南側に広がる堂島エリアでは、高さ約195メートル、地上49階建ての超高層マンションがお披露目されました。
「ブリリアタワー堂島」は、ヨットの帆をイメージした特徴的な外観で、あわせて457戸が入ります。気になる価格は、一番安い部屋で約5000万円。最高価格は、なんと10億8000万円です。
山本真帆 記者
「マンションに住む人しか入れない最上階のこのフロアは、大阪市内を一望することができます。私も住みたーい!」
ラウンジやフィットネスルームなども設けられ、すでに販売が始まっている376戸のうち373戸は成約済みだということです。
東京建物 野村均 社長
「関西のフラッグシップ (旗艦) になる物件が完成したということで、
大変うれしく思っています」
今、梅田周辺では、こうした超高級タワーマンションの建設が相次いでいます。
「スーモ」 笠松美香 副編集長
「こちらには40階建ての総戸数500戸以上のマンションが計画されて
います」
「ブリリアタワー堂島」のすぐそばでは、地上40階建てのタワーマンションの建設が進められています。不動産情報サイト「スーモ」によりますと、梅田エリアにある6つの駅の徒歩15分圏内には、2017年からの6年間で、13のマンションが建設され、戸数はあわせて3000戸を超えています。
150年前に初代のJR大阪駅が完成し、西日本最大のターミナルとなった梅田には、これまで数多くの商業施設やオフィスビルが建設されてきました。そんな関西随一の商業地で一体なぜマンションの建設が進んでいるのでしょうか。
「スーモ」 笠松美香 副編集長
「やはり梅田というと商業の中心地であり、オフィス・働く場所みたいなイメージを持たれていたと思うのですが、住む場所、そしてすぐに働ける場所、というような、住む街として見られてきている」
さらに、若い世代を中心に “資産価値” の高さにも注目が集まり、「関西の住みたい街」を聞いたアンケート調査では、「西宮北口」や「神戸三宮」などを押さえ、「梅田」が3年連続で1位になったということです。
さらに、この動きを加速させるのが、今年9月に街開きするJR大阪駅北側の「うめきた2期」地区です。甲子園球場とほぼ同じ面積の広大な公園のそばに、2棟のタワーマンションが建設されます。
梅田周辺が人が暮らす街に移り変わろうとする中で、ある “課題” も――
「スーモ」 笠松美香 副編集長
「大阪市内がどんどん人口が増えていっているのですが、周辺の郊外都市の方が少しずつ人口が減っているというようなところとかがありまして、大阪市内が “一強” みたいな感じになっていかないかは少し課題ではあります」
梅田の再開発で関西一体に活気をもたらすことができるのか。注目されます。