北アルプスで越年登山
岐阜県側、高山市奥飛騨温泉郷の登山口から
続々入山「日の出見えるといい」
岐阜新聞Web 2023年12月29日(金)
19時41分 配信
越年登山に出発する登山者=29日午前8時38分、高山市奥飛騨温泉郷
岐阜、長野県にまたがる北アルプスで新年を迎えようと、高山市奥飛騨温泉郷の登山口では、登山者が続々と入山している。
奥飛騨温泉郷神坂の新穂高温泉では29日、辺りがまだ薄暗いうちから、大きなリュックを背負った登山者が雪山に入り、一歩一歩進んでいった。31日に悪天候が予想されるため、越年登山者は例年に比べて少ないとみられる。
東京都狛江市の男性公務員(57)は槍ケ岳( 3180メートル )を目指して出発。1月1日に下山する予定で「 日の出がきれいに見えるといいな 」と話した。
県防災課によると、今年の県内の山岳遭難件数は28日時点で132件 ( 142人 ) となり、過去最高だった昨年1年間の129件 ( 141人 ) を上回っている。同課は体力と天候に応じた計画と、十分な装備を呼びかけている。
人気の八ヶ岳に登山者続々
台湾からツアーも 大みそか天候悪化で
「越年」少なめか 臨時相談所開設
NBS長野放送 2023年12月29日(金)
19時59分 配信
美濃戸口付近 ( 茅野市・29日 )
年末年始を迎え、長野県内の山岳で入山者が増えています。29日、八ヶ岳の主峰・赤岳の登山口には臨時の相談所が設けられました。
隊員:
「 転んでけがするケースが増えているので、気をつけて行ってくださ
い 」
美濃戸口には冬山登山の相談所が開設され、山岳救助隊員らが登山計画書の提出などを呼びかけました。今年はまだ雪が少なく、氷が露出しているということで、アイゼンの装着も指導していました。
大みそかは天候が悪化する見込みで、越年せずに下山する登山者も多いということです。
八ヶ岳は海外でも人気。台湾からのツアー客も入山し、登山口は賑わっていました。
台湾のツアー客:
「 アイスクライミング、楽しみます 」
新型コロナウイルスが「 5類 」に移行して、最初の冬山シーズン。入山者は増える見通しです。
警察は「 雪山に対応した装備 」、「 天気を把握して無理な登山はしない 」、「 暖を取れるものや予備のバッテリーなどを携帯する 」、「 登山計画を家族にしっかり伝える 」ことなどを呼びかけています。
年末年始を八ケ岳で
登山客の入山始まる 長野県
長野日報 2023年12月30日(土)
12時00分 配信
年末年始を八ケ岳で過ごそうと入山する登山客たち
=茅野市玉川の美濃戸口
年末年始を八ケ岳連峰で過ごそうと登山客の入山が始まっている。新型コロナが5類に移行して初の年末年始だが、あいにく31日の大みそかは荒天予報。長野県茅野市玉川の登山口 「 美濃戸口 」 では29日、年越しを諦めて予定より1日早く入山する人も見られ、1泊や日帰りでも冬山を楽しもうと県内外から多くの登山客が訪れた。
美濃戸口では、同日 午前10時ごろに増発便も含めてバス2台が到着。単独やグループ客らが冬山装備を整えて山へ向かっていった。諏訪地区遭難防止対策協会( 遭対協 )によると、午前11時までに約70枚135人が登山届を提出。オンライン申請を含めれば、200人ほどが入山したもよう。
赤岳直下の山小屋「 赤岳天望荘 」( 標高2722メートル )などを営む藤森周二さんによると、宿泊予約の状況はコロナ禍前に戻っている。31日は既に満室だが、天候不良のためにキャンセルの発生が見込まれるという。
千葉県内の大学の山岳部に所属する鈴木遥歩さん(20)と金澤巧実さん(20)は、OBと一緒に2泊3日で入山。阿弥陀岳山頂を目指すほか、アイスクライミングも楽しむという。鈴木さんは「難しいルートで初めて登るので緊張するけど技術を向上させたい」、金澤さんは「 テント泊で夜にボルシチを食べるのが楽しみ 」と笑顔だった。