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母親 こんな国に産んでごめんね

中3息子が車にはねられ死亡

東京高裁「 ひき逃げに当たらない

逆転無罪 ” 判決 事故めぐる3度目裁判

両親コメント全文

 

NBS長野放送 2023年9月29日(金)

18時48分 配信

 

判決後に取材に応じる和田樹生さんの父・善光さん 母・真理さん

( 9月28日 )

 

逆転無罪の判決。2015年、長野県佐久市で中学生の男子生徒が車にはねられて死亡した事故。「 ひき逃げ 」の罪に問われた被告の控訴審判決が東京高裁で開かれ、長野地裁の一審の判決を破棄し、無罪を言い渡した。判決後、両親は取材に応じ、「 なぜ我々の想いが届かなかったのか、判決は全く信じられない 」と話した。

 

 

■長野地裁 懲役6カ月の実刑判決

 

亡くなった和田樹生さん ( 当時15 )

 

2015年3月、佐久市の横断歩道で当時中学3年生の和田樹生さんが車にはねられ死亡した。

 

運転していた御代田町の会社員・池田忠正被告はすぐに救護しなかったとして、救護義務違反・「 ひき逃げ 」の罪に問われ、2022年11月、長野地裁が懲役6カ月の実刑判決を言い渡した。

 

 

■被告側が控訴「無罪」主張

 

事故現場 ( 長野県佐久市 2015年3月 )

 

被告は事故を起こした後、飲酒運転を隠そうと近くのコンビニ店で口臭防止剤を買っていた。被告側はすぐに戻り救護したとし、「 ひき逃げに当たらない 」と主張していたが、長野地裁は「 飲酒運転の発覚を回避しようとした行為は救護とは対極にある 」とした。

 

判決を不服として被告側が控訴。あらためて無罪を主張していた。

 

 

■東京高裁「ひき逃げには当たらない」

 

東京高裁 ( 9月29日 )

 

28日、東京高裁で開かれた控訴審判決。

 

田村裁判長は「 被告がコンビニで口臭防止剤を買って戻るまでの時間は1分余りで、すぐに救護している 」「 飲酒運転の発覚を免れようとする意志と救護しようとする意志は両立する 」とし、「 ひき逃げ 」 には当たらないとした。

 

そして、一審の判決を破棄し、被告に無罪を言い渡した。

 

 

■「 判決は全く信じられない

 

判決後に取材に応じる和田樹生さんの父・善光さん 母・真理さん

( 9月28日 )

 

この事故をめぐっては和田さんの両親が独自で証拠を集めたり4万筆以上の署名を集めたりしてきて検察に「 ひき逃げ 」での起訴を求めてきた経過がある。

 

判決後、和田さんの両親は取材に応じ、次のように話した。 ( コメント全文 )

 

 

父・善光さん ( 2022年6月取材 )

 

【 父・和田善光さんのコメント 】

 

飲酒運転で事故を起こして、誰に告げることもなく現場を離れてさらに自己保身のためにブレスケアをコンビニに買いに行くという行動が救護義務違反に当たらないということはちょっと考えられません。なぜ我々のこの思いが今回届かなかったのか、この後しっかり考えるが検察の方にこの後必ず上告して欲しいとお伝えしました。

 

これから判決文を読み込んで、即座に内容を検討していただくという話を聞いてきたところです。

 

判決に関しては全く信じられない思いで、ただまだ確定したわけではないので、気を抜くことなく、しっかりとこの後、上告につなげるところまで流れを持っていきたいと思います。

 

 

当時、和田樹生さんが身に着けていた靴など

 

 

私たちは救護義務違反が認定されること、量刑が維持されるかどうかこの二つを望んでいました。少なくとも、妻も言っていましたが、救護義務違反が認められないというのは、おかしいと思います。飲酒運転で事件を起こした後に、誰に告げることもなく現場を離れ自己保身のための方法をとっている。さらに事件を起こした当初から人をはねたにも関わらず一貫して、携帯で119番、110番していないというのは単純に飲酒の検査を遅らせて、警察官の到着を遅らせたいだけなのでそのための自己中心的な考え。もし、このようなことで救護義務違反が認められないのなら、同じような事件は他にも起きていると思うが、そんなものも犯罪の抑止どころか、今回のこの犯罪が確定してしまえば、本当にこの判決が悪い前例となり、安全で秩序ある交通社会が維持できないことにつながってしまうと思います。

 

 

■「こんな国に産んでごめんね」

 

母・真理さん ( 2022年6月取材 )

 

【 母・和田真理さんのコメント 】

 

被害者の生命や身体の保護というのを全く無視した判決だと思っています。最低の判決です。検察官には上告してもらいたいとこちらがお伝えするまでもなく、検察官の方は真剣に検討してくださるとの事だったので是非宜しくお願い致しますとお伝えしました。今回の判決は道路利用者誰にも関わってくるものだと思います。被害に遭って直ちに救護せずに買い物に行っても構わない、そんな無罪判決は道路利用者誰もが望んでいないと思います。

 

最初に現場に戻った時に通行人の方3人に声をかけられています「 救急車呼びましたか?」と。救護する意志があるなら、その時に状況を説明して、捜索して欲しいとお願いするはず。 それもせずに救急車呼びましたか、という呼びかけに対して現場を離脱した、それで実際に樹生の救命措置に遅延を生じさせたことは明らかですので、これが無罪になるのは信じられません。

 

 

和田樹生さんの父・善光さん 母・真理さん ( 2022年6月取材 )

 

樹生にかける言葉は見つからない。このまま刑が確定するようなことがあれば、「 こんな国に産んでごめんね 」としか言えないです。

 

真剣に検討してくださると、検察官の方からこちらがお願いするまでもなく真剣に考えますと、是非お願いしますと言いました。やはり飲酒運転で事故を起こした人は救護とかしたがらない、そういった加害者をまるで後押し、容認するような司法の判断はこんなの国民は望んでいない。救護義務違反、飲酒運転を無くしたいって思っている国民の意識からだいぶ乖離していると思います。事件全体を裁判官が見てくれているという風には全く思いませんでした。

 

 

■検察は上告を検討

 

一方、東京高等検察庁次席検事は「 検察官の主張が認められず、第一審判決が覆されて無罪とされたことについては、誠に遺憾である 」「 判決内容を十分に検討し、適切に対応したい 」とコメントしている。

 

検察は上告を検討するという。