北アルプスなどで遭難相次ぐ
登山中にけが、体調不良、道迷いで行動不能に
ヘリなどで救助
NBS長野放送 2023年7月25日(火)
21時47分 配信
資料 北アルプス槍穂高連峰
25日、北アルプスなどで登山中にけがや体調不良、道迷いで身動きがとれなくなるといった山岳遭難が相次ぎました。長野県警は、体調や技量、装備など十分注意して登山するよう呼びかけています。
北アルプス南岳を登山していた神奈川県川崎市の65歳女性が道に迷い行動不能になりました。
警察によりますと、女性は7月22日に単独で中房温泉から入山し、24日、槍ヶ岳から南岳に縦走中に横尾尾根付近 ( 標高約2700メートル ) で道に迷い、身動きがとれなくなりました。
25日 午前6時30分過ぎに本人から救助要請があり、岐阜県消防防災へリなどが午後0時30分に救助、岐阜県飛騨市内の病院に搬送しました。疲労はあるものの、目立ったけがはないということです。
また、23日に7人パーティーで上高地から入山した滋賀県の58歳男性が25日、涸沢から横尾方面へ向けて下山していた際、北アルプス横尾谷本谷橋付近 ( 標高約1750メートル ) で足を痛めて動けなくなりました。
25日 午後2時すぎ、同行者が消防へ通報、約2時間半後に男性は県警ヘリで救助され、松本市内の病院へ搬送されました。軽症とみられます。
また、黒姫山でも神奈川県の49歳男性が体調不良により、行動不能となりました。
25日、男性は単独で日帰りの予定で黒姫山に入山。午後1時ごろ、下山中に黒姫山新道分岐付近 ( 標高約1450メートル ) で体調不良となり、警察に救助を要請しました。
25日 午後5時前、警察と消防が救助して男性は信濃町の病院へ搬送されました。けがはない模様で体調も回復したということです。
北アルプス白馬大池では、24日に遭難した男性が救助されました。
23日、4人パーティーで白馬岳に入山した神奈川県の62歳男性は、24日、白馬大池を経由して下山中の登山道上 ( 標高約2380メートル ) で左足を負傷しました。
連絡を受けた山小屋の従業員が男性に付き添い山小屋に移動し、警察へ通報しました。
男性は自力で下山できないため、25日午後1時すぎ、警察が救助し、新潟県糸魚川市内の病院へ搬送しました。左足を負傷していますが軽傷とみられます。
長野県警は、体調や技量、装備など十分注意して登山するよう呼びかけています。