「落石の音、人の声が…」
北アルプス奥穂高岳の難所
「ジャンダルム」付近で男性死亡 落石が影響か御嶽山八丁ダルミでは61歳男性が
転倒して大けが
NBS長野放送 2023年8月21日(月)
21時30分 配信
資料 北アルプス奥穂高岳
21日も山岳遭難が相次ぎました。北アルプス奥穂高岳の難所「ジャンダルム」付近では男性が心肺停止の状態で発見され、その後、死亡が確認されました。落石に巻き込まれたとみられています。
21日 午前8時前、北アルプス奥穂高岳のジャンダルム付近 ( 標高31
00メートル ) にいた登山者から「 落石があり、人が巻き込まれたのでは 」と通報がありました。
通報を受け長野県警のヘリが出動し捜索したところ、心肺停止の状態の男性を発見しました。
午前9時45分ごろに救助し、松本市内の病院に搬送しましたが、死亡が確認されました。
警察によりますと、通報した登山者は「 落石の音 」と「 人の声 」が聞こえたということです。
男性は登山道から外れた場所で見つかり、警察は落石に巻き込まれた可能性もあるとみて調べています。
現在、身元の確認を進めています。
また、御嶽山八丁ダルミ ( 標高約3000メートル ) では、富山県黒部市の会社員の男性(61)が、登山中に転倒し、大けがを負いました。
男性は19日に単独で御嶽山に入山し、20日、剣ヶ峰から王滝頂上に向けて登山中にバランスを崩して転倒したということです。その日は、自力で近くの山荘に移動して一泊しましたが、翌日になっても、回復せず、自力で下山できないとして、本人から救助要請がありました。
21日 午前9時45分ころ、長野県消防防災ヘリに救助され、松本市内の病院に搬送されました。右足くるぶしの骨折で重傷の模様です。
北アルプス奥穂高岳ジャンダルム付近で
死亡したのは東京都の40歳の医師と判明
落石と関連か
SBC信越放送 2023年8月22日(火)
12時02分 配信
信越放送
北アルプスの奥穂高岳で倒れているところを救助され、その後死亡が確認された男性は、東京都の40歳の医師であることがわかりました。
亡くなったのは、東京都文京区の医師 箕谷 直史 ( みのたに なおし ) さん40歳です。
奥穂高岳では21日の午前7時50分ごろ、標高およそ3,100メートルの「 ジャンダルム 」と呼ばれる岩壁の近くで、登山をしていた男性から「 落石があり、人が巻き込まれたのではないか 」と警察に通報がありました。
箕谷さんは、落石があった場所よりも下の斜面で倒れているところを発見、救助されたもので、警察ではこの落石が関連してるものと見て調べています。
現場は北アルプスの最高峰・標高3,190メートルの奥穂高岳に近く、切り立った岩場が続く上級者向けのルートです。