【工事中】長野県内 山岳遭難発生状況( 2月 )・・・ | 大阪ミナミの山小屋(別館)だより

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長野県内の山岳遭難発生状況(週報)

更新日:2023年2月27日

 

1.先週の発生

 

2月20日

岩菅山

男 68 無事救出 道迷い

2人パーティでバックカントリーを滑走中、同行者とはぐれ、道に迷い行動不能

 

 

 

2月20日

毛無山

男 40         無事救出 道迷い

単独でバックカントリーを滑走中、道に迷い行動不能

 

 

 

2月24日

八ヶ岳連峰 天狗岳

女 52 無事救出 道迷い

単独で山頂から下山中、視界不良等により行動不能

 

 

 

2月24日

八ヶ岳連峰 阿弥陀岳

男 59 負傷 転落

2人パーティで摩利支天大滝をアイスクライミング中、転落、負傷

 

 

 

2月24日

北アルプス 八方尾根

男 49 負傷 滑落

2人パーティで八方尾根を下山中、滑落、負傷

 

 

 

2月26日

中央アルプス 木曽駒ケ岳

男 29 負傷 転落

3人パーティで木曽駒ヶ岳から千畳敷に向けて下山中、転倒、負傷

 

 

 

2月26日

八ヶ岳連峰 阿弥陀岳

女 44 負傷 滑落 単独で阿弥陀岳に向けて登山中、滑落、負傷

 

 

 

2.山岳安全対策課からのアドバイス

 

県内では、週末を中心に7件の遭難が発生し、うちバックカントリー遭難が2件、アイスクライミング中の遭難が1件発生しました。特にバックカントリー遭難は、毎週発生しています。

バックカントリーでの滑走は、雪崩、立木への衝突、道迷い等、非常に危険の高いスポーツです。樹林帯では、ヘリコプターでの救助が困難であり、地上から救助に向かわなければならず、相当の時間を要します。自分たちでトラブルに対処できるような知識や技術、経験を積んでから入山しましょう。

自分の技術を過信した無理な滑走は、命に関わる行為です。大切な家族や友人のことを考えた行動をお願いします。

登山においても、雪崩や滑落など、常に危険と隣り合わせである認識が必要です。そのため、行動中の危険を事前に予測して回避したり、対応できる知識や技術、装備が必要です。

 

今週は、気温が上昇し暖かい日が続く予報となり、一日の寒暖差が大きくなることが予想されます。高山帯でも気温の上昇により、雪が溶け、気温の低下とともに一気に凍結してアイスバーン状になることが少なくありません。歩行中や滑走中は、雪の状況をしっかりと確認するとともに、急斜面での下りやトラバースの際は、特に慎重な行動に努めてください。また、アクシデントにより救助要請をしても、時間帯や天候状況によってはすぐに救助ができない場合がありますので、日帰り登山でも万が一に備えた装備( ビバーク装備等 )を必ず携行しましょう。

入山前には、登山道の状況等を確認するとともに、必ず最新の天気予報を確認し、慎重な判断をお願いします。