長野県内の山岳遭難発生状況(週報)
更新日:2023年2月20日
1.先週の発生
2月18日
北アルプス 白馬乗鞍岳
女 55 負傷 転倒
5人パーティでバックカントリーを滑走中、転倒、負傷
2月19日
北アルプス 上高地
男 48 負傷 雪崩
5人パーティで大正池付近を下山中、雪崩に巻き込まれたもの
2.山岳安全対策課からのアドバイス
先週県内では、2件の遭難が発生しました。週末を中心に、バックカントリーを滑走中に転倒する遭難が先々週に続いて発生しています。
バックカントリースキー・スノーボードは、非圧雪、非整備の斜面を滑走できることが醍醐味ですが、立木や岩への衝突リスクが高く、転倒した場合には、滑落や雪崩を誘発して巻き込まれる等の様々なリスクがありますので、地形、気温、雪質、前日までの積雪量等、高度な判断が求められます。
雪崩による遭難も発生しています。県内各地では、降雪後に気温の上昇や降雨になるなど、安定しない天候が続いており、雪崩のリスクが非常に高まっています。
登山やバックカントリースキー・スノーボードを計画されている方は、これらのリスクを認識し、事前に入山前の天候や積雪状況等について下調べを行い、雪崩を回避する行動を心掛けるとともに、必ず雪崩対策装備( ビーコン・プローブ・ショベル )を携行してください。
自身や仲間の体力・技術に見合った計画を立てるとともに、気象情報を必ず確認し、悪天候の場合には、入山の延期または中止をしましょう。
悪天候の際は、救助活動が長期化する場合があります。万が一に備えて、ツエルト、防寒具、着替え、ストーブ、非常食等ビバークできる装備を携行してください。