つい先日、小屋番にとって驚きのニュースが
アメリカから飛び込んできましたわ ・・・
小屋番が まだ大手企業に在職していた
バブル期の真っ只中、’80年代から ・・・
愛用していたアメリカントラディショナルのアイテム。
それが 「 ブルックス ブラザーズ 」
その 創業200年を超える老舗が
新型コロナウィルスの影響で
経営破綻に陥ってしまったそうな ・・・
ブルックス ブラザーズとは?
ヘンリー・サンズ・ブルックスにより1818年に創業。ポロカラーシャツ ( ボタンダウンシャツ ) をはじめとして、アメリカントラッドにおける数々の定番アイテムを考案してきた老舗。
米国歴代大統領、多くのハリウッドスターたちにも愛用され、アメリカの歴史とともに歩んできたブランドといえるだろう。
海外初出店は日本。1979年、東京・青山に旗艦店をオープンした。現在は全米に約120の店舗を構え、世界70カ国で展開している。
リンカーン ( Abraham Lincoln ) 大統領
J.F.ケネディ ( John Fitzgerald Kennedy ) 大統領
会長兼CEO クラウディオ・デル・ヴェッキオ氏。1957年イタリア生まれ。北部のヴェネト州アーゴルドで育つ。イタリア最大のアイウェアメーカー「ルクソティカ」の創設者、レオナルド・デル・ヴェッキオを父に持つ。ルクソティカのエグゼクティブディレクターを経て、2001年にブルックス ブラザーズを買収し、会長兼CEOに就任。ブランド本来の高品質な服作りに回帰すると同時に、’07年には外部デザイナーとしてトム・ブラウンを迎えるなど、新たな試みにも積極的に取り組んできた。
「 1896年、創業者の孫であるジョン・E・ブルックスがポロ競技を観戦していたときのこと。風でめくれないよう、選手たちはシャツの襟を留めていました。これをヒントに、襟をボタンで留めたシャツを考案したのです 」
1901年に段返り3ボタンの 「 ナンバーワンサックスーツ 」 を、その翌年にはレジメンタルタイのストライプ柄の向きを反転させた 「 レップタイ 」 を発表。
このブランドの歴史はアメリカの服飾史そのもの 「 アメリカの歴史 」 ともきわめて深い関係にある。
「 45人の米国大統領のうち40人が着用しているという事実に誇りを持っています。リンカーンのフロックコートを作ったのは私たちですし、ジョン・F・ケネディも多くの商品を購入しました。またハリウッドの多くの伝説的なスター ── ケーリー・グラント、スティーブ・マックィーン、ポール・ニューマン ── も私たちの服を愛用。その伝統は今も引き継がれ、多くのアメリカン・セレブリティが着用しています 」
どんな質問にも丁寧に、詳細に答えてくれるヴェッキオ氏。ある意味アメリカ人以上にこのブランドに敬意を表し、愛情を注いでいるのかもしれない。
米ブルックス・ブラザーズが破産法申請
コロナで打撃
日本経済新聞 2020年7月8日
21時40分
米ブルックス・ブラザーズは破産法11条の適用を申請した=AP
【 ニューヨーク = 中山修志 】 米衣料品店のブルックス・ブラザーズが8日、連邦破産法11条 ( 日本の民事再生法に相当 ) の適用を申請し経営破綻した。新型コロナウイルスの影響による店舗の営業休止が響いた。
ブルックス・ブラザーズは創業200年を超える老舗で、ビジネススーツやネクタイなどのブランドとして世界的に有名。1890年代に初めてボタンダウンのカラーシャツを発売し、米金融街ウォール・ストリートなどでビジネスマンのキーアイテムとして人気を集めた。
米国では大手衣料品店や百貨店の経営破綻が相次いでいる。新型コロナの影響が色濃くなった3月以降、衣料品のJクルーや百貨店のニーマン・マーカス、JCペニーなどが相次ぎ破綻した。
ブルックス・ブラザーズも北米の約250店が一時休業に追い込まれ、現在も多くの店が再開できていない。米メディアによると、6月に経営悪化により米国内の3つの工場を閉鎖する可能性があるとの見通しを示していた。
IT ( 情報技術 ) 企業などでの仕事着のカジュアル化も同社にとって逆風だった。同社は非上場だが、ここ数年は年間売上高が10億ドル ( 約1070億円 ) 程度に低迷し、多くの不採算店を抱えていたとみられる。
FNN
’70年代半ばからの
「 VAN 」 や 「 JUN 」 に始まる若者向け
カジュアルファッションの流行 ・・・
そんな流れと一線を隔、大人のファッション。
それがアメリカントラディショナルやったような気がしますなぁ ・・・
米の老舗ブルックス・ブラザーズ、経営破綻
・・・ ボタンダウンシャツで人気
読売新聞 2020年7月8日(水)
22時22分配信
【 ニューヨーク=小林泰明 】 米国の衣料品店ブルックス・ブラザーズは8日、米連邦破産法第11章 ( 日本の民事再生法に相当 ) の適用を申請し、経営破綻した。新型コロナウイルスの感染拡大による店舗の休業が響いた。
創業200年を超える紳士服の老舗で、ビジネススーツやネクタイなどの有名ブランドとして知られる。1890年代にボタンダウンのシャツを発売し、人気を集めた。リンカーンやケネディら歴代の米大統領にも愛された。
日本には1979年に進出。世界40か国以上に約500店舗を展開している。
同社は声明で、「 新型コロナウイルスの大流行はビジネスが直面していた課題を加速させ、大きな打撃を与えた 」 とした。破産法申請については 「 廃業を意味するわけではなく、未来を守り続けるためだ 」 と強調しており、新たな資金の出し手を見つけるなどして、事業継続を目指すという。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル ( 電子版 ) によると、カジュアルな服装を採用する企業が増えたことで、スーツを購入する男性が少なくなり、経営不振に陥っていたという。
米「ブルックス ブラザーズ」が破たん
新型コロナの影響で
WWD JAPAN.com 2020年7月8日(水)
22時45分配信
クラウディオ・デル・ヴェッキオ=ブルックス ブラザーズ会長兼最高経営責任者
GEORGE CHINSEE / WWD (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
米 「 ブルックス ブラザーズ ( BROOKS BROTHERS ) 」 は8日、日本の民事再生法に当たる米連邦破産法第11条の適用をデラウェア州の破産裁判所に申請した。ニーマン・マーカス ( NEIMAN MARCUS ) やJ.クルー ( J.CREW ) 同様、新型コロナの影響による打撃を大きく受けた。
米「ブルックス ブラザーズ」が破たん 新型コロナの影響で
資産と負債は5億~10億ドル ( 約535億~1070億円 ) とされており、最大の債権者はスイス・ガーメント・カンパニー ( SWISS GARMENTS CO
MPANY ) で、520万ドル ( 約5億5600万円 ) の債務を負っている。
買い手候補としては、米ブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループ ( AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG ) と、米不動産投資信託会社のサイモン・プロパティー・グループ ( SIMON PROPERTY GR
OUP以下、サイモン ) 、そして同じくブルックフィールド・プロパティー・パートナーズ ( BROOKFIELD PROPERTY PARTNERS 以下、ブルックフィールド ) の3社連合と、新進の米ブランド管理会社WHPグローバル ( WH
P GLOBAL以下、WHP ) が有力視されており、価格は3億5000万ドル ( 約374億円 ) 程度になるとみられている。
米衣料品ブルックス・ブラザーズが破産申請
新型ウイルスで苦戦
BBC News 2020年7月9日(木)
11時50分配信
米衣料品ブルックス・ブラザーズが破産申請 新型ウイルスで苦戦
アメリカの老舗紳士服ブランド 「 ブルックス・ブラザーズ 」 が8日、連邦破産法11条 ( 日本の民事再生法に相当 ) の適用を申請したと発表した。アメリカでは新型コロナウイルスのパンデミックにより、JクルーやJCペニー、ニーマン・マーカスなど、衣料品大手や百貨店が相次いで破産申請している。
ブルックス・ブラザーズは創業1818年と200年以上の歴史を持ち、アメリカで最も古い衣料品店のひとつ。これまでにジョン・F・ケネディ氏やバラク・オバマ氏など、歴代の大統領のスーツを仕立ててきた。
2001年以降は、イタリアの眼鏡大手ルクソティカを創業したヴェッキオ一家のクラウディオ・デル・ヴェッキオ氏が所有している。
■ 世界500店舗
世界の約500店舗のうち半数はアメリカにあり、従業員は4000人以上に上る。
しかしパンデミックの影響を受け、すでにいくつかの店舗を閉鎖していたほか、アメリカ国内の工場も閉鎖に向けた準備を進めていた。
パンデミック前にも、オフィス・カジュアルの台頭やオンラインでの競争激化で苦戦を強いられていたという。
連邦破産法11条により、ブルックス・ブラザーズの債務の弁済は延期される。今後は事業の買い手を探していく方針で、手続きには数カ月かかる見通しと同社は述べている。
■ クラシック・アメリカン
デル・ヴェッキオ氏は、「 業界の向かい風がパンデミックでさらに強くなった 」 と説明。「 同社が目標を達成するには、適切な事業売却のために連邦破産法の適用を申請するのが、他のどの方法よりも最善だった 」 と語った。
ブルックス・ブラザーズは自社のスタイルをクラシック・アメリカンと位置づけ、マドラス・チェックやシアサッカー生地のスーツ、アーガイル柄のソックス、ボタンダウンシャツなど、「 名門校の学生風 」 の紳士服をアメリカに浸透させたとうたっている。
裁判所に提出された書類によると、同社の資産と負債はそれぞれ5億~10億ドル ( 約540~1070億円 ) だという。
ブルックス・ブラザーズは6月にアメリカの3工場を閉鎖すると発表。デル・ヴェッキオ氏はその際に受けたニューヨーク・タイムズの取材で、生き残りの道を模索していると話していた。ニューヨーク州とマサチューセッツ州、ノースカロライナ州の工場では合わせて700人近くを雇用していた。
また、連邦破産法の適用申請以前から、アメリカ国内で51店舗を閉鎖することを明らかにしていた。
デル・ヴェッキオ氏は6月の取材で、「 現時点では、この危機を切り抜けられるようにあらゆる資源を維持することが必要だ 」 と話していた。
( 英語記事 Brooks Brothers files for bankruptcy protection )
ナチュラルショルダーのシルエット
段返し三ツ釦、中掛けに
ポロカラーのシャツ、
レジメンタルストライプのタイ ・・・
No.1サックスーツ
実に洗練されたビジネスファッションやと思いますなぁ。
バブル期には、どちらかというと
イタリアンファッションが持て囃された日本の衣料業界。
そんな中で、
流行を取り入れながらも
老舗の伝統と意地を見せてくれていたようにも感じますなぁ。
ブルックスブラザーズ 大阪梅田店
今や企業を退職して
背広やスーツとは縁の無い小屋番 ・・・
手元にはポロカラーのYシャツが数枚、
懐かしいバブル期の思い出と共に
ひっそりと眠っていますわ。
企業の新陳代謝の激しい米国で
創業200年以上という老舗 ・・・
そんな老舗が経営破綻に陥るとは、
はたして
新型コロナウィルスの影響だけなんやろか?
まぁ これもまた時代の流れなんかもねぇ ・・・