6月の山で ・・・ | 大阪ミナミの山小屋(別館)だより

大阪ミナミの山小屋(別館)だより

大阪ミナミの避難小屋 ろっぢ・・・
山と自転車と日本酒が好きな小屋番がお待ちしています。

ちょっと覗いてみようという方、
090-3493-7868 へご予約・お問い合わせください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長野県内の山岳遭難発生状況(週報)

更新日:2020年6月8日

 

1.先週の発生

 

 

6月3日

鹿島槍ヶ岳

77 男 疲労・凍死傷 無事救助 

単独で下山中、疲労により、行動不能

 

3日、北アルプス鹿島槍ヶ岳で下山予定であった男性 77歳が行方不明となっていましたが、4日、大町警察 署山岳遭難救助隊員が発見し、同行して下山しました。

 

 

 

6月6日

爺ヶ岳

45 女 滑落 負傷

仲間と4人で登山中、滑落、負傷

 

6月6日

爺ヶ岳

56 男 その他 無事救助

仲間と4人で登山中、技量不足により行動不能 ( 上記遭難者の仲間 )

 

6日、北アルプス爺ヶ岳で登山中、女性 45歳が雪上でスリップして滑落、負傷し、男性 56歳が行動不能となる山岳遭難が発生し、7日、県警ヘリで救助しました。

 

 

 

6月7日

爺ヶ岳

53 女 滑落 負傷

仲間と4人で登山中、滑落 ( 上記遭難者の仲間 )

 

6日、北アルプス爺ヶ岳で登山中、女性 53歳が雪上でスリップして滑落し、負傷する山岳遭難が発生し、7日、大町警察署山岳遭難救助隊員が救助し、大町市内の病院に収容されました。

 

 

 

 

2.山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

 

6月 1週は、4件の山岳遭難の発生がありました。真夏日が続き、山に雪が残っているとは想像しに くいところですが、信州の山々は標高が高く、夏になっても登山道上に雪が残る箇所があり、滑落や道迷いのリスクが伴います。この時期は、アイゼンやピッケルの携行を迷うところですが、登山計画の際には、必ず最新の登山道情報を確認し、少しでも不安がある場合は装備品を見直しましょう。また、自身や仲間の技量に見合った山域を選び、決して無理をしない登山をお願いします。 なお、長野県の多くの山小屋では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、営業予定や方法を変更しています。こちらも入山前に必ず最新の情報を確認しましょう。また、少しでも体調に不安がある場合は、登山は中止にしましょう。

 

 

 

 

 

長野県内の山岳遭難発生状況(週報)

更新日:2020年6月15日

 

1.先週の発生

 

先週県内では、山岳遭難の発生はありませんでした

 

 

2.山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

 

先週県内では、山岳遭難の発生はありませんでした。長野県は、先週梅雨入りとなりました。雨が降ると、登山道が滑りやすくなり、転倒や滑落の危険性が増すのはもちろんですが、過去には霧などで視界が悪くなり、道迷いとなる遭難や夏でも風雨により、低体温症となる遭難が発生しています。また、長い雨が続いた場合や局地的な豪雨になると、普段は水が流れていない場所が沢になったり、増水により橋が流されてしまう場合があります。天候は、安全な登山を計画する上で大切なチェック項目の一つです。長期的な予報を確認するだけでなく、登山中も天候の異変や急変の前兆を感じた場合には、無理な行動をせずに、計画を変更しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

長野県内の山岳遭難発生状況(週報)

更新日:2020年6月22日

 

1.先週の発生

 

6月16日

北アルプス 焼 岳

65 男 滑落 死亡

単独で焼岳から下山中、何らかの原因により、滑落

 

 

16日、北アルプス焼岳で、男性 65歳が滑落する山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しましたが死亡が確認されました。

 

 

 

6月16日

信濃町 御巣鷹山

74 男 滑落 死亡

仲間と2人で山菜採りのため入山中、滑落

 

16日、上水内郡信濃町の御巣鷹林道付近で、男性 74歳が滑落する山岳遭難が発生し、長野中央署及び消防が救助しましたが死亡が確認されました。

 

 

 

6月18日

北アルプス 白馬岳

32 男 滑落 負傷

単独で白馬岳を登山中、雪渓上で足を滑らせ、滑落、負傷

 

18日、北アルプス白馬岳小雪渓付近において、男性 32歳が滑落し負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリ及び大町警察署山岳遭難救助隊員、北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会白馬班救助隊員が救助しました。

 

 

 

 

 

 

 

6月20日

中央アルプ ス 将棊頭山

52 男 道迷い 無事救助

単独で将棊頭山から下山中、道に迷い、行動不能

 

20日、中央アルプス将棊頭山で男性が道に迷い、行動ができなくなる山岳遭難が発生し、21日、伊那警察署山岳高原パトロール隊員が救助しました。

 

 

2.山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

 

6月 2週は、山岳遭難の発生はありませんでした。長野県は、先週梅雨入りとなりました。雨が降る と、登山道が滑りやすくなり、転倒や滑落の危険性が増すのはもちろんですが、過去には霧などで視 界が悪くなり、道迷いとなる遭難や夏でも風雨により、低体温症となる遭難が発生しています。また、 長い雨が続いた場合や局地的な豪雨になると、普段は水が流れていない場所が沢になったり、増水 により橋が流されてしまう場合があります。

天候は、安全な登山を計画する上で大切なチェック項目の 一つです。長期的な予報を確認するだけでなく、登山中も天候の異変や急変の前兆を感じた場合に は、無理な行動をせずに、計画を変更しましょう。

 

6月 3週は、4件の山岳遭難の発生があり、うち2件はお亡くなりになっています。また、4件中3件は、単独登山者の遭難でした。新型コロナウイルス感染防止のため、日帰りによる単独登山や山菜採りを計画している方もいるかと思いますが、往復のコースタイムや技術的・体力的な難易度に、無理が生じてはいませんか。信州の山は、まだまだ残雪が多い山域もあり、軽アイゼンでは滑落のリスクが大きい箇所もあります。ご自身の技術や体力にゆとりを持った山域選びと計画を立てましょう。 なお、梅雨のシーズンですので、天候チェックは特に入念にお願いします。梅雨時の山岳エリアは天候変化が早く、予報とは異なる場合があります。登山中も天候の異変や急変の前兆を感じた場合に は、早めに計画を変更しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

長野県内の山岳遭難発生状況(週報)

更新日:2020年6月29日

 

1.先週の発生

 

6月27日

松本市 金松寺山

79 男 道迷い 無事救助

単独で金松寺山へ入山中、道に迷い、行動不能

 

 

 

6月28日

中央アルプス 中岳

50 男 その他 無事救助

単独で中岳付近を登山中、技量不足のため、行動不能

 

 

2.山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

 

先週県内では、2件の山岳遭難の発生がありました。2件ともに単独登山者の遭難です。単独登山を計画する際には、ゆとりある日程と、自身の体力や技術よりもレベルを下げた山域を選定しましょう。

また、長野県内では、熊の目撃や襲われる事案が発生しています。登山をする際には、熊などの野生動物が生息するエリアに足を踏み入れている意識を持ち、鈴やラジオなどの音が出るものを携帯しましょう。

なお、梅雨の晴れ間をみて、登山をされる方も多いと思いますが、梅雨時の山岳エリアは、天候変化が早く、都市部や山麓とは異なる場合があります。登山中も天候急変の前兆を感じた場合には、登山の中止や早めの下山を検討しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

長野県内の山岳遭難発生状況(週報)

更新日:2020年7月6日

 

1.先週の発生

 

6月29日

南アルプス 三伏峠

77 男 疲労 無事救助

三伏沢において渓流釣り中、疲労のため行動不能

 

 

6月30日

北アルプス 白馬鑓ヶ岳

27 男 道迷い 無事救助

白馬鑓温泉から下山中、道に迷い行動不能

 

 

 

2.山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

 

先週県内では、2件の山岳遭難の発生がありました。

パーティで登山する際は、離れたりすることなく、必ず目の届く範囲で行動しましょう。仲間と別れて一人になることは、単独登山と変わりません。気がつけば、仲間の一人が 「 いない 」 「 下山しない 」 「 小屋に到着しない 」 ということになりかねないため、パーティでの登山のあり方について再考してみましょう。

梅雨が明ければ本格的な夏山登山シーズンとなるため、登山を計画中の方も多いと思いますが、登山は危険を伴うスポーツですので、事前のトレーニングは欠かせません。また、登山計画書を作成する際は、計画書の中にエスケープルート等を盛り込んでおくことも必要です。さらに、計画書の中にタイムリミットを設けることで安全で無理のない登山計画となるはずです。