🌸

ほんのり薄紅の櫻の花びら 🌸"、,. 。、


夜風に煽られて 

ひらひら ひらり     "、,.  🌸

「あぁ 散ってる•••」

 時々  歩を弛めながら 歩いて帰る夜道

                                                        
玄関の引き戸 ガラガラガラ
                                "、,. 。'✻
「ただいまぁ…」      🌸

 「あらっ?!」

雨上がりの舗道から持ち帰ったのか

                                                                  。 "、,. 

 靴底に花びらが ピタリ    🌸                                      

剥がした花びら 縦長のハート
                                       "、,"、,. 
「可愛いい ンふッ」   🌸   "、,. 🌸
                                                                                      手のひらに乗せてみる
一枚 もう 一枚

 手のひらの上でもう一度
                      "、,. 。。、                                               いびつながらも 可愛く咲いた

 咲いた櫻を崩せなくて

しばし眺めることに       🌸  "、,.                                                           
                          
                         
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ケイコ より: 2006年4月13日 6:14 午前

 おはようございます。
花の命は短くて・・・・。
サクラの花びらが散り始めると 
いつの間にか ハナミズキの花が・・・・。


25年来の主婦友達が亡くなって1年。
共通の主婦友達にお墓参りを誘われました。
  

でも 一年たった今でも
彼女がこの世にいないことが
信じられずにいます。
まだ お墓参りに行けません。

                   

⬆ あの頃のブロともさんのコメントです。

桜の季節になるとふと思い出す時がある。


 もう一つのあの頃 

桜の季節になると毎年立派な桜を咲かせ、個人宅なのに

雪洞ボンボリまで灯されて、お庭で花見を兼ねた宴を楽しんでられた。 

 町内会の役員さんで、これ又先のブログの遠い親戚の叔父さんと同じ学会の方でした。

 「◯◯さん、花見に来よし〜 一緒に呑もう!」 

と、呑めない母を誘って下さる。

 母は呑めないのに、「ありがとう!」って
きっちり参加を決め込む。 


 が、しかしこれには母の魂胆が隠れていた。

 とっても大きな立派な邸宅といった感じでした。

ほんの数軒隔てた近くのお家で、何時でも咲き誇った

美しい桜は愛でられる。

なのに呑めないお酒の席に混じる。 

 何故か。。
桜の蕾が欲しいのです。。それだけ。。 

 塩漬けにしたいのです。 

桜茶は勿論、蒸し団子(餡入)の上に小さな塩漬けの蕾を少し塩出しして乗っける、お洒落な上これがとっても美味しいのです。 

桜の香りもきっちり鼻先をくすぐる。


 桜茶
これには、かなり濃い目の桜の蕾が良いのです。

あの頃に教わった。

 薄い色だとほぼ桜の色は無くなるの。
湯呑みに小さな小さな蕾が2、3輪くっついた花びらを入れてお湯を注ぐと、面白い事に薄っすら色づきお茶色

(薄い緑色)になる。 

あの頃、蘭も塩漬けしていた。 




                       蘭茶

                                     塩漬

蘭茶これは風情だけで、対して美味しいとも思わなかったと記憶にある。 蘭は春蘭

お家で塩漬した蘭茶も、桜の蕾をのせたホッカホカの出来立ての蒸し饅頭の映像も載せていたのに、何故か見れなくなっていた。残念↦


んな理由ワケで、家の中の隠し部屋みたいな納戸には、

お味噌、薬酒、干した柿の葉、削ったキササゲ、沢庵、

乾燥蓬にドクダミ、ノビルの醤油漬けに花梨酒、

ザクロ酒、ネズミモチ酒、他にもいっぱい。


なんでんかんでんお酒にする。

 ザクロ酒など涎ヨダレに効くとか言ってたな。

老いた父が毒味役兼実験モニター。

勿論、父は効果があろうがなかろうが絶賛あるのみ… ニコニコ

 でも、家族で誰もお酒は嗜まない。
なのでどんどん溜まっていく。 

そう、母は造る事が楽しいのだ。

 お隣が酒屋さんだったので、綺麗な酒瓶が出ると貰ってきていれる瓶代はタダなのだ。

ズラッと並ぶとまるでスナック

私は行ったことが無いので想像力!


 この酒屋さんにね、ある年大事件が勃発するのです。

 二人組の強盗が忍び込んだのだ。

確か煙草が値上げばかりしていた頃

煙草が目的だったと聞いた。

 このお話はまたの機会に。。


 父が、夕餉の折の最後の一口を必ずお茶漬けで頂く、

この時に絶対にお漬物は付き物。 

母は季節に合わせて色んな漬物漬けていた。 

塩梅が上手く適当にいれる塩は抜群だった。

今ならネットや本で何時でも検索できるのだが。


真冬の白菜など、霜が降りた後に収穫されると、

それはそれは柔らかく、そして甘くて昆布と赤唐辛子を

入れてタップリと漬けてた。 

 酢橘の頃には皮も摺り下ろし酢も絞りかけた。

酢橘の皮は青菜の漬物によく合ったが、

焼きナスの味噌和えに削りたての鰹節掛けて

酢橘の皮スリスリ トントン ガリガリ フリフリ

そうそう、鰹節は父が鉋カンナで削ってた。ようやるわ。。

その内に本来の鰹節削り器はいつの間にか台所に座ってた。



                     初夏の香りのする酢橘スダチ
                          庭のスダチの実も楽しみ、もうじき季節ですね。

 重石は何処かで拾ってきた、一抱えもある丸い石。

 見ていなくても分かる犠牲者は父。。
きっと母の一声で、父は「よっしゃ!」で
リュックにでも入れて持ち帰ったのだと、

実に大きさ違いで何個あったか事か。

 何気ない日常の一駒一つ一つが二度と帰っては来ないし、ご馳走よりご馳走の このお漬物、私が漬けても舌が憶えている同じ味にならない。

漬ける量も関係するのかなぁ。。
文机の母の笑う写真に話しかけてみた。

 黙って笑っとった。


 いつか数珠玉の枕の日記に記したが、辛子菜の古漬けの事、堤防でフサフサと大きく育った無農薬の辛子菜は、

べっ甲色に漬かり実に美味しかった。

 秋口の秋茄子の塩漬けもホンマに言う事無し



あの漬物軍団をあの手この手で、父の為にと手間を惜しまず、一日も切らすことなく春夏秋冬必ず供された父親は、

何て幸せ者だったのでしょう。

無愛想でも友達が沢山いて、お店の商品も次々と考えてそして当てて。。


そして、あの父の名言

「そりゃあ生まれ変わっても、一緒になりたいわよだ」

でしょうね。

そして、
この辛子菜の古漬けには、チリメンジャコと、しょいのみ(醤油の実)と七味、時折生姜の摺り下ろしも加えて。

普通は高菜で作るのだけれど、何故か辛子菜で漬けてた。

タップリと無料だからだ思う。。


「しょいのみ」とは? 「しょいのみ」は、徳島県西部・「にし阿波」発祥と言われ、古くから親しまれている発酵食品です。 古くは各家庭での醤油づくりの副産物であった「しょうゆの実(もろみ)」を、数種類の麹(大豆・米・小麦)に、各家庭ごとに醤油・酒・水飴等を合せ、熟成させています。

                                  ↗   年前にこれで仕込んだ

                                  麹屋 本家阿波おんな様より

しょいのみ(※麹) 20g
きゅうり  60g
ゆでタコ  40g
パプリカ  10g
たまねぎ  10g
ごま油少々
※「料理のコツやポイント」

実に、この家に居を移した年に仕込んだ「しょいのみ」が
棚の奥で眠ってます。
作る楽しみだけで作ったが、まんま手つかず。。
            ⬆明らかに母の遺伝子受け継いでいる。。
食べられるのかなぁ…
勇気が無い…
怖いもの見たさは存在してるが。
口に運ぶかは別物や。。
                                             完