今日はサモトラケのニケに恋焦がれている私の思いを書いてみます。

何故こんなに惹かれたかは全く分からないのだが。

ルーブル美術館の階段の上から見下ろしている船の舳先で、今にも飛びたたんと一歩前に片足を出したニケ、薄地の布は肌に密着し、美しい裸体を想像させる。



1963年にエーゲ海の北東にあるサモトラケ島カビレスの聖域を見下す高台から100有余の破片とともに発見されたのだそうで、フランスの領事が、まずバロス島の大理石で作られた女性像トルソを発見し、続いて周辺から大理石で作られた断片118が見つかり、これを復元すると有翼の勝利の女神「ニケの像」であることが解かり、その後数十年後、ルーブル美術館の「ダリュの階段踊り場」に佇む事になる。

階段の踊り場に佇むニケは、窓からの柔らかい光で照らされる。

この場所に置かれた事さえも、何か夢を掻き立てて心がざわつく。

階下から見る3メートル20のこの大きな女神の像は見た人を涙させるほど感動させると聞き及ぶ。

翼を大きく広げたこの巨大なニケのは、他に完全な姿を留める彫刻が数あるのにも関わらず、頭と胴体のないこの女神像がこんなにも人々を魅了するのか。。

「ミロのビーナス」とともにルーブルを訪れる人々を強く惹きつけて止まない。

ミロのヴィーナス


ニケの勝利の女神を現すこの大きな翼を持つ女性像は、丘の頂上で見つけられ軍船の舳先に立ち、今にも翼を羽ばたかせんとしています。

いかにも『私が女神よ』と言わんばかりのあの力強い迫力は私を魅了し虜にしています。

広げられた翼と翻る薄衣の妖しさが、これほどまでに人を惹きつけるのでしょうか?



芸術作品は不完全な故に人を惹きつける事が多いと言う。ニケの、この不完全さはダ・ヴィンチの完璧に計算しつくされた「モナ・リサ」と人気を分け合う由縁ではないかと。

双璧の「ミロのビーナス」も発見当時、頭部はついていたものの両腕はなく、この不完全さも人々を魅了させているのは偶然なのか。

近年、このニケをギリシャから返還要求が出てるとの話を聞きます。また、ニケが遠のくと内心気が気ではないのですが、彼女は未だあのエーゲ海を見下ろす丘に、頭部と両腕が眠っているであろう地に思いを馳せ、あの大きな翼を羽ばたかせて生まれ故郷へ帰りたいと願っているのではないのでしょうか?とすれば元の場所へ戻してあげて、あのエーゲ海を見下ろしながら潮風に吹かれるニケの笑顔を想像したいものです。

そう言えば映画タイタニックのディカプリオとケイト・ウインスレットの船上のあの有名なシーンのモデルになったと聞いた。


ニューヨークの自由の女神像

しかし、同じ彫刻像である、あのニューヨークでマンハッタンを背に大西洋を見下ろす自由の女神、あの像だけは怖くて、もし あの自由の女神が歩いてこちらへ向ってきたらと思うと身が竦む思いがするのです。

数年前、自由の女神が夜に海を歩くCMが流れていた事があった

そして、古い映画の「大魔神の逆襲」?だったか


今でも怖い大魔神

腕が顔を横切ると優しい埴輪の顔から恐ろしい形相の大魔神へと変貌する。。TVで放映されているのを不覚にも観てしまったのだ。怖いもの見たさで、古い映画の大魔神はよく聞く名前だけれどあれからきてるのかなぁ??

しか~し、大魔神と自由の女神が重なって、もう怖くて怖くて目を閉じて顔も洗えず、シャンプーも出来ず、石鹸やシャンプーが目に入ってどんなに痛くても目を開けたまま顔を洗いシャンプーするのです。だって目を閉じて今度開けたら大魔神と自由の女神が暗い中に立っていたら と思うと、何故仮想のシーンがこれほど怖いのか自分でも分からん!

ああああ~怖いのじゃ~!

寝る時に、それが頭から消えない時は、電気を光々とつけて目を開けて寝るのです。どうやって寝るのか・・・ソレハ秘密デス

この頃やたら金縛りにあったのだが、目は開けているのに声が出せない『誰か〜』と呼ぼうとするが駄目、でも目の届くところの家の中はしっかりと見て取れる。

もがいている内に金縛りが解ける。                                       起きているのも怖い、さりとて目を閉じて眠りたくても     閉じるのが怖い。。

その内に眠ってしまうのだが又もや金縛りに。

きっと疲れていたのと、自由の女神像の歩くCMと              大魔神が重なって、この金縛りに結びついたのだと思うのです。

ニケが首なしで、立っていたら?ショック死です。

ハイ!間違いなく!それでもニケに逢いたい 逢いたい 逢いたい、逢って同じ空気の中で、彼女に肉眼で触れたい… 

思いは募るばかりです。豸・・; 

あの頃絵文字を良く使っていたが、未だにちょこちょこ使うのです。でももう絵文字は古いのだそうだ。

 ふぁ ´  .。o○ ふぁぁぁぁ~ 寝ます。               目を開けて・・・

追記

投稿した後で、思い出した事。自由の女神の怖さの原因。

何時だったか、会社の帰りに堂地下シネマに帰りのバスが一緒の同僚と、観たい映画を探して見に行った。                    古い映画は2本立ての時もあった。

その時に「猿の惑星」1か2かは定かではないが、ラストシーンで主人公がおぼつかない足で海辺を歩くシーン。         強い風で砂塵が舞った。

ヒューと言う音と共に砂浜に白い塊が現れた。

風で砂が吹き飛ばされて段々と露わになるのですが、その頭部は「自由の女神」だったのです斜めに頭部が埋まっていたが目の付近まで見えた。

そして、あぁここは地球だったのだと知る。                        背筋が凍りつく様な怖さでした。                                              地球が核戦争で破壊された跡。

同じ地球人が醜い争いの末に人類滅亡した成れの果てと私は読み取ったが、作者の意図は何なのか詳しくは知らないままです。

今頃になって知りたくなった。