コックリさん やし~
初 投稿日: 2005年11月17日
作成者: Usagi
追記 投稿日 2023年9月22日
ある日の事。
こっくりさんの話題で話が盛り上がった。
元はと言えば、同じ課の26歳の男性。
昨夜、夜遅くまで飲んでいたのにシステムの不具合で早朝から呼び出されたので寝不足気味だとの事、少しだけ仮眠を取らせてと休憩に立った。。
因みにこの青年、会社の新規システ厶導入にその方面の会社のSEと開発に一緒に参加して渡り合う事が出来る人だったのだ。
30分も経っただろうか疲れた顔して戻ってきた彼が「見て見て!」と腕をめくった。
見えたのは鳥肌が立っている彼の腕。毛むくじゃら
「どないしたん?」
私の、この「どないしたん?」は口癖か直ぐに口をついて出る。
何にでも興味津々がこの言葉に現れている。。
「ん~金縛りにあって、片目だけ、眼が見開いた感じで_」
「誰もいないのにザワザワと沢山の人の入り混じった声に、怖くて起きようとしたら後ろから思いっきり引き戻された!」
「踠き続けていたら、やっとのことで金縛りが解けたけど怖かった~」と。
彼はバイクが好きで休日には、坊主頭に髭面の双子だとか、如何にも怪しげなぼさぼさ頭にサングラスの、見かけはややこしい人達の集まり(彼談)だけれど、皆心優しいガキ大将の集まりで、ツーリング等であちこち走りまわっているらしい。
この前など、雨が降ったあくる日にバイク
仲間と泥道を走り廻って体中ドロンコの泥まみれになって遊んでいた。と言う、まるで大人になり損ねた子供みたいな人なのです。
この彼がとても第六感が鋭いらしく、以前からよく不可解な事に巡り合うのだそう。
その彼の友人の中にも、彼と同じ六感の鋭い人がいるらしいのです。
その人も混ざり、やはり仲間でツーリングを楽しんでいる時、場所は京都の鞍馬山近くで走っている最中に突然、少し先に見知らぬバイクの走るのが見えたが、忽然と姿が消えたらしい。
その時並んで走行していた六感仲間と顔を合わせた。
「おい、今見えたな・・・」
「消えた!」
「おう・・・」
二人はエンジンを吹かした。
突然、竹林で囲まれたような空間を二人で走っているのであったが、行けども行けども木で囲まれた空間は続いていたのだった。
暫く走ると、知らぬ間に道らしきところに出てきたらしい。
そして、二人以外の仲間と合流して目的地で遊んだ後の帰り道。
朝来た道を帰るのだけれど、同じ道をそのまま引き返せども、あの木で囲まれた林間らしき処には行き合わすことなくその六感友達と首を捻りながら家路に着いた。
その彼の話は続く。。
雑踏の信号待ちの中、信号が青に変わり、横断しているその向こうから、男性が真っ直ぐこちらに向かって歩いてくる。
「このままだとぶつかる… ぶつかるならぶつかってもいいや」と思う間もなく、その侭 前へ歩を進めた。
向こうは怯むことなく歩く勢いそのままに自分に向かって突進してきた。
「あっ ぶつかる!!」 その男性は自分の体をすり抜けて行ってしまった。。
ぶつかった感覚は無し。
随分後になってTVの番組内で同じ話を耳にして
「ほんまなんや…」と思ったがやっぱり半信半疑。
そして、更に話はこっくりさんへと移っていく。
「こっくりさんてあるでしょ?あれは狐の霊に取り憑かれて、元に戻れないでとんでもない事になったって事聞いた事ない?」
「あれはね、噂では狐が取り憑いたなんて言ってるけど」
「六感の鋭い者通しが、最初は興味本位で二人の手を重ねて割り箸で文字を次々と指して行き、言葉にしていくのだけどね」
「あれはね、六感の鋭いもの同士が神経を集中して研ぎ澄ます、
そうするとそのパワー同士がぶつかりとんでもない事態が起きて、そのまま意識を失うような危険な状態になったり、もっと酷い時には異次元の世界に迷い込み抜け出せなくなってそこをさ迷うようなことになって魂の抜けた人間がだけが、その場所にいるのだと思う」そういうカンの鋭い人同士のパワーがぶつかり合う合うことは図り知れないパワーが生じてそうなるのかもしれないと言葉を結んだ。。
黒澤明監督の「夢」より 狐の嫁入り
「夢」のワンシーン
異次元のポケットは存在すると思うUsagiだけれど遭遇した事はない。。
信じる信じないは、それこそ個人の自由と言うか、六感の持ち合わせの皆無の方もいるでしょうけど、遠い遠い昔のエジプトのミイラが作られていた時代から、水晶の不思議やらトライアングルの中にミカンや葉を置くと、腐らずに枯れるのでもなくドライになる綺麗な色のままのドライになる怪とか、この世には言い出したら辻褄の合わない事だらけで・・・
この実験はTVで実際実験されていて早送りの再生でその様子が流された。きっと視聴された方もいる筈。
そうそう、幼児が機嫌が悪く泣き喚くような時に、テレビのあの砂嵐のザァーって画面を見せると、どんなに泣きじゃくっていても泣き止むらしいのですが、あれは、科学的に解明されているとか、いないとか。。
一説によるとあのザァーと言う音は母親オヘソと繋がりながら、お腹の中で胎児が聞いている音がその音なのだとかで、それ故あの音はもっとも安心できる安らぎの場所の音らしい。。 豸- ゛-; ん~~~…
眠られへんでも 知らんで・・・
※ 注 責任は負いかねます。
このお話の第六感青年は、名は「ナワタ」
会社の都合で会社を変わる事になり皆がバラバラになったのです。
会社の都合とは会社にどういう訳か、はなから部長の肩書で入社してきた部長がいて、この部長がとんでも無い悪党で、社長の弱みに漬け込んだ乗っ取りを企てた末の顛末劇なのでした。
案外大きく世間を騒がせた事件でもありました。
あのバリ島旅行へも会社の同じ課の仲間達との思い出作りの旅行でした。
ある日の通勤の電車の中で背後から
「○○さん!!」
突然呼び止められた。
ニコニコと笑い掛ける彼が立っていた。
あれから10数年も経っていた。
結婚して2児の父親になっていたが相変わらず濃いヒゲに綺麗な大きな目玉の無邪気な笑顔でした。
彼はコンピューターシステムにとても強くそれを買われて今の会社にいると言った。
ずんぐりむっくりで髭が濃く、何よりも優しさの際立つ青年でした。
それから屡々、通勤途中で出会ったが、私が会社を辞したのでもう逢う事は無い。
「ナワタ君〜もしもこのブログが目に留まる機会があれば必ずコメント下さいね。」
このブログに巡り会えたなら自分の事だと分かる筈。
完