きょうは天地真理さんの 『♪一枚の写真』 で~す
(いつものとおり、ビデオはいちばん下です)
この 『♪一枚の写真』 っていう曲は、
真理さんの11枚目のアルバム 『小さな人生』
に収録されています。
これで~す ↓
1975年12月21日リリースです。
この前のブログで紹介した、
最高のアルバム 『童話作家』 の
ちょうど1年前のリリースですネ
逆に、この 『小さな人生』 の前のアルバムは、
2つのライヴ・アルバムの
『オン・ステージ』 ↓
と 『君よ知るや南の国』 ↓
の2枚のライヴ・アルバムをあいだに挿(はさ)んで、
その前の 『恋と海とTシャツと/恋人たちの港』 ↓
が、すぐ前のアルバムっていうことになります。
デビュー以来のアイドル路線の流れの
『恋と海とTシャツと/恋人たちの港』 にくらべると、
この 『小さな人生』 は、
完全に 「大人」 へ路線変更しています。
いちばん上の 『小さな人生』 のジャケット写真、
真理さん、笑顔じゃないですよね~
それまでのアルバム・ジャケットは、
ほとんどが、真理さんのトレードマークっていえる
笑顔でした。
でもこのアルバムでは、
着ている服も、今までの 「衣装」 じゃなくて、
スーツっぽいジャケットですし、
全体的に 「大人」 をイメージしちゃいますよね~
そう・・・このアルバムは、
真理さんを、それまでの 「国民的アイドル」 から、
「大人の女性歌手」 へと成長させた、
分岐点のアルバムなんです。
そしてもうひとつ・・・
真理さん、横を向いています。
今までのアルバム・ジャケットは、
ほとんど正面(こちら)を向いています。
つまり私たちファンのほうを向いていたの。
横を向いているっていうことは、
「これからはアイドルじゃなくて、
私の歌いたい歌を、私の生きたい人生を、
たとえ小さな人生でもいぃから、歩いて行きたい」
っていうことの表現じゃないかなぁ、って思うんです。
曲のほうにいきますネ
この 『♪一枚の写真』 っていう曲は、
アルバムのA面の1曲目です。
つまり、
それまでのアイドルと、これからの大人への、
橋渡しの曲なんです。
この曲、イントロとその後の歌唱部分で
曲調がガラリと変わっちゃいます。
これも、それを表現している、って思います。
作詞は安井かずみさん、
作曲とアレンジは川口真さんです。
歌詞のほうも、さすが安井かずみさん、
これまで多くの真理さんの曲の作詞を
手がけてきましたから、
真理さんのアイドルから大人への変化を、
見事に表現していると思います
歌詞にも 『初めてのお酒』 とか出てきます
真理さん自身はトーク番組で、
「 お酒は、美味しいって感じません 」
って言ってますし、
ぜんぜん飲まないのって訊(き)かれて、
「 “ぶどう酒” を少し・・・ 」
って言っていますネ
“ぶどう酒” ってワインのことかなぁ
それともリキュールかしら
私もお酒、美味しいって思ったことは、
一度もありませ~ん
またお話が別の方向に行っちゃいそうなので、
軌道修正しま~す
曲のイントロ導入部分は、
それまでのアイドル時代を思わせます。
リード・トランペットが前面に出ていて、
テンポもアップ・テンポになっています。
イントロの途中で、一気にスロー・テンポになって、
そして歌唱部分に入っていきます。
この曲調の変化は、
「アイドルはここまで。。。
これからは大人の歌手になります」
っていう宣言みたいに聞こえますよ~
言ってみれば “真理ちゃん” から “真理さん” へ、
成長した瞬間なんですよね~
作曲とアレンジの川口真さんも、
それにピッタリの曲作りとアレンジを
されていますね~
イントロ後の歌唱部分ですけど、
ここからはスロー・バラードで、
とてもメロディアスです。
真理さんの歌も、ささやくような歌い方から、
突き抜けるようなフォルティッシモまで、
抑揚(よくよう)のあるものになっています。
声の明るさと暖かさは、前と同じですよね~
この暖かさと明るさで、
聴く人の心を和(なご)ませるんです
また、真理さんの歌唱の特徴のフル・ファルセットも、
もう、究極のフル・ファルセットっていえる感じで、
ほかの人には真似できないものになっていますネ
そして、相変わらずの安定したビブラート。
真理さんって、やっぱり歌が上手なんです。
アイドル時代の超過密スケジュールの中で、
喉を酷使して、万全でない状態でのテレビの
歌唱しか知らなくて 「歌がヘタ」 とか言った人に、
この曲を聴かせてあげたいです。
そして、
「これでも、まだ真理さんはヘタですか」
って質問したいです。
っていうことで・・・
『♪一枚の写真』 を聴いてみてね~
ちなみに、ビデオの中で、
顔が写っていない女性は、真理さんじゃないです
ビデオ制作は ma4ever100 さんです。
真理さんが、今はほとんど歌手活動されてない、
っていうのが惜しいですよね~
ファンクラブの集いでも、
ほとんど歌われることはないらしいんですけど・・・
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