飯テロ、ホンモノ、偽物 | ウサギ舎のブログ~バレエピアニストの日々~

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ウサギ舎です。バレエピアニストなんて仕事してます。作曲家です。たまに舞台で踊ってます。ウサギ舎バレエ伴奏ピアノ研究所主宰。まあ、見てやってくんなまし。 

そのサンチョ・パンサ

例によって??ほぼ振付けしてもらえなかったので、自分で色々と考えました

出番少ないなら少ないなりに楽しんでもらわないとね〜

 

 

 

ということで小道具の力も借りようと、自前で用意したのは、おおきなパン。

本物。

舞台上で実際食べてました。消えモノというヤツね。

 

 

これがねー

「2階席の一番後ろからも絶対パンだって解るパンらしいパン」を探した結果、えらい高い店でえらい高いパンを買う羽目に。

普段だったら絶対買わないよこんな泣きそうに高いパン。

しかも、GP用と本番用全く同じものを2つ買ったので、とんでもない散財する羽目になりました。

 

 

 

↓これが、その有り難いパンだ!!!!

※左手に持ってます。中央、モスクワから来たA子さん、右はこの夏中一緒だったK。

 

 

そしてこのパンが、高級なパンに恥じず、めちゃくちゃ香ばしい。

夕方からのGP中、折も折、みんなのお腹がちょうど空いてくる舞台袖で数m先まで広がる芳香…

 

「いい匂い!」

「お腹空いた!!」

「何それ、ホンモノのパン??」

「食べたい!」

「下さい!」

「ワイン欲しい!」

…と、さながら飯テロと相成りました。

 

ロシア人のサーシャ先生もウケてたよ♪パンの芳香に日本もロシアもないもんね。

GP終了後はお腹をすかせた子供たちの突撃を受け、高級な筈のパンはつつかれむしられボロボロに。

あんたたち、値段いくらしたと思ってんの、いくらしたと!!

 

 

 

 

今回、GP、本番を通じて、色んな人にそのパンを「本物?偽物?」と問われてましたが…、

ホンモノよ。舞台でちぎってたでしょ。

 

 

 

 

実は、他にもこの舞台、いろんな場面でいろんなモノを「それ本物?偽物?」と聞かれてました。

 

 

 

まずこの髪。

あたし、鎖骨までの長さのコーンロウ&ブレイズなのですが、やっぱり間近で見る機会の無い人が多いのか必ず聞かれる

「その髪、本物???」。

答えは、途中からエクステ、です。

ちなみに「どうやって洗うの?」「作るのに何時間かかるの?」とともに質問の3トップですな。

 

 

 

 

あと、サンチョの衣装には肉襦袢がセットになっていて、当然あたしもそれを付けてたんだけど、えー、その、あたしはナチュナルでもおでぶなのだ。

 

なので

子供(あたしのお腹をおしながら)「ねーねー先生、そのお腹ホンモノ〜?」

あたし「偽物だよー、詰めてるんだよー。そういう衣装なの」

子供「えー、先生詰める必要ないじゃん…」

あたし「悪かったな!!!」

みたいなやりとりが繰り返されること数回。

答えは、お腹は偽物、です。

 

 

 

他にも。

舞台上でドンキホーテの槍を受け取ったり運んだりする場面があるんだけど、まあ、お約束で舞台上では「重いッッ!」みたいによろける芝居をやってたわけですよ(本当は発泡スチロール製)。

で、まあ、ふざけて舞台袖の中に引っ込んだときでもその槍を置くときに「重い重い、手伝ってーーーー!腰痛いーーーー!」とか重い芝居をやってたら成人クラス数人が「ああっ、先生大丈夫??」「手伝って、早く持って!」などとわらわら寄って来てくれて…

 

見事に引っかかってくれました。発泡スチロールなのでみんな持ってビックリ(笑)。

はい、槍は偽物。偽物だからねー。

 

 

 

って。

なんかふざけてばっかみたいな記事になっちゃったけど、一生懸命誠心誠意やったんだよーホントだよー信じてくれよーーー!!