限定でした
↓この子ね
ということで行ってきましたよ、菱田春草展。
いやー、平日なのに人人人、人だらけでした。
でも、じつはあたしのお目当ては黒き猫ではなかったの
お目当ては
「落葉」のシリーズ。
このリンク(ここです)の(2)んとこね。
屏風って、おもしろい。
そもそも凸凹(独特の奥行き、光線、遠近感)があることを前提に描かれるなんて。
そお、掛け軸も面白い。
あんな極端に長細く視界を切り取るなんて、考えつかないよなあ。
そんな風に春草さんとかあんまし関係なく堪能してましたが
「落葉」よかったです
空間が、息を呑むような美しさです
色彩が不思議。幹の色が青かったり紫だったりするんだ。これ明治時代の作品なんてすごい。
音も不思議。
いや、音なんてホントは聞こえないんだけど、柏も、松も、その他の落葉樹も、葉っぱの種類毎にかさこそ、って聞こえる音が違うような気がするの。
他の作品では、印度へ行ったときの「サラスヴァーティ」が良かった。
印度だよ印度。明治36年に印度だよ。
なんだかすげえ。
しかも、日本画にありがちな中国&平安風の「弁天様」ではなく、地黒で彫りの深い、まさしく印度風の「サラスヴァーティ」だったとこが面白い。楽器も琵琶じゃなくヴィーナだし。
と
色々楽しんでたら
晩年の猫のシリーズのなかの1枚にね
上方の柏?の幹と葉が綾なして交錯してる作品があって
「ああこれ、異国のテキスタイルみたいだな…」
と、またも印度を感じてしまったのでした
とても若くして亡くなってしまった春草さん
もっと生きていたらどんな絵を描いたんだろうね
少し別の話。
美術館側の工夫というか、お客に楽しんでもらおうって気持ちが随所に見えて、楽しい展覧会でした。
工夫してると言えば、おんなじ日本画の山種美術館なんかもよくやってるよね。
コピーとか、明らかに若い客層意識してる感じ。
ま、ギャルちゃんを呼び寄せるのは難しいにしても、アラサーくらいの年齢層には、響くところがあるんじゃないだろうか。アラサーなら、あと40年くらいはお客になってくれるからなあ。
そう言えば、山種美術館の館長さんって、たしか女性だったような気が。
はい、春草展でした。
このコピーも、いいなって思うし
ロゴの菱田の田んとこに、こんな風に猫がいるんだよ。
このロゴ、オリジナルグッズみんなに入ってて、細かく楽しい。
で
ちょっと秀逸なグッズがあったのだけどその話は次記事で。