災害ボランティア仲間、災害NPO「ちゃりTea屋♪」店主 はるさん、こと、相澤明春さん。

神奈川県出身、神奈川を拠点に活動されています。2024年1月1日に発生した能登半島地震後、石川県珠洲市でのボランティア活動で度々ご一緒しています。


-被災地支援はいつからされていますか? 

 

神奈川のボーイスカウトの指導者でした。被災地支援をやろうかなと思って始めたのが、東日本大震災の1年後、2012年3月でした。

-最初はどちらで活動しましたか?   

 

宮城県石巻市の某仮設住宅です。神奈川のボーイスカウトで募集があったのでそれきっかけで参加し、仮設住宅に住む子供たちにゲームコーナーで遊んでもらう、子供たちのあそび場を提供する活動でした。

-まさにボーイスカウトの経験を活かしてですね?

ボーイスカウト自体が、健全な少年少女の育成を目指す公益財団法人なので、それを被災地でも、未災地と同じように分け隔てなく活動出来るように目指して、子供わくわく隊というプログラム名で参加しました

-そこから定期的に通っていましたか?

2年間ぐらいはボーイスカウトとして支援活動を行いました。2014年8月に広島土砂災害が発生し、東日本大震災以外の初の活動として広島の被災地に向かい、ボーイスカウトの活動として、現地の人のお話を聞くことに特化して傾聴ボランティアをしました。

 

-「ちゃりTea屋♪」を立ち上げたのはいつですか?

 

2016年4月に発生した熊本地震、8月に台風10号で被災した岩手県岩泉で活動。その翌年、2017年4月に災害NPO「ちゃりTea屋♪」を立ち上げ被災地支援活動を本格的に始めました。その年の7月は九州北部豪雨の被災地で活動しました。

 

-その後は?

2018年は西日本豪雨、大阪北部地震、台風21号の被災地で。2019年は台風15号で被災した千葉県、台風19号で千曲川が決壊した長野県。2020年は7月の熊本豪雨。2023年は5月5日に珠洲市で震度6強だった奥能登地震。そして2024年1月1日に発生した能登半島地震。主な活動場所を紹介しましたけど、国内の様々な被災地で活動しています。

 

(珠洲のイベントに出店)

-なぜ「ちゃりTea屋♪」という名前にしましたか?

音で聞いて、チャリティーのお店というイメージを持たれると思います。「ちゃり」はチャリンコのちゃり「Tea」はホットティーのティー。多くの支援者様からの温かいお気持ちを、チャリンコに乗って被災地に届ける、というイメージです。

-インパクトがありますね。

グローバルスタンダードに外国人にも耳なじみが良くなるように「チャリティーヤ」とネーミングにしましたけど、ただ平仮名で「ちゃり」アルファベットで「Tea」漢字で「屋」なので、文字で見るとものすごくややこしいネーミングになっていますね。

 

-そうなんです、文字で書こうと思ったら、またパソコンで文字を打とうと思ったら間違える(苦笑) どのような団体ですか?

ボーイスカウトの活動は被災地支援のための団体ではないので、被災地支援活動に特化するためにNPOとして立ち上げました。でも特定非営利活動法人や一般社団法人ではないので、主に一般の人、サラリーマン、主婦、学生などが活動する市民サークルレベルの団体です。

食の支援、子供支援がメインで、災害が起きてない地元の横浜で、焼きそばやかき氷などを販売して活動資金を稼ぎます。被災地ではその活動資金を財源として必要な被災地支援、活動を展開するというのが「ちゃりTea屋♪」の活動サイクルです。

 

(珠洲のイベントに出店)


-出店されて、何号店、というようにナンバリングされていますね?

8月30日の活動は「ちゃりTea屋♪」第91号店でした。被災地、未災地に関わらず「ちゃりTea屋♪」は、活動として出店した場合にナンバリングしていて、1回開催したら必ず閉店します、その日に。被災地支援活動が元になっていますので、毎回閉店を目指して活動しています。

 

出来れば未災地の減災活動や社会貢献のために出店するだけで留まりたいところですが、現実は毎年のように日本国内で自然災害が発生しますので、出動ニードはなくならないと感じております。

 

(8/30珠洲 第91号店のメンバー)

 

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はるさんにインタビューしたのが8月30日(土)の夜、その日は珠洲市で「災害ボランティア愛・知・人」主催、私こんちゃんが企画した仮設団地でのコミュニティ支援、VOX OF JOYによる「ゴスペルンサート」を開催しました。

通常は住民の皆さんにお茶とお菓子をお出ししますが、かなり暑かったため「ちゃりTea屋♪」はるさんにかき氷の提供を依頼し、出店していただきました。もちろん大好評でした。

この時の活動が第91号店。いわゆる「ちゃりTea屋♪」として、91回目の活動だったわけです。ちなみに11月24日(月・祝)子供食堂で出店。それが第93号店だそうです。

 

(8/30珠洲 第91号店)

-ところで、珠洲で被災され仮設住宅にお住まいの2人の女性が「ちゃりTea屋♪」のボランティアメンバーとして活動されていますよね?

ありがたい限りで。はたから見たら、被災地の被災者に被災地支援活動をさせるとは何たることか、とお叱りの声を受けるかもしれません。ただ被災地と未災地を分け隔てなく考えたいので、一緒に出来ることが理想かなと思います。

-素晴らしい。どういういきさつがありましたか?

ご縁というか、2018年西日本豪雨の際に「ちゃりTea屋♪」は愛媛県宇和島市で被災地支援活動を展開していました。その時に連携したNPO団体の紹介もあって一緒に活動することになりました。被災者の方々も出来るんだよ、やっていいんだよ、現地の人しか出来ないこともあるんだよ、と広く知ってほしいです。

 

(珠洲の仮設にお住いのお2人)

-ところで、あらためて能登半島地震後の活動についてお聞きします。はるさんとは珠洲のボランティア活動で出会いましたが、いつから活動されていますか?

発災直後の1月7日から能登町にはいりました。現地入りして現在まで活動を継続して「ちゃりtea屋♪」史上最も長く、派遣頻度も高い被災地支援活動となりました。

ー1月7日から能登町に…。

当時は災害ボランティアも来ないで下さいという時期でしたが、ただ民間人として現地入りして、安全に赴いて無事に帰還するとなると、連携する団体の情報提供がやはり必要で、それがなかったら出来なかったと思います。

特にインフラの崩壊度が非常に高い災害で、水、電気、ガスが無い状況で被災地支援をするので全てを背負った状態。道路の損壊の情報がすごく多かったので、スペアタイヤも積んで、炊き出しの装備と合わせて燃料、冬季でしたのでタイヤチェーン、スタッドレスタイヤの装備等が必要でした。インフラが全く整っていない地域に入って炊き出し、被災地支援活動を行って、かつ無事に帰って来なきゃいけないという非常に過酷なミッションでした。他の災害支援団体、ボランティア団体も同じように感じていると思います。

-珠洲で何度も活動してますよね。

今回は能登半島支援で言うと第19陣になります。プライベートで何回も来てるので20回以上来ていますね。

-支援だけでなく、珠洲のどういうところが惹かれますか?

能登は非常に魅力ある土地だと思います。被災地の状況だけでなく、能登の魅力を発信して、多くの方に被災地支援ではなくても
災害ボランティアでなくても訪れてほしいと思って発信をしています。

-星が綺麗だったり、秋は鈴虫の音色が心地良く、人もあったかいし。

あったかいですね。皆さん本当にいい人で、多分それもあいまみれて、被災地支援活動継続に繋がっていると思います。

 

(珠洲で愛・知・人のメンバーとして活動)

ーさてはるさん、職業はサラリーマンですが、実はラジオパーソナリティでもありますね。

インターネットラジオとして"ちゃりTea屋♪はるのそなえよつねにラジオ"略して「そなつねラジオ」という番組を、2025年4月から配信しています。

-防災番組で、努めて明るく極力楽しくがモットーですよね。

災害って人的被害も出ておりますのでネガティブなイメージですよね。不謹慎に思われるかもしれませんが、一般の方に知ってもらうためにはキャッチーであったり、聞き入れやすい話題にもっていったりすることが必要ではないのかなと思って放送しています。

ーとはいえ、私の番組よりきっちり防災を伝えていますよね。

防災士の資格は持っていませんが、過去13年にわたる被災地支援をどう活動し見てきたかと思うんです。「ちゃりTea屋♪」は食の支援と子供支援を主軸においていますけど、その中で被災地の方々の状況をよく見て、理解して、それが「そなつねラジオ」に反映していると思って配信しております。

-以外に、というと怒られますが、真面目な番組ですよね。

内容は真面目ですよね。ただ希望としては限界ぎりぎりまでふざけたい!?ですね。ダッシュ君と一緒にね。

ーそう、ダッシュ君が登場しますが、ダッシュ君て何ですか?

-それは「ダッシュ君て何?」という放送回があるので、ぜひ皆さん、「そなつねラジオ」で検索すると簡単に出てきますので聴いて下さい。日曜日の20時に毎週配信中です。

 



ー10分から15分位の番組で聞きやすいすよね。インターネットラジオを個人で立ち上げて、その意気込みが素晴らしいです。どういう思いで立ち上げましたか?

まず第1に私が地上波ラジオのヘビーリスナー、ラジオ大好きっ子なんです。災害時に必要なツールとしてラジオがまずある。YouTubeじゃなくてラジオを聴く習慣を、皆さんに持ってほしいという願いを込めてインターネットラジオを配信しようと決めました。あまたの被災地支援活動から、あとは自分で調べて、正確な情報に基づいた放送を心がけています。
 

-アーカイブでずっと残り、いつでもどこでも聞けますね。

スタンドエフエム、アップルPodcast、アマゾンミュージック、各種音声配信プラットフォームで聞けます。

 

 

こちらからアクセスしお聞きいただけます。

放送は#00から#01.#02.~とナンバリングされています。ご自身の被災地での経験を踏まえながら、しっかり防災のことを伝えていますので、出来れば最初からお聞きいただきたいですが、それぞれの放送のタイトルを見て興味のあるタイトルからお聞きいただくのも良し、いつでもお好きな時間にお聞きいただけます。
 

ちなみに「#32災害ボランティアサミット2025パート2」では私こんちゃんが出演しております。


災害時に必要な「ラジオ」の存在を、とても大切にして下さっているはるさん!ありがとうございました!

(11/17 ON AIR LIST)
M1.中西保志/秋日傘
M2.Sade/スムース・オペレーター
M3.花は咲くプロジェクト/花は咲く(ゲストリクエスト)
M4.広瀬香美/DEAR…again(リクエスト)
M5.本田美奈子/アメイジング・グレイス(リクエスト)