ゲストは『1.17 希望の架け橋』代表 藤原祐弥さん(22歳) 神戸市長田区出身・在住。2年前、成人式後の同窓会に出席中、電話でご出演。今回はスタジオにお越しいただきました。

 



-2020年10月に結成された『1.17 希望の架け橋』どのようないきさつで結成されましたか?

兵庫県立舞子高校環境防災課を卒業してから、ボランティア活動をしたいということと、小学生の頃から阪神・淡路大震災について学んできている中で、震災について関わっていきたいということで団体を立ち上げました。
 

-メンバーは何人ですか?

15歳~25歳まで55人です。阪神・淡路大震災について触れたいと入って頂いてます。

-どのような活動をされていますか?

神戸ルミナリエで語り部活動、追悼行事「1.17のつどい」の運営、兵庫県内の小学校・中学校での講演会です。

-神戸ルミナリエは初めて1月開催でしたね?

ブースを出して震災当時の写真を掲示しましたが、震災を経験された方が多くいらっしゃって、前向きな温かい言葉をかけて頂きました。また自分たちが聞いた内容を自分たちより下の世代に伝える活動をしています。

-「1.17のつどい」ではどのようなことをしていますか?

毎年、文字をかたどるための紙灯籠を私たち自身で集めさせて頂いています。それを並べたり、来場者のお話を聞いたりしています。

-ところで、元日に能登半島地震が発生しました。まずどのような支援活動をされましたか?

1月14日(日)神戸の三宮センター街の入口で募金活動をしました。たくさん募金して頂いて、阪神・淡路大震災を経験されたであろう方から温かい言葉を頂きました。震災を経験した神戸だから出来る事は必ずあるはずだと思ってます。2月にも募金活動をしました。

 

-先日、実際に能登半島の被災地で活動されたそうですね。

発災直後、自分たちも現地で何かボランティア活動したいなと思っていて、でもニュースを見ていたら通行止めの箇所が沢山あったり、個人のボランティアは自粛して下さいという声があったので現地に行くことは控えていたんですけど、現地からの強い要請であったり、ボランティアの募集サイトが開かれていく中で行きたいと思って、1月末から現地で活動している「熊本支援チーム」と一緒に活動させて頂きました。

 



-どのような活動をしましたか?

3月15日(金)夜、神戸から車2台でメンバー7人で行きました。3月16日(土)は2班に分かれて、珠洲市で家財搬出と炊出しでした。

 

 

 

-藤原さんはどちらの班でしたか?

 

倒壊した家屋の住人と一緒に家財の搬出をしました。「どこから来られたんですか?」と聞かれたので「神戸から来ました」と言うと、その方、阪神・淡路大震災の時、神戸に支援活動に行かれたと聞きました。

-偶然でしょうけど、今回は藤原さんが恩返しですね。

そうですね。「遠いところからありがとう」という言葉を頂きました。

-印象に残っていることは何でしょうか?

熊本支援チームから「ガレキ撤去ではないよ」と言われました。家財搬出、たとえ瓦1枚であってもガレキではない。被災された方たちの想いのこもった大切な家だから必ず「家財搬出」と言うように言われて、自分たちも現地の方たちの心に寄り添って活動しないといけないなと気を引き締めました。

 



-3月17日(日)はどのような活動をしましたか?

この日も2班に分かれて能登町と輪島市で炊出しをしました。私は能登町でチキンライスを作って、小さいお子さんから年配の方まで沢山食べて頂けました。1度に沢山作ったのは初めてで緊張しましたけど「すごい美味しいよ!」と言って頂けて良かったです。

 

 



-前回の電話インタビューで亡きおじいちゃんが建設会社を経営、阪神・淡路大震災のとき復興事業に関わり、家人が立ち会っての解体作業で思い出の品が出てくる度に重機を止め、通常なら半日で出来る作業を2~3日かけられたというお話が印象的でした。藤原さんはその建設会社の社員で、まだ多くの家屋が倒壊したままの状況を見られてより深い想いを持たれたのではないですか?

現地では尼崎市の工事関係者や神戸市水道局の職員が入っていたり、兵庫県からの災害支援を見て、建設業の大切さなど改めて感じる機会になりました。

 



-『1.17 希望の架け橋』として今後の活動はどのように考えていますか?


自分が住んでいる兵庫県神戸市からも出来る支援活動をこれから先も模索していきたいと思っています。その1つとして6月に大阪で開催されるイベントで能登の特産品などを自分たちが販売して、そこで出た利益を現地に寄付したいなと思っています。

-最後に伝えたいことは何ですか?


まだまだ復旧・復興は先かなと思っています。現地に行くことは出来なくても、自分が住んでいる地域からも支援活動が出来ますので、出来るだけ沢山の支援をしてあげて欲しいと思います。

 

 

スタジオの写真以外は全て藤原さんからご提供いただきました。

なお『1.17 希望の架け橋』はインスタグラムで情報発信しています。フォローしていただき若者たちの活動や想いを知って下さい。 kibouno_kakehashi

 

(3/25 ON AIR LIST)
M1.JUJU/桜雨
M2.花は咲くプロジェクト/花は咲く(リクエスト)
M3.FUNKY MONKEY BABY'S/希望の唄
M4.山下達郎/希望という名の光
M5.木村カエラ/Butterfly(リクエスト)
M6.いきものがかり/ありがとう(リクエスト)
M7.谷修/あおぞら