3月14日(木)珠洲市での活動「災害ボランティア愛・知・人」の災害支援73日目。ボランティアは総勢25人<炊出し班 1班・作業班 3班>

私は7人の男性ボランティアと野々江町へ。一部損壊の住居で屋根の応急復旧作業でした。家主さんが緊急修理制度を利用し、業者にブルーシートを張ってもらったそうですが、雨漏りしたと困られていました。

 



良いお天気。でも風が強く、その風の影響で肌寒かったです。念入りに打ち合わせ。

 

 

赤池博美代表をはじめ屋根作業ベテランの3人と、屋根は初めての4人。ハーネス装着など安全確保を徹底しての作業でした。

 


2階の屋根は雨漏り防止のためターポリンを使用。ターポリンはポリエステルという化学繊維で出来ており、雨風に強く、耐久性に優れています。私は屋根に上る前の2人とターポリンを約2×5mの長さにカット。風が強くめくれ上がってしまうため少々悪戦苦闘。

 



胴縁(外壁の下地部分で使う材木)を5mの長さに合わせカットし、ターポリンの左右両方に巻き付けハンマータッカーで留めていきます。

 

 

ハンマータッカーはカナヅチみたいに、カンカンと叩きながら留めるホッチキスのようなものです。

 

 

ターポリンの現物を初めて見て触れました。しっかりした素材で、思ったより重みがありました。

 

 

準備完了で屋根に上げます。

 

 

一番高いところで約9m。屋根での本格的な作業が始まりました。

 

 

この日、何十回、空を見上げただろう。青空に映える7人の精鋭たちの姿が実に勇ましかった!写真も沢山撮りました。

 

 

屋根上での作業が気になります。仲間が撮影した写真を3枚拝借させて頂きます。

 

 

 

 

丁寧で優れた作業ぶりがうかがえます。家主さんも安心されたことでしょう。「愛・知・人」では2016年熊本地震以降、屋根の応急復旧をされ技術を磨いてきました。

 

 

次は2階の屋根の下。下屋での作業。下屋でも一部破損。割れていた瓦は土のう袋に入れ、トン袋へ入れて下ろします。

 

 

 

下屋の補修のため、ブルーシートキャッチャーを作ります。

 

 

そして補修。

 

 

インパクトドライバーでビス留め。

 

 

約7割完了。家主さんと奥様が「ありがとうございます!」優しさがにじみ出るお声と笑顔でお礼の言葉をいただきました。

 

住居の隣、倉庫の屋根も被害に遭い、午前の作業を終えたもう1班が駆け付けて作業。そのメンバーらが翌日、引き継いで応急復旧作業をしてくれました。

 


 

全壊した家屋が多い中、一部損壊というと被害が軽いと思われるかもしれませんが、決してそうではありません。雨漏りはカビの原因になるなど、後に家の耐久性等に大きな問題が出てきます。屋根の応急復旧はとても重要な作業です。

 

ちなみに、今回の能登半島地震で一部損壊の支援金は、一律わずか2万円です。安すぎるわ…。今回作業した住居で、屋根を修復するのに2万円ではもちろん足りない。

 

ともかく万一、地震など災害で被災した直後、判定が一部損壊であっても、応急復旧は重要です。屋根に限らず困りごとがあれば遠慮はいりません。ボランティアセンターに協力を依頼して下さい。

 

(3/18 ON AIR LIST)

M1.コブクロ/YELL~エール~

M2.槇原敬之/僕が一番欲しかったもの

M3.おかん/人として

M4.あいみょん/愛の花(リクエスト)

M5.MISIA/明日へ