3月13日(水)珠洲市でのボランティア活動。2件目は正院町でした。

 

2階建て住居。道路に面した玄関のガラス戸が地震で全て破損。動物が入らないように玄関と和室の窓にブルーシートを張ってほしいというご依頼でした。ブルーシートが張ってありましたが、ヒラヒラしている状態でした。 

 

 
割れたガラス、屋根から落ちて砕けた瓦などが散乱していました。

 

 

まずは掃除から。ガラスや瓦などは土のう袋に入れて9袋分ほどありました。

 

 

玄関前、キレイになりました。

 



私は仲間に教えてもらいながら、和室の窓枠にブルーシートを張る準備を。

 

 

窓枠の大きさに胴縁をカット。胴縁(どうぶち)は建築用語。建築業界ではお馴染みですが、一般の人は聞きなれないですね。分かりやすく言うと、外壁の下地部分で使う板状の材木です。窓枠に取り付ける胴縁に、インパクトドライバーでビスを仮留め。

 


実際に窓枠に合わせ、インパクトドライバーでビスを留めていきます。

 

 

 

見本を見せて頂いて、4ヵ月振りぐらいにインパクトドライバーを使いました。まだまだだなぁ。特に脚立に乗っての作業が慣れていないため力の入れ具合が不安定になる。もっとスムーズに扱えるように、かつ安定して作業が出来るように鍛錬します。

 

 

ブルーシートを張ってタッカーで留めます。

 



タッカーはホッチキスの建築版です。

 

 

作業中、やることが無いなぁと少しボーとしていたら、この日のリーダーから「次に何をするか、みんなの作業を見て動かないといけないよ」とアドバイスいただきました。ハッとした。ブルーシート張りは初めての作業でしたが、被災現場での活動は初心者ではない。よく見ていれば、次にするであろう作業は分かるはず。確かにそうだ。

 

 

玄関側のブルーシート張りも順調に進んでいました。

 

 

ブルーシート張りが終わったら、さらに固定するために、窓枠に沿って胴縁をビスで留めていきました。




午後から、依頼されていませんでしたが側面の出窓が破損していたためブルーシートを張ることに。

 

 



また玄関のブルーシートを張ったその上部に隙間があったため、雨風が入らないよう防水テープを貼り作業終了となりました。

 

 



仲間「災害ボランティア愛・知・人」のみんなは慣れていて、手際良く、貼り方が丁寧でした。すごく勉強になりました。

 



ところで休憩時に、近くの正院小学校の仮設トイレをお借りしました。避難所になっています。裏山は土砂崩れの被害がありました。

 

 

校舎の隣の体育館。かなり破損し手付かずの状態でした。

 

 

 

 

この木々の向こう、校庭には仮設住宅が建ち並んでいました。後で調べたら全部で76戸でした。

 



現在完成している仮設は186戸(3/20日時点) 3月下旬からも順次建設されますが、校庭にも多く建てられるようです。今後、災害公営住宅の建設もあるので校庭に建てざるを得ないのかもしれません。これまでの大規模災害でも校庭に仮設住宅が建てられましたが…子供たちは校庭に建てられた、あるいはこれから建てられる仮設住宅を見て、どんなことを思うのでしょうか…。

 

 

歩道もマンホールが浮き、亀裂が。1日も早く復旧が進むことを願います。3月15日卒業式が行われました。