2週間ぶりに、能登半島地震で被災した石川県珠洲市で「災害ボランティア愛・知・人」のメンバーとして活動しました。

2月24日(土)総勢31人のボランティアが集まりました。

 

 

炊出し班と買い出し班。作業班は4班に分かれ屋根での作業、被災家屋の家財や家具の運搬・撤去、ブロック塀の解体などでした。

私は野々江町で、倒壊した家屋から貴重品を取り出す作業班に入れて頂き6人で活動。

 

道路に面した2階建の母家は倒壊。1階が押し潰された状態でした。家主さんは80歳女性。長男と二人暮らし。1月1日の地震の際、揺れてすぐに外に出て無事。3日間避難所で過ごした後、金沢に住む次女夫妻の家に避難されています。

 

 

母屋は大正時代に作られ、昨年5月5日の地震で破損した箇所は、行政から支給されたお金で修復が出来ましたが、今回は…。

 

家主さんと次女夫妻によると、10日前に来たときより崩れ方が酷くなっていると仰っていました。母屋の奥には増築した家があり建物の原型は留めていますが、中は住める状態ではないほど破損していました。

 

まずは住居裏の駐車場。フロント部分が押し潰され動かせない車を取り出す作業。ユンボでガレキを持ち上げます。

 

 

エンジンがかかり救出!

 



次は今回の最大のミッション、1階の仏壇を置いていた6畳間から「位牌」を取出す作業に取り掛かりました。母屋の裏手。このような状態でした。

 

 

 

まずユンボでガレキを撤去。

 


作業中の地震対策のため、頭上の屋根瓦を取り外す作業。

 



重い屋根瓦の運搬で暑くなり、作業用の上着を1枚脱ぎました。この日は良いお天気に恵まれました。

 

出入口を確保し、仏壇の場所を確認した上で、男性陣が中に入り、ガレキ、本、食器などの生活用品などを取り出し運びました。

 



仏具なども次々と出てきました。

 


そして泥にまみれていましたが仏壇の扉なども。きっとこの下に!

 

 

昼休憩後、チェーンソーやレシプレソー、電動工具を駆使し邪魔になる木材などを切り落としながら捜索。なんとしても取り出す。という気迫を感じました。

 

 



でもなかなか見つからない。「もういいですから。充分ですから…」と何度も声を掛けて下さったのですが、私たちの方があきらめられない。「もう、このへんにしておこうか」と言いつつ、作業を続ける。ということを繰り返し、粘り強く、最善を尽くしました。

 

 

しかし残念ながら…ご位牌を見つけることは出来ませんでした。悔しかった。いや、私よりも、倒壊家屋の中に入り作業をした5人の男性陣はもっともっと悔しかったやろうなぁ。でも本当によく頑張りました。素晴らしき仲間たちです。

家主さんも、次女夫妻も終始、私たちに優しく接して下さったのも救いです。家主さんのご主人は船大工だったそうです。その亡きご主人の遺影、ご主人の父母の遺影や、数珠もいくつか取り出せたことを喜んで下さいました。

また次女夫妻も、私達の作業を労って下さいました。午前の休憩時にはコーヒーを入れて下さり、みかんの差し入れ。午後の休憩時も、わざわざ温かい缶コーヒーとおやつを買って来て下さってありがたく頂戴しました。

 

 

次女夫妻のご主人は金沢で道路補修関連の会社で営業をされています。出来れば珠洲で、、と思ってらっしゃいますが、会社は現在、輪島市で道路補修をされているそうです。

 

私たちボランティアに「本当はお金を支払いたいぐらい」と仰っていました。そして「なぜ仕事ではないのに、そんなに人のために頑張れるんですか?」その問いかけに、「愛・知・人」赤池代表は「笑顔が見たいからですかね」赤池代表はじめ私たちは、被災された方々のことを一番に考えて活動しています。とても厳しい現実ですが「笑顔」になっていただきたいから。。つづく

(2/26 ON AIR LIST)
M1.Little Glee Monster/足跡
M2.西村由紀江/見果てぬ夢を探して
M3.佐野仁美/希望のカケラ
M4.The Roots/想いをカタチに
M5.ウルフルズ/ええねん(リクエスト)
M6.菊池桃子/卒業(リクエスト)
M7.渡辺美里/そばにいるよ