2月11日(日) 珠洲市の「災害ボランティア愛・知・人」のベースには総勢40人のボランティアが集まりました。作業班4班と炊き出し班、計5班。作業班は貴重品取出し。被災家屋のブルーシート貼り。ブロック塀解体・撤去。家財の搬出などを行いました。
私は前日と同じメンバー5人、午後から2人加わり、飯田町(いいだまち)の被災家屋から貴重品を取出す作業でした。
83歳のお母さんが一人で住む店舗兼住居で、60年のキャリアを持つ現役美容師さん。大地震が発生したときは一人で避難され、現在は金沢の娘さんご夫妻の家に身を寄せています。その娘さんご夫妻も一緒に、貴重品の取出し作業を見守りました。
特に住居は傾きつつ押し潰された状態で、屋根の一部が地面についている状態。お母さん、よくぞご無事で、と思いました。
赤池博美代表が貴重品の場所を聞き、了解を得て窓ガラスをバールで壊し
安全確保の上、進入。
進入を阻む木材などを取り除くなど捜索した結果、バッグと巾着袋を発見！ビショ濡れでしたが、お母さんが通帳や印鑑などを確認し、不安な表情から安堵の表情に変わりました。窓から台所を見るとこのような状態でした。
その後、お母さんは作業を見守りながらいろいろ話をして下さいました。特に印象に残っているのは、地震後、1日と2日は飯田小学校で避難。3日に息子さんが迎えに来てくれて金沢へ。気掛かりなのは、今も飯田小学校で避難生活を送っている友達です。その友達を気遣って、今回、飯田小学校に寄りました。友人や知人から頂いたお見舞い金の一部をその友達に届けたそうです。「お母さん、優しいですね～」と言ったら、ニッコリ笑顔に。
次なる貴重品の取出しは1階の部屋。保険証など貴重品が入ったクリアケースがある、とのこと。まず屋根から進入を試みます。
瓦などを取り外します。
中に入りましたが2階の押し入れでした。平屋だと思っていましたが2階建ての住居と判明。
1階が押し潰された状態でどうするのか。屋根から降り、30×40センチ位の所から入ることに。
チェーンソーや丸ノコでガレキなどを切りながら捜索しましたがなかなか辿り着けません。お昼休憩をはさみ、午後からも捜索。
押し潰され、中はこのような状況。グチャグチャです。
格闘の上、ありそうな場所に届かず、継続案件になりました。なんとか見つかりますようにと念じました。
次回の作業がスムーズにいくように、屋根瓦を取り外し、みんなで瓦リレー。
さらにその住居のすぐ近く、屋根瓦がのしかかり、身動き出来ない車がありました。道を塞いでいたため、その車の持ち主さんに許可を取り、急遽、車救出作業が始まりました。
屋根瓦を1枚1枚取り外し、木材などを取り除きました。
赤池代表がキーを借りてエンジンをかけたら…かかりました！
持ち主さん家族も、私たちメンバーも「オー！」という声があがりました。フロントガラスは粉々でしたけど移動完了。
すると、車の持ち主の息子さん(小1)が、屈託のない笑顔でアメちゃんが沢山入った透明のビニール袋を持って、お礼にとアメちゃんを配ってくれました。一同感激！優しいなぁ～。嬉しかったなぁ～。そして美味しかった！
被災現場の状況は深刻です。でも思いもよらない優しさに出会って笑顔になりました！
そして翌日、様々な機材を駆使して、お伝えした83歳のお母さんの住居から、貴重品が入ったクリアケースを見事！救出した！とのこと。見つかると念じて良かった！お母さんの笑顔を思い浮かべました！
感情が入り込んでしまうと涙がこぼれそうだったので、必死に感情移入しないように、町の状況を自分なりに冷静に見て活動した2日間でした。珠洲市の被災状況を全て見たわけではありませんが、1ヵ月以上経っても殆ど手つかず。本当はもっともっと沢山のボランティアが必要だ…。
29年前、阪神・淡路大震災から5日後に神戸の惨状を目の当たりに。でも壊れた街はやがて再生しました。土地柄は違えど、必ず復旧・復興することを願わずにいられません。今、出来ることを精一杯やりたい。決っして他人事ではないから。今週末、再び珠洲に向かいます。
金沢ー珠洲間、ご一緒させていただいた心優しき愛・知・人の皆さん。ありがとうございました！
(2/12 ON AIR LIST)
M1.指田フミヤ/花になれ
M2.Emi Fujita/Lovin' You
M3.MONKEY MAJIK/ただ、ありがとう
M4.上田和寛 with 愛知人オールスターズ/愛・知・人～愛を知る人々～
M5.ビリー・ジョエル/ロンゲスト・タイム(リクエスト)
M6.Permanent Fish/しあわせ運べるように(リクエスト)
M7.大貫妙子/春の手紙(リクエスト)