8月15日、台風7号の影響で被災した京都府綾部市。綾部市災害ボランティアセンター・綾部市社会福祉協議会主催で「災害ボランティア技術講習会」が11/11(土)、12(日)に行われました。

講師は復旧支援に携わってきた愛知県の「災害ボランティア 愛・知・人」代表 赤池博美さんと、大阪府の「TEAM B-DASH」 代表 藤丸剛さん。

 



受講者のサポートをしつつ体験出来る!ということで、私も「愛・知・人」の一員に加えて頂き1泊2日で参加しました。

会場はこの度の水害で浸水被害に遭った住宅。
高齢のお母さんが一人住まい。市内に住んでいる息子さんは、ボランティアにお手伝いを頼むべきか様々不安を抱え、ギリギリまでボランティアセンターへの依頼を迷われていました。10/7に私たちが床下の泥出し作業などをした際の活動ぶりの見て信頼して下さり、約1ヵ月ぶりの再会。笑顔で迎えて頂きました!

社協が募集した受講者は2日間で延べ15人でした。

 



1日目11/11(土) メンバーです。
「愛・知・人」赤池代表、クマさん、トモちゃん、三城さん、中川さん、こんちゃん
「B-DASH」藤丸代表、みほさん、岡ちゃん、かねごん

午前は「愛・知・人」主導で ①養生

泥出しをする前にいかに養生が重要かを赤池代表がレクチャー。

 

 

床上・床下浸水の被害に遭うと床下に溜まった泥を出す必要があります。そのままにしておくと、カビやシロアリの原因になります。床下から泥を出す場合、どんなに注意していても飛び散ったりします。床、壁、柱、家財道具etc...家・部屋を現状以上に汚さない、傷つけないようにする事が最優先。

 

 

「自分の家、自分の部屋だと思って作業にあたって下さい」この言葉はとても分かりやすい。他人に自分の家や部屋を汚されたり傷つけられたりしたらイヤやもんなぁ。

 

 

現場で養生がとても丁寧な「愛・知・人」。さらに「B-DASH」みほさんから粘着の弱い養生テープであってもマスキングテープを使用する方が良いとアドバイスがありました。

 


②泥出し

 

 

③バール、ハンマーで釘の抜き方

 

 

 

④ブラッシング(泥落とし)

亀の子たわしやブラシ、コテなどを使って泥を落とす作業。

 

 

⑤バキュームの使い方

家屋によっては床下が砂地ではなくコンクリート張りがあります。その場合、バキュームで泥水を吸い上げる方法が有効。

 

 

終始「TEAM B-DASH」による床張り作業を見学しながらの講習会。

 

 

午後はインパクトドライバーで釘を打つ作業。

 

 

社協の職員も体験。

 

 

一瞬で釘を打てるスゴイ!電動工具なども経験させて頂きました。まず藤丸代表が見本を。

 

 

通常のボランティア活動では体験出来ないとあって、皆さんワクワクしながら挑戦。

 



この日は朝から雨が降ったり止んだり、寒くて時雨れ模様のお天気でしたが、夕方、キレイ虹が見られました。写真では分かりづらいですが…。

 




2日目 11/12(日)メンバーです
「愛・知・人」赤池代表、クマさん、殿村さん、浩美さん、トモちゃん、三城さん、中川さん、こんちゃん
「B-DASH」藤丸代表、みほさん、岡ちゃん

午前の内容は前日とほぼ同じでしたが、養生や釘抜きなどは三城さんが講師になり、丁寧に分かりやすく伝えていました。

 

 

この日も養生作業から。

 

 

お天気が回復したためため、外のスペースでブラッシング作業。

 

 

バキューム

 

 

殿村さん、浩美さん、トモちゃんは「B-DASH」と共に終始、床張り作業。

 

 

午後は床張りの実践講習。藤丸代表からのレクチャー。

 

 

インパクトドライバーやハンマーなどで釘打ち。

 

 

さらに作業を進めていきます。

 

 

元々は畳だった被災した部屋を、床張りにする作業。フラットにするために小さな板をはめ込んだり、床材を微妙に削ったり。出来上がったら決して見られない部分の技術の賜物を垣間見ることが出来ました。

 



個人の感想です。被災住宅で復旧作業をしながら…という講習会は、どのように復旧を進めていけば良いかイメージしやすく、実践的な内容でとても貴重な時間でした。これまでに何度か浸水被害に遭った住宅で泥出しなどをしてきましたが、現場では見様見真似で作業をしながら覚えてきたので、その復習にもなり、かつ自分が理解していなかったことに対しての気付きもあり、学び多き2日間でした。

 

 

前回同様、家主のお母さんは休憩の度にあったか~いお茶を入れて下さいました。お茶を飲みながらくつろぐ時間も楽しく和やかでした!

 

ちなみにこちらは、レアなオフショット…「愛・知・人」キティー軍団!?可愛すぎる(笑)

 



さて、綾部市災害ボランティアセンターは常設ですが、台風7号に置ける綾部市災害ボランティアセンターでのニーズはゼロになり、平時の体勢に戻りました。被災から約3ヵ月。職員も現場に入って精力的に活動され、被災した住民の皆さんに寄り添いながら熱心に対応されていたのが印象的でした。

 

また社協の片岡さんは、1日目の夜「愛・知・人」がベースとして使用させていただいた宿泊所で、ナント!目の前で手打ち蕎麦を披露!とても美味しい蕎麦とおでんを振舞って下さいました。ご馳走様でした!

 



なお、床張り作業は2日間で終了ではなく、11/13(月)「愛・知・人」の殿村さん、浩美さん、トモちゃん、中川さんが作業を終わらせ、藤丸代表が最終チェックをして完了となりました。大変お疲れ様でした!また「TEAM B-DASH」はこのあとも綾部の現場で重機で土砂撤去にあたられます。

 

 

☆写真は一部「愛・知・人」の活動フォトライブラリーから使用させて頂きました☆

 

(11/13 ON AIR LIST)

M1.BUMP OF CHICKEN/なないろ

M2.本田美奈子/つばさ(リクエスト)

M3.THE BLUE HEARTS/情熱のバラ(リクエスト)
M4.ナターシャ・グジー/ねがい-いつまでも消えないように-(リクエスト)
M5.槇原敬之/遠く遠く(リクエスト)
M6.伊藤咲子/木枯らしの二人(リクエスト)

M7.ZARD/負けないで(リクエスト)
M8.寺尾仁志 with human note/You are my Shelter