8月15日、和歌山県に上陸し近畿地方を縦断した台風7号。住宅の被害が一番多かったのは京都府。
消防庁の調べで8月31日現在、全壊と半壊はぞれぞれ8棟 床上浸水80棟 床下浸水269棟 一部損壊13棟 合計で378棟でした。

京都府内で床上・床下浸水が最も多かったのが綾部市です。台風上陸前、記録的短時間大雨情報が発令、1時間に約90ミリを超える大雨が降りました。

 

8月15日(火)午前0時半頃、篠田町の山間の集落では土石流が発生。

 

 

大量の土砂や流木が河川に流れ込んだため水が溢れ、土砂とともに集落に1人でお住まいの80代の女性の家に流れ込み、床上まで土砂で埋まってしまったそうです。その他にも、農機具などが置かれていた倉庫や車も埋もれたりetc...凄まじい惨状だったそうです。

 

発災後、オープンジャパンとTEAM BーDASHのそれぞれ代表が重機で土砂の撤去。また地元・綾部市の消防団約50人が駆け付け、バケツリレーならぬ一輪車リレーで土砂を運び出し、一般のボランティアも多数入って活動しました。

 

こちらが埋まってしまった河川。発災当初は完全に埋まっていたそうです。

 



床上まで土砂で埋まった80代の女性のお宅で、土砂を掻き出す作業をされてきたのが、ボランティア団体「ダッシュ隊大阪」です。9月2日(土)は、代表・中嶋俊明さんはじめ、私たち「チームこんちゃん」もメンバーに入れていただき6人で活動しました。

 

 

3週間が経過し随分片付いてきたと聞きましたが、現在も業者が大きな重機で川に埋まった土砂を掻き出したり、流木の撤去などをされていました。

 

 

小さな橋の向こう側はまだこのような状態で川がドロドロでした。

 


災害ごみとなった家庭用品やガレキなどもまだ残っていました。

 

 

家の中も外も土砂の撤去は終了済みだったため、この日は住宅再建のため工務店に引き継ぐ最後の仕上げ。2つの部屋の根太(ねだ)や束(つか)、床下をブラッシングする作業などを行いました。

 

 

 

ブラシをかけた後は、落とした泥を取り除きます。

 

 


クギ抜き。

 


ガラスドアを洗浄。

 


縁側の汚れも丁寧に取り除きます。

 

 

泥が残っていたトイレの掃除もぬかりなく。

 


最後に水で薄めたオスバンで消毒。サーキュレーターによる乾燥は引き続きですが、そのお宅でのボランティアによる作業は完了となりました。

 



お昼過ぎに、家主のお母さんが息子さんらと来られ、笑顔で何度も「ありがとう」の言葉を頂きました。私たちにとっては「ありがとう」の言葉は一番のご褒美です。お母さんはじめ、この集落でケガをした人はいませんでした。ご無事で良かったです。

 

被災した河川のすぐ近くの溝。綺麗な水が流れ、カニさんが気持ち良さそうでした。
 
 
綺麗なお花も咲いていました。復旧にはかなりかかりそうですが、1日も早く穏やかな日常が戻ってきますように、、と祈っています。
 


ところで、綾部市社会福祉協議会と災害ボランティアの調整をして下さっているのが京都府在住、クマさんこと宮城さん。昨年福井県南越前町の現場で初めてご一緒し、今年は6月に和歌山県海南市の現場でもご一緒させて頂きました。調整役は気苦労が多く、しかも連日の猛暑。お疲れにも関わらず素敵な笑顔でこのポーズ。

 



クマさんが、朝、オレンジのビブスと名札シールを持ってきてくれました。

 

 

活動終了後、あやべ温泉・二王館へ。ボランティア活動をした人は、名札シールと引き換えにこの温泉施設、無料で入らせていただけます。いいお湯でした。露天風呂が広くて、目の前の森の景色がとても良かったです。癒されました。

 



その温泉のロビーでブドウを購入。メチャ美味しかったです。

 

 

綾部の一番摘みの緑茶、京都丹後琴引の塩、国内産のごまを使った緑茶ふりかけも。美味しく頂きました。

 

 

綾部市では災害支援のための寄付金を受け付けています。2000円からで12月31日まで。あなたにも出来る支援があります!

 

 


(9/4 ON AIR LIST)

M1.RADWIMPS/セプテンバーさん
M2.小寺星夏/羽
M3.MONKEY MAJIC/ただ、ありがとう
M4.松田聖子/風立ちぬ(リクエスト)
M5.ナターシャ・グジー/こころに咲く花
M6.欅坂46/サイレントマジョリティー(リクエスト)
M7.瀬戸口晴美/キセキ