2007年(平成19年)4月
和歌山県有田郡広川町に開館
 「稲村の火の館」

 



・濱口梧陵記念館
・津波防災教育センター

2つの施設で構成されています

 

 

今回ご紹介するのは

濱口梧陵の偉業と

「濱口梧陵記念館」です

 

 

木造平屋建て

梧陵の生家を改修したそう

趣きがあります

 

 

今から168年前
1854年(嘉永7年)11月4日
安政東海地震発生

広村(現・広川町)では
被害はありませんでしたが
32時間後の11月5日16時頃
前日の地震とは比べ物にならない
大地震が発生しました

M8.4 安政南海地震でした

濱口梧陵は津波にのまれながら
村人たちに廣八幡神社へ
避難を呼びかけました

 



津波は川を遡り
家や田畑を押し流したあと
すごい勢いで海へ引いていきました

逃げ場が分からない村人のために
梧陵は丘の稲むらに火をつけ
その火を頼りに村人は避難

「稲村の火」は村人の命を救いました

梧陵が素晴らしいのは
それだけではありません

津波で家族や家

仕事を失った村人の生活のために
さらには将来の津波に備え
浜に堤防を築くことを決意

莫大な私財を投じ
村人に賃金を払い
4年がかりで堤防を築きました

 



高さ5m・幅20m・長さ600m
広村堤防は1938年(昭和13年)
国指定の史跡になりました

 

広村堤防を歩いてみました

 

 

すぐ近くが港です

 

 


昭和21年12月21日
昭和南海地震が発生した際
広村堤防に守られた地域は無事で
津波の被害を最小限に抑え
今も広川町の人々を守り続けています

 

濱口梧陵の偉業と教訓を学び
受け継いでいくために出来たのが
濱口梧陵記念館です



生い立ちから晩年まで辿りつつ
偉大な功績を伝える展示

 

 

ヤマサ醬油の7代目だった梧陵

 

厳しく質素な環境で育ったこと

お人柄を感じさせる

エピソードも知ることが出来ます

 


梧陵ほどの人格者には
会ったことが無いという話も
数多くの記録に残っています

 

広村堤防を造った際の様子です

 

 

築堤の心とは...

 



また勝海舟や福沢諭吉と

親交を深めました

勝海舟は貧しいながらも

物の考え方や見方が豊か

ただならぬ魅力を感じた梧陵は

勝海舟を支援し生涯の友でした

こちらは梧陵の肖像画

 



資料室になってる部屋

 


 

自然災害に関する本など
自由に見ることができます

 

 

お茶室などもあり

地域の交流場所のようです

 

梧陵も愛したという日本庭園

 


 

手入れが行き届き
素敵な空間です

 



村人たちを一時避難させた
高台にある廣八幡神社
現在も津波避難場所に指定

 

 

お参りしました

 

 

紅葉が綺麗でした

 

 

境内には

濱口梧陵碑があります

 


文面は勝海舟が作成
稲村の火が

人々を救ったことを記載
 



広川町役場・正面玄関前

「稲むらの火」広場

 


 

濱口梧陵の銅像
松明を上に掲げ走る姿
躍動感があります

 


 

「逃げろ!」
その表情もリアル

 



次回はもう一つの施設
「津波防災教育センター」をご紹介します

 



(11/21 ON AIR LIST)
M1.RADWIMPS/カナタハルカ
M2.ブライアン・アダムス/SOMEBODY     
M3.おかん/人として
M4.石川ひとみ/まちぶせ(リクエスト)
M5.ナターシャ・グジー/赤いブーツ(リクエスト) 
M6.AKB48/365日の紙飛行機
M7.尾崎豊/僕が僕であるために