北海道厚真町と安平町を
案内して下さった
オレンジたすきで繋ぐ地域支援「ippo」
麻生敏和さんに数ヶ所仮設住宅に
連れて行って頂きました

 

部屋に上がらせて頂いて
お茶をご馳走になったり
皆さん気さくに話して下さいました

 

厚真町のある仮設住宅にて

 

ただ仮設住宅でなかなか
マイクは向けられませんでした

インタビューを録らせて頂き
放送の了解をとれたのは
先日番組でご紹介した
安平町の阿部さんだけでした

 

被災された方の
マスコミに対する警戒心が
非常に高く

 

例えば、TVの取材
ピンポーンと鳴って玄関に出たら
すでにテレビカメラがまわっていた

 

撮影・インタビューいいですか?と
断りもなしに

いきなりマイクを向けられ困った


そんな

デリカシーのない取材に疑問

 

元号が令和になった際
報道陣が仮設住宅にやってきて


「令和になりましたがいかがですか?」

 

生活再建に苦しむ方々に
そんな質問、失礼極まりない

 

そんな質問をするために
仮設住宅にお邪魔する心境
正直理解出来ない

 

また安平町の土砂崩れ現場で
警備をしていた男性から聞きました

 

地震後まもない頃
炊き出しをしているところで
あるTVの取材班が言った


「僕たちにはないの?」

 

あるわけないやん
災害直後の被災地に入る際
食べ物持参は常識

 

自宅が全壊し
今、家を建てている農家さんは
マスコミ取材を多く受けられていて

 

「あぁ、また来たか・・・って
まあ適当に答えていますけどね」

 

とにかくマスコミ取材に対し
皆さんうんざりされていました

 

私は仮設住宅にお住まいの方など
被災された方に
マイクは積極的に向けません

 

報道に携わる者としては
失格なのかもしれません

 

大手のメディアは
きっと上の人から
「使えるコメントを録ってこい」と
言われているでしょう

 

私の番組は実費独自取材ですから
上の人から
何にも言われることはないですが

 

いやそんな問題ではなく
人として、、どうなんだろう

 

被災された方に
不快な想いをさせない
基本的なモラルは
守るべきではないか

 

そういえば・・・

2年前、岩手県での取材
相当マスコミの取材を受けている
とある場所の
とある方にお話を聞きました

 

「あとで放送を見ると
いつもお涙ちょうだいになっている

真実を伝えてくれたら
それでいいのに・・・」

 

伝えるべきは真実