こんにちは。約1年ぶりの更新となります。

 

更新しなかったことで強く実感したことがあります。

せっかくインプットしたものも、アウトプットの場がないと

なかなか記憶に残らないということに。

 

ということで、更新再開します。

そして、付加価値的に、どなたかのお役に立てれば嬉しいです。

 

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さて、今日は「日本画とはなにか?」ということについて書きたいと思います。

 

入社当初からずっと思っていました。

絵画を大きく分けて、「日本画」「洋画」というカテゴリーに分けているけれど…

 

日本画は、日本人の技法?墨?水彩?なんていうイメージがあって、

洋画は、外国人の技法?油絵?あれ、でも水彩もそうですよね?なんて疑問があって、

ふんわり分かるけど、でも饒舌に説明できないなと思いました。

 

「日本画とは?」とGoogleで検索してみたところ、

山種美術館が一番上にヒットしました。

 

読んでみると、まずこの区別は、明治時代以降に西洋から渡ってきた油彩画と区別するために使われるようになったとのことでした。

日本人の作品は、すべて日本画だという意見など、定義はどうやら曖昧みたいです。

 

ただ、「使われる素材によって区別される」というのが多く言われているようです。

 

それでは、日本画で使われる素材とはどのようなものでしょうか?

 

まずは、何に描かれているのか?というところから。

油彩画の場合、大多数はキャンバスに描かれますよね。

一方、日本画は大きく分けて以下の二種類が多く使用されます。

・絹

・紙

 

作品説明でよく「絹本(けんぽん)」、「紙本(しほん)」と書かれています。

業界に入ったばかりの時は「ケンポン」の意味が分からなくて、

「ケンポンとは」と調べたことを昨日のことのように思い出せます。

 

日本画の作品はじっと見て、その違いを見分けられたとき、不思議と嬉しい気持ちになります。

なぜこの絵にその素材を選んだのかな、この作品は絹本だから、絹目を活かした色彩表現が綺麗だな、、などと、より絵画を楽しく見ることができます。

 

続いて絵具ですが、以下が挙げられます。

・墨

・岩絵具:鉱物を砕いた絵具のこと

・胡粉:貝殻から作られる白色顔料のこと

・染料:植物や動物から抽出した天然色素を用いた絵具のこと

 

こう考えると日本画とは、

天然素材から生み出される地球からの贈り物のように思えてきました。

 

最後に重要な素材の一つとして、「膠」を忘れてはいけません。

膠とは獣類の骨や皮を水で煮て、それを乾かし固めたものです。主成分はゼラチンで、接着剤として使用できます。

 

日本画で使用される素材には、それ自体に接着力がないため、膠を用いて定着させます。

 

以上、日本画とは?という自分自身の疑問に答えてみました。

 

おわりに、現在花田美術にて展示している日本画2点を紹介します。

 

田渕俊夫先生の「いつかの月」

 

下田義寛先生の「朝風」

 

最後までお読みくださりありがとうございました。