こんにちは。
今日は久しぶりにMoMA収蔵作家のご紹介をしたいと思います。
今回ピックアップするのはアメリカの画家エドワード・ルシェ(1937年〜)です。
↑こちらの作品、見たことがある方も多いのではないでしょうか?
日本語でいうと、殴られた時に出るような「うっっ」という意味合いのあるこちらの「OOF」という言葉。
しかし言葉に手書き感がなく、どことなく無機質で感情がないような印象を受けます。
それもそのはず、なぜならルシェは人間の内側を反映して描かれるような作品には全く興味がなく、漫画の中で出てくるような言葉たちをあえて明快な書体で書くことによって、没個性化することを目指しているのです。
漫画内ではそういった効果音的な表現を大きく書きますよね!「ドーン」とか「バシッ」とか、「ふわっ」などなど。
見ただけで、なんとなくシーンが浮かぶような言葉たち。
それをあえてシンプルに表現することで面白くするなんて、ポップアート的で面白いですね。
参考文献:MoMaハイライト(2019年、改定第4版)