R+ (レビュープラス)
本書は、メンタリストとして一躍名を馳せた著者による、
小説や詩のように「魅せる」文章ではなく、
人を「動かす」ための文章を書くことを目的とした、
文書に関するハウツー本です。
メールやLINEやメールのやり取りやビジネス文書の作成などに使える文章術
(と書いてメンタリズムと呼ぶ)が、読みやすく、かつ分かりやすい文章で書かれている。
本書でいうところの「文章術」とは、簡単に言うと、
社交辞令に留まることなく、相手にポジティヴな印象を与え、
自分に好意的になってもらうための工夫。
本書に紹介されている文章術は距離を縮めたい相手に使うもので、
関係が生まれた初期段階から使えるものが多いので、
効率的なコミュニケーションが尊ばれる現代だからこそ効果的。
中にはややインフォーマルなものもありますが、
それこそが印象に残るための工夫の一つでもある。
実際、本書では、形式ばったきれいな文章を書くことは推奨していません。
相手の立場になって考えるというシンプルながら見落としがちな点や、
相手を飽きさせずに情報を繰り返し、かつ印象的にする方法など、
心理学に基づいたものなどが紹介されています。
多くの人に当てはまる話題を年代をかけ合わせてアレンジする、
という点について、なるほど~と思いました。
社会に出たら同年代以外の人とも付き合う機会があるわけで、
そういうときの距離の縮め方というのは学校では
なかなか習得できるものではないですからね。
この文章術を使って他人を踊らせるとか操るとか言うと
微妙な感じがするけど、喜ばせるためになら
遠慮なく使っていきたいテクニックが満載です。