この試合でAリーグを体感し、オーストラリアでプレーするならばここを目指さなければ。という気持ちが湧きました。
来シーズンどうする?
「来シーズンどうする?」
シーズン終盤に差し掛かると、このフレーズがよく出ます。
選手間での会話もそうですが、
監督から来年も残しておきたい選手に向けられるこの言葉。
もし、これを監督や強化部長に貰ったら契約更新(来年も契約)したいとクラブ側が言ってることです。
※他の国でも共通する脈あり確定フレーズ。
「来年は優勝を狙えるチームにしたい。(※このシーズンはリーグ5位)お前はどうするんだ?」
っと、聞かれる。
「もっとサッカーに打ち込みたい。」
「他の州やアジアの国に行ってみたい。」
「そもそもビザないし。」
と正直に答える。
当時の英語はむちゃくちゃだったけど、一応言いたいことは伝わったと思う(笑)
そこでスコットも、
「分かった。太郎(代理人)を挟んで話そう。」
ということになり、三者面談へ。
契約交渉
プルルルル📞
シーズンが終わり、1週間が経った頃に電話が鳴る。
相手は太郎さん。
太郎さん「今からRochedaleのクラブハウスに来てくださーい。」
あー、スコットが言ってた三者面談か。
っとすぐに察し、風呂上がりで外に出たくなかったが急いで向かう🚲
(にしても急。多分太郎さんもいきなりその話されたんだはず)
クラブハウスに着くと、スコットと太郎さんが待ちくたびれた様子。
(いやぁ〜急に呼ばれたんだけども😅)
太郎さん「来年の話をしてました(契約内容など)。羽竜自身はどうしたいの?」
永田「もっとサッカーがしたいし、今シーズンと同じ繰り返しは嫌です。
もしオーストラリアでやるなら上のカテゴリー(AリーグかNPL)に挑戦したい。
そもそもこの国に残る気持ちがあるかも分からないし、アジアの国にも興味あるし…。
どっちにせよ、来年のビザ(滞在許可証)がないから住めません。」
何も成し遂げてない者が偉そうに😂
とにかく正直に思ってること言いました。
※ビザというのは滞在許可証で、これが無いと海外で長期の滞在をすることは不可です。
短期ならビザがいらない国もありますが、オーストラリアは旅行でもビザが必要です。
オーストラリアでの観光ビザは簡単に取れるけど、3ヶ月まで。
これだけじゃシーズン丸々プレーできないし、延長するのも至難の技。
ほとんどの選手が1年目はワーホリ(ワーキングホリデービザ)で入るけど、期間は1年。
もう1年このワーホリを延長するには3ヶ月間の農場での仕事が必須。
(今思えば人生経験で農場の仕事やってみたかったかも🤔)
ワーホリ以外のビザで残れる可能性があるとすれば、学生ビザor就労ビザ。
ただし、オーストラリアの就労ビザは難易度高すぎ。
となると現実的に学生ビザしかない。
当時は周りの日本人選手に自慢しているように思われるから言えませんでしたが、この学生ビザの費用を持ってくれるというのは大変有り難いことで、オーストラリアサッカーではこれ以上の嬉しい契約は無いです。
ほとんどの選手がお金を貯めて自分でビザを取っているので。
僕はオーストラリアに住むことを優先にしていなかったので、自分で学生ビザを取ることは初めから選択肢に無かったし、そもそもそのお金はどこにもありませんでした。(色々込みで安くても9ヶ月約50万円前後だった気がする。)
太郎さん「お前まだ22歳だろ?他の国に行きたければ来年プレーしてから行っても全然遅くないし、ゼロから他を探すのと、今提示されてるこの条件。どっちを選ぶか自由だけど、俺は断る理由がないと思うよ?」
あとは太郎さんも『1年で何が分かったの?』と言いたかった様に思う。
実際はその通りで、1年じゃその国のことは何も分からないし、現実から逃れたくて、ただ理想しか見てなかったです。
でも、まさかこのビザ問題が解決するとは思わなかった…。
僕が自らワーホリか学生ビザを取るつもりだったらクラブも動かなかっただろう…。
初めから「俺ビザないよ」のスタンスで行ったからの話でした。
※参考までに、今後オーストラリアでサッカーする日本人選手は強気でいってもいいと思います。
オーストラリアのみならずクラブや代理人と交渉する事は全て。
雇われる側のこっちも条件を求める権利はあります。
『まだ若いし、もう1年このクラブで結果を求めてもいいのかな。やるなら絶対に優勝したい。』
という想いに変わっていく。
この年はどこからもオファーがなかったし、何も選択肢はなかったんですけどね(笑)
ほんと、Rochedaleには感謝です🙏
最終的に契約更新することに。
次回へつづく…。
今日もありがとうございました。