会津漆器協同組合公式ホームページにて、

会津漆器技術後継者訓練校H24年度訓練生の募集要項が公表されました。

今回は、塗り専攻のみの募集となります。


詳しくはこちらでご確認ください

         ↓

http://www.chuokai-fukushima.or.jp/aizushikkikumiai/


尚、今年度は蒔絵専攻のみの募集を行い、

現在4名が地元職人の指導のもと技術修得に励んでおります。

蒔絵のいろいろな技法を習うとともに、

意匠(絵柄)デザインを学ぶ科目も並行して行い、

修得した技術を使ってどのような表現をするかを

訓練生は日々模索しているようです。



11月19日、20日全日本合唱コンクール全国大会が青森市で開催され、

19日の一般部門Aグループに出場してきました。


成績は・・・・内緒です。


我が合唱団は毎年、持ち回りで2名の団員が表彰式でステージに上がるのですが、

今回は久しぶりに私と前団長のN君が指名され、その大役?をやることに。


どのくらい久しぶりか調べたら、何と15年ぶり。

第49回宇都宮市で開催された年にステージに同じ二人が上がっており、

我が合唱団にとっては、創立以来初めての全国大会出場そして金賞受賞という、

記念の年でした。


それから15年・・・・

20代の若い世代の団員が増え、

合唱団は順調に新陳代謝を繰り返しております。

私と言えば、合唱団にとっては古いままの細胞・・・

癌細胞に変化しないように、何とか踏ん張っているというのが実情です。


ホントに若い人に助けられていると感じる今日この頃です。

温かく団員として受け入れてもらっているので何とか続けられており、感謝しています。


若い時とは、仕事や家庭の状況も変わりましたが、

我が合唱団は社会人の集まりですから、

年齢に関係なく権利と義務はみな平等であるのが原則。

昔団長だった時には、先頭に立ってみんなを引っ張っていたが、

今では、みんなの足を引っ張っている、と思われたくはありません・・・・



我が合唱団は、コンクール命!の合唱団ではありません。

毎年、定期演奏会を開き、市民と共に楽しいひと時を過ごせるように、

ステージ演出に工夫を凝らし、日々練習に励んでおります。


コンクールの練習も、東北大会から全国大会までの2ケ月間のうち、

何と1ケ月間は来年の定期演奏会の曲の音取りに費やします。


コンクールに出場する以上、全国大会での金賞を目指して練習をしていますが、

全国大会に出場できなくても、

全国大会で金賞を逃しても、

直ぐに来年の定期演奏会に向けて始動します。

1年中、練習が途切れることなく継続して行われているのです。


我が合唱団のHPご存知ですか?

ブログを見れば我が合唱団の雰囲気を感じ取ってもらえるかも・・・

        ↓

http://aizukonsei.pv.land.to/









早いもので、

本日伝統的工芸品月間全国大会記念式典が

会津若松市東山温泉御宿東鳳で開催されます。


第1部は、第28回伝統的工芸品月間国民会議全国大会

第2部は、第30回日本伝統工芸士会全国大会

第3部は、式典全体の懇親会


となっています。


全国から約600名の伝統工芸士の方々、伝産地の関係者の方々が集まります。


昨日から、経済産業省、伝統的工芸品産業振興協会のスタッフの皆様も会津入りし、

地元関係者と一緒になって打ち合わせや、会場の準備に忙しく汗を流しています。

私も会場となる東鳳で、来場者に配る記念品や各種パンフレットの袋詰めの作業に参加。

地元からは会津漆器協同組合、奥会津三島編組細工 本郷焼の各事務局の皆様、

会津塗伝統工芸士、会津若松市商工課の皆様が参加し準備作業を行いました。


その他、アピオスペース、会津稽古堂(会津若松市生涯学習センター)でも、

昨日から本日にかけて会場設営が行われいます。


会津稽古堂をメインに実施される「Discover COOL JAPAN in 会津」関係では、

本日は中国人バイヤー、明日は欧米人バイヤーがJETROスタッフと会津入りされます。


メイン会場となる会津稽古堂出展者と商談会を実施するほか、

「全国伝統的工芸品フェスタin会津」の会場となるアピオスペースの出展者や

「あいづブランドものづくりフェア」の会場となるあいづドームの出展者で、

海外バイヤーと面談や商談を希望されるブースへ立ち寄ることになっております。


また、29日には、海外バイヤーを招待して歓迎夕食会を開催させていただきます。

現在関係者に参加のお声掛けしており、

震災や原発で疲弊しているFUKUSHIMAへ来てくださった海外のバイヤー皆様に

歓迎の気持ちをお伝えするとともに、

地元FUKUSHIMAが元気に頑晴っている姿をお見せできればと思います。


28日(金)は14時から会津稽古堂で、「伝統工芸のポテンシャル」と題して、

トークバトルショーが開催されます。

ダニエル・カールさんや会津で生活されている外国人の方、

貿易アドバイザー、そして私がパネラーとなり、

外人から見た日本の工芸について熱く語るということです。

全く展開が見えず不安ではありますが、私もトークを楽しみたいと思います。

平日ですが、みなさん応援に来てくださいね。


短い準備期間でしたが、ようやく姿になって現れようとしています。

地元事務局として東奔西走してくれたイメージクリエーションの佐々木社長さんには、

本当に感謝します。佐々木さんの働きが無かったらここまでたどり着けなかったと思います。


このブログを見ていただいた皆様、

ぜひアピオスペース、会津稽古堂(28日~30日)

そして、あいづドーム(29日~30日)

さらに会津若松市内、喜多方市内で展開されている会津・漆の芸術祭(~11月23日まで)の

各会場にお越し下さい。

きっと会津らしい 楽しい時間がすごせることと思います!



詳しくはこちちらの公式HPをご覧ください。

        ↓

http://www.aizu-city.net/festa/






10月27日会津若松市東山温泉御宿東鳳で開催される

「伝統的工芸品月間全国大会記念式典」の懇親会において、

オリジナルレシピによる会津の清酒をベースにしたカクテルが登場します。


その名は「侍ブルー」。


全国大会開催の記念として会津のバーテンダーの方にお願いして

レシピを創作いただきました。


当日は、

創作いただいたBar林檎屋のゆみさん、

ご協力いただいたジャズ喫酒の大堀さん

が懇親会会場に来て来場者の皆様に振舞っていただきます。


全国から会津へいらっしゃる伝統工芸士の皆様、

ぜひご賞味ください!!


以前もお知らせしておりましたが、

10月27日(木)、会津若松市において

「第28回伝統的工芸品月間国民会議全国大会」及び

「第30回日本伝統工芸士会全国大会」がもうすぐ開催されます!!

また、28日(金)から30日(日)まで関連イベントとして、

「2011全国伝統的工芸品フェスタin会津」および、

「Discover COOL JAPAN in 会津」が同時開催されます。


地元、福島県、会津若松市では、

福島県伝統工芸士会の方々、組合関係者の方々が、

震災、原発に負けず、受け入れ準備に汗を流しているところです。

全国から集まる500名以上の関係者の皆様とお会い出来るのを楽しみにしております。


また、一般のお客様を対象に下記のイベントを開催します。

家族連れで楽しめる体験教室や全国の伝統工芸品の販売コーナーがあります。

ぜひみなさん会津へお越しください!!


◎「2011全国伝統的工芸品フェスタin会津」


  主催:一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会、日本伝統工芸士会

  日時:10月28日(金)~30日(日)10時~17時(最終日16時)

  場所:会津アピオスペース

  内容:①伝統工芸ふれあい広場(親子で楽しめる体験教室)

      ②全国くらしの工芸展(全国の伝統工芸の展示販売)

      ③日本伝統工芸士会作品展(全国から伝統工芸士自慢の作品が揃います)


◎「Discover COOL JAPAN in 会津」

 主催:経済産業省、独立行政法人中小企業基盤整備機構 他

 日時:10月28日(金)~30日(日)10時~17時(最終日16時)

 会場:会津若松市生涯学習センター(通称:會津稽古堂)

 内容:①伝統工芸秀作展、新感覚生活提案作品展

     ②海外ビジネスセミナー

     ③クールジャパン・トークバトル(ダニエル・カール氏他出演)

     ④海外バイヤーの招へい(JETRO協力)



その他、会津若松市内で下記のイベントが開催されます。


秋の会津はイベント満載!家族満足度100%です!


◎「会津ブランドものづくりフェア2011」

  主催:会津ブランドものづくりフェア実行委員会

  日時:10月29日(土)~30日(日) 10時~17時(最終日16時)

  場所:あいづドーム


◎「会津・漆の芸術祭2011~東北へのエール~」

 主催:会津漆の芸術祭2011プロジェクト委員会 他

 日時:10月1日(土)~11月23日(水)

 場所:会津若松市内及び喜多方市内



























昨日、震災、原発事故で被害を受けている会津若松市を応援するため、

鳴門市から総勢20名の方々が来若され、交流会が開催されました。

私は会津若松観光物産協会副会長として参加いたしました。


鳴門市からは、泉市長をはじめ、商工関係者、「~阿波大正浪漫~バルトの庭」のスタッフの方々、

会津若松市からは、菅家市長をはじめ、商工会議所、観光物産協会などの関係者が参加し

楽しく交流を深めました。


実は鳴門市は会津若松市の親善交流都市です。

二つの市はとても強いつながりがありますが、おわかりですか?

ヒントは映画「バルトの楽園」(松平健、高島礼子らが出演)です。


第1次世界大戦中、現鳴門市大麻市に、

ドイツ人俘虜を収容した坂東俘虜輔容所があり、

そこの所長をされていたのが、

会津若松出身の松江豊寿(まつえとよひさ)という人物なのです。


松江豊寿所長は、敵国であったドイツ人の俘虜を人道的に扱いました。

そして、ドイツ人俘虜と地元鳴門市民との交流をはかり、

松江豊寿所長は双方から慕われ尊敬された人物です。

その背景には、松江豊寿が戊辰戦争で敗軍となった会津藩出身だったことが関係しているのです。


敗軍となった会津藩は、本州最北の地、斗南(となみ)へ移住させられたりするなど、

新政府軍からいろいろと仕打ちを受けることとなりました。

このように会津人がつらい経験をしたことを松江豊寿所長は先人から聞き、

「ドイツ人俘虜も祖国のために戦ったりっぱな人間である」との考えのもと、

彼らを人道的に扱ったのです。

今でも日本、ドイツ両国でそのその業績が語り継がれています。


また、坂東俘虜収容所はベートーベン第九の日本初演の地としても有名です。

コーラスは男声に編曲されて演奏されました。


興味を持った方は、

映画「バルトの楽園」(DVDでレンタルされています)をぜひご覧になってくださいね。




BS1を見ていたらBBCニュースで、

habitat(ハビタ)UKが破産し管財人の管理下に入り、

ブランドネームとロンドンの3店舗はそのまま残るが、

他のイギリス国内の30店舗は閉店のリスクに、

また720人以上の雇用も危うくなっている、

と報道していた。


早速ネットで調べてみると、

Home Retail Group というところが、

ブランドネームとロンドン3店舗については£24.5mで買収し、

残りが上記の状況であるようだ。


ハビタはテレンス・コンラン卿が

1964年にオープンさせた

ライフスタイル・デザインショップ。


「60年代一世を風靡したハビタ、イギリスの生活を変えた小売のシンボル的存在」

「60年代の団塊の世代がはまったデザイン革命を起こした」

と表現していた。


報道によると、ハビタUKが破産に追い込まれた要因を次のように分析。


生活に欠かせないお金さえきびしくなっている中、

ファンシーなインテリア製品は贅沢品とみなされる。

ハビタはその重いつけを払わされた。


アイデアそのものが成功の妨げとなった。

イギリス国民全ての人々がグッドデザインの商品を買えると思い込み、

その結果、多くの店が全く同じアイデアをいたるところで売ることとなり、

これがハビタを市場からたたき出すことになった。


この業界で猛威をふるうのは IKEA(イケア)。

安いフラットなパック、自分で組み立てるDIY、

イケアも独自の技術的文化をつくりあげ、

ハビタのアイデアを受け継ぐ一方、

コストをごくわずかに抑えた。




この報道を見たとき、

デザイン志向ライフスタイルショップの崩壊か・・・

と瞬間感じてしまった。


60年代ハビタは生まれ、人々を一瞬にして魅了してしまった。

それからハビタはイギリス国民をある意味教育しライフスタイルを変えてきた。

努力が実って、人々はハビタの商品を求めるようになった。

しかし、そこにハビタのアイデアをまねて多くのショップが生まれて、

競争が生まれ、顧客を奪い合った。

そして、加速度的にハビタのライフスタイルが

人々にとって普段のライフスタイルのものになっていき、

あえて価格の高い商品を買うほど価値あるものと感じなくなってしまった。

そこに、イケアが誕生した。

イケアは、デザインはしっかり行います、

しかし、価格は独自の技術で安くします、

という発想で商品を展開し、

あっという間にハビタや同じコンセプトのショップのマーケットを奪っていった、

ということか・・・・



しかし、これはイギリスの話であり、日本ではないことを思い出した。


日本人は、

モノの良し悪しの判断を、

見た目、雰囲気だけでなく、

「モノのつくり」(品質)にもこだわって

行っていると思う。


したがって、品質が価格に見合うもの、

または、品質が価格以上と感じれば、

購入する心の準備はできている。


つまり、見た感じ雰囲気デザインがいいね、と感じても、

品質が価格に見合っていなければ購入しない。

日本人は、そういった商品を「空虚な商品」だと直ぐに見抜いてしまうのだ。


日本では、モノに見出す価値の幅は広く、奥行きは深い。

見た目の雰囲気から、

その商品が誕生したストーリー、

そしてその商品を生み出した

デザイナーの情報、つくり手の情報等、

一つのものから、

あらゆる情報を引き出し、

その商品の価値を判断する。


このことがわかっていれば、

価格の高いものも安いものも、

日本では売ることができると思う。


一番避けたいことは、

中途半端な商品をつくり売ることだ。

つまり、「空虚な商品」を生み出さないこと。


置いてある商品が、

ショップ全体の雰囲気作りのためにだけ存在していると、

感じてしまうライススタイルショップがある。

一つ一つの商品に消費者の心が入り込める何かがないと、

また、商品から語りかける何かがないと、

これからはショップ運営が難しくなってくるだろう。

それが他店との差別化にもなると思う。


さらに、今般、接客については、

店員が来店客に話しかけたり、

べったりくっついていたりするのは良くない、

という傾向がある。


しかし、これからは、

店員には、人間対人間の関係を瞬間に築き、

「モノ語り」がさりげなくができるスキルが求められるようになると思う。

また、それがショップに活気をもたらし、購買意欲を高めてくれると思う。

お客様が、別なお客様と店員との会話が耳に入り、

「あの商品にはそういうこだわりがあるんだぁ」と感心したり、

店内のお客様と店員の間に見えないつながりができてくる。

「モノ語り」をするには、モノ語りをするだけの価値がある商品が必要であるし、

店員も商品の勉強をする必要にせまられてくる。

どんどんショップは変わっていくだろう。


最近、平日、銀座の百貨店のリビングフロアーをのぞいてみたら、

お客様が多く、店員が積極的にお客様に声をかけていた。

以前とは違うな思った。

百貨店は、今、売り場で積極的にお客様と関係を持とうとしていると感じた。


イベントのお知らせです!


経済産業省では、毎年11月を「伝統的工芸品月間」と定め、

伝統的工芸品の普及活動を行っております。


その活動のメインのイベントとなるのが、

「伝統的工芸品月間国民会議全国大会」です。

毎年全国の伝統的工芸品指定産地で開催されており、

一昨年は京都、昨年は萩、そして今年は会津で開催されることとなりました。



京都、萩、会津という地名が並ぶと、

何か意味があるのかしらん、

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、

全くの偶然かと思います。


突然の大震災が襲い、

原発の収束も望めず、

いまだ復興の兆しが見えない中で、

東北、福島の地で開催されることは、

とても大きな意義があると思います。


東北では、

震災&津波で雄勝硯、

震災&原発で大堀相馬焼が

それぞれ甚大な被害をうけており、

早い復興が望まれています。


正に復興の願いを込めたイベントになるものと思います。


同時開催として、

日本伝統工芸士会全国大会も開催されます。


期間中全国から会津の地に日本の誇りである伝統工芸を支えている

伝統的工芸品指定産地の方たちが一堂に会して、式典を行い、

併せて、作品展、販売会、体験教室を開催します。


全国から集まった職人さんとの会話を楽しんだり、

手づくりの工芸品を一つの会場で見て触れて購入できる、

とてもお得なイベントと言っていいでしょう。


日本の伝統工芸、クラフト工芸に興味のある方、

本物を買いたいけれど、よくわからないのであきらめている方、

ぜひお越しくださいね。


開催期間ですが、

式典(関係者のみ)が10月27日(木)御宿ホテル東鳳(東山温泉)、

関連イベント(一般公開)が10月28日(金)~30日(日)アピオスペース

の予定となっております。


実は、同時期に会津若松市が主催で、

「会津ブランドものづくりフェア2011」が開催される予定です。

開催期間は10月29日(土)~30日(日)で場所は会津ドームです。


ここには毎年会津漆器協同組合がブースを出しており、

組合員である弊社はブース内に出店し、

国分チエミさんデザインの

「ことりの玉手箱」等を展示販売させていただいておりました。


今年は、伝統的工芸品月間国民会議全国大会という

BIGなイベントが同時開催であることから、

多くの来場者が見込まれておりますので、

会津漆器協同組合では、

心のこもった素敵な会津漆器で

多くの皆様をお迎えしたいと準備を始めているところです。


時間的にかなりタイトですが、

経済産業省及び国の関係機関では、

原発により世界的注目を集めている福島から

元気な姿を発信したいと考えているようなので、

期待しいたと思います。
















知る人は知っている、

知らない人は全く知らない、

私がお世話になっている会津混声合唱団のお話を少々。


会津混声合唱団のブログなかなかいいんです。

何がいいって、写真がいいんです。


これ女子団員(ソプラノ)が携帯カメラで撮っているんですが、

とてもいい雰囲気を醸し出しています。


被写体の生(なま)な感じを消し去り、

撮影者の心の中から覗いたシーンが切り取られています。


アングル、フレーミングも

写真を撮ってやるぞ~、

という気負いが全くなく、

とても自然なんです。


合唱団内部の人間だから可能な、

携帯カメラだから切り取ることができる、

アーティスティックなセンスのある写真だと思います。


文章もいいです。

こちらも、ゆるーい感じで、つぶやかれています。


気になる方はぜひ訪問してくださいね。

          ↓

http://aizukonsei.pv.land.to/

昨日ふと立ち寄った書店で手に取った本がある。

「日本力」(PARCO出版)だ。

松岡正剛氏とエバレット・ブラウン氏の対談をまとめたものだ。

日本人と外人が日本について語るという組み合わせが、とてもおもしろい会話を生み出している。


その中に私にとってとて興味深い話があった。


ブラウン氏=

「僕が日本に来た時、今の日本人はみんな、昔のことや歴史から切断されていると感じたんです。

心が過去のこととつながっていない。それを、どうにかしてつなげたほうがいいと思います。

そうすれば日本はもっとおもしろくなるはずです。」


松岡氏=

「ものや言葉、価値観をゆっくり解きほぐしていけばまだ大丈夫でしょう。

ばくはそうしてきました。たとえば『心』という言葉とか、『体』とか『命』という言葉が、

どういうふうにできているのかということを解きほぐしてく。    ~ 略 ~ 

そうやって価値観のもとになっているところをほぐしていくことが大事なんです。」


※「日本力」(PARCO出版)P182より抜粋


「解きほぐす」という表現が素晴らしいと私は感じた。


縄文時代から現代まで続いている漆の技術、

それを使って漆器をつくっているわけだが、

できたものだけ見せてもなかなか理解されないのは当然。


やはりこれからは、

漆のこと、漆芸技術のこと、職人のことなどについて

ゆっくり解きほぐして、理解して、感じてもらうことが必要だと感じた。