FOOD FRANCE ~料理の世界に国境はない
ロワール地方の”風”を感じるお料理の数々
ホテルグランドハイアット東京2階にある
「フレンチ キッチン ブラッセリー アンド バー」
に行ってきた。(*^ー^)ノ
目的は、今週開催の”FOOD FRANCE 2006”。
”FOOD FRANCE”とは、フランス料理の世界
とアラン・デュカスが見出したフランス各地の若
いシェフ達の才能を、世界に向けて発信するイ
ベント。
6月~12月までに5人の優秀なシェフが各1週間
来日する。第3回にあたる今月は、ペイ・ド・ラ・
ロワール地方にある「ラ・マール・オ・ゾワゾー」
のエリック・ゲラン氏が、料理に腕を振るってく
れた。
アミューズは、白いんげんとマスカルポーネの
クーリー。上には細かく刻ざまれたメロンがのっ
ている。爽やかな食事のスタート。
続いて、クリスピーなパスタをからめた海老、
ピスタチオのワカモレと少しピリリとしながらも甘
いトマトが添えられたお皿。
お魚料理は、コーンフレークの衣つき、軽く火を入
れたマグロ。面白いのは、2種の青リンゴソースと
青リンゴのサラダが添えられている。フェンネルで
香り付けした青リンゴのサラダ。
わずかに残る果肉のシャキシャキ感に、苦味と
酸味が夏の終わりの疲れた体にしみてくる!
お肉料理は、「潮の香りの和牛のフォンダン
マンゴと蟹のラヴィオリ」。めずらしい組み合わせ
だ。ワカメのソースは口の中で磯の香りがいっぱ
いに広がる。
日本を意識してのメニューではなく、海草とお肉
の組み合わせは、彼が本国でも出しているそう
だ。
”想像して楽しむ”は、食の極意
私は今回、”想像する=イマジネーションの世
界”が食の楽しみの一つであるということを再
度認識した。
よく、”食はコミュニケーション”という。相手を
喜ばせたい→ご馳走を用意しようというのが、
お客さまであれば”もてなし”となり、親子や恋
人であれば”愛情”になり、そこに言葉はいら
なかったりする。しかし、逆もある。
「このシェフは、私をどうやって喜ばせようと
してくれているのか・・・」
これを”想像”して楽しむことで、私は六本木に
いながら、仏・ロワールに行っているような感覚
をも味わえた。このお料理を食べている自分を
想像し、湖や鳥や緑に囲まれ、フランスの風を
感じた。
最後に彼が私達のテーブルにきたとき、今回の
来日のために彼が写真をとって作ったという
FOOD FRANCEのカードもらい驚いた!そこに
は、きれいな鳥や湖が写っていてる。確かに、
お料理から感じ、想像していた風景がそこに
あったなんて。
彼は、メニューの冒頭に「日の出ずる国」日本へ
旅たつ気持ちを、夏も終わりの本国の風景の中
で創作した詩も載せている。
遠くの国に飛び立つ子鴨に自分をたとえ、
「・・・喜びに胸を膨らませて大地を渡る・・・私の
鳥達の島(仏国)から遠く離れた日の出ずる国
(日本)に向かって」というもの。彼の意気込みと、
フランスの風の香りを感じるお料理だった。
特にお肉のお料理の、果物、磯の香り、お肉の
マリアージュはお皿にフランスの香りが一杯
だった!
そのことを彼に伝えると、「まさに私がこのお料理
で伝えたかったのは、私が愛する母国の鳥や美
しい自然の香りで、それが伝わってうれしい」と
喜んでいた。
彼は、パリの代表的な3つのレストラン(トゥール・
ダルジャン、タイユヴァン、ジュール・ヴェルヌ)で
キャリアを積み、95年に独立。彼のお料理は
もちろん、彼自身もとても甘いマスクで、暖かい
雰囲気放っている。
最後に、私達のテーブルで彼とお話をした中で、
とても印象に残った言葉・・・・・・
「デザートに使ったアーモンドは、私が子供の
頃、庭でおばあちゃんにまとわりつくといつも
した香り。大好きなおばあちゃんの香り、
アーモンドをデザートによく使うんだ」
彼の幼少の大切な想いまでのったお料理。
時空を超えたお料理を堪能させてもらった幸せ
な一日だった(*^o^*)!
(ホテル・グランドハイアット東京 2階)
Tel:03-4333-8781(直通)
レストラン | 7:00-22:00 バー | 11:00-23:00 | |
フード フランス
~ アラン デュカスが選んだ未来の才能たち ~
期間:4月24日(月)~ 12月9日(土)
ランチコース \8,400
ディナーコース \15,750
*いずれもグラスシャンパンならびにコーヒーまたは紅茶つき
*記載の料金には税金・サービス料が含まれる。
<シェフの来日スケジュール>
9月11日(月)~ 9月16日(土)
シェフ: エリック ゲラン
<ラ・マール・オー・ゾワゾー>
サン・ジョシュアン(ペイ・ド・ラ・ロワール地方)
10月23日(月)~ 10月28日(土)
シェフ: ブノワ ヴィッツ
<ロステルリー・ド・ラベイ・ド・ラ・セル>
ラ・セル(プロヴァンス地方)
12月4日(月)~ 12月9日(土)
シェフ: アルノー ラルマン
<ラシェット・シャンプノワーズ>
ランス(シャンパーニュ地方)