ヒライテイル
【チューニング】という、コミュニケーション能力 を書いたその日、
帰り足に、前日(日付変更しているから、今日?)寄ってた店に、何だか行きたくて、いった。
昨日、はじめて見つけて、入った店。
出来たてを空輸したモッツアレラが、
もっちりとして、火の入った小麦粉の美味しさのあるピッツァが、
泡を調整し、丁寧に入れた麦酒が、
とても、おいしかった。
それもあったのだが、なぜか「今日、もういちど、ひとりで」いきたくなった。
昨日夜っぴぃて、女の子の家に泊まっているので、今日はさすがに帰ろう、と思っていたので、麦酒一杯と、モッツアレラでも食わせてもらって、「ありがと」で出よう、あとは地元へいって、位だった。
折しも金曜日の夜。
店は満席だった。
店主はピザ釜の前に陣取って生地を伸している。
チョットダケオズオズと「ども、空いてる?」と聞いてみる。
すると店主
「あ!雨留乃助さんっ!!今日も来てくれたの?うっれしいなぁ
すぐ席用意するから、ちょーっとだけ待ってて。」
帰りがけにちょっと話しただけじゃなかったかな、名前。
覚えていてくれたことが、ちょっとうれしい。
まぁ、凄くうまかったから、おおいに食べて、飲んで、しゃべって、笑っていたことは、確かだが。
昨日話したソムリエが「あ!どもー!」
別のスタッフも「昨日はありがとうございました、支払終わった人いますから、すぐ席用意できますよ!」
昨日同郷とわかったキッチンのスタッフが、にこにこと見ている。
「5分くらいで席空きますから」といわれ、店の外にも席をつくっているので
そこに突っ立っているのも申し訳ないので、向かいの駐車場の植え込みに座って待つ。
お店全体から、なんだか「楽しそうな」雰囲気が醸し出されている。
そんな「ウキウキ」感に、足をぱたぱたさせ、母の出すおやつを待つような、子供の心境で、待つ。
空くだろうカウンターの席が、なかなか空かない。10分くらいたっただろうか。
でも、口角は上にあがったまま。
夜風も心地よい。道をゆきかう人々が「前菜」だ。
新たにスタッフが店から飛び出してくる。
「すみませーん。煙草吸っちゃってるんですよー」
いえいえー、麦酒一杯くらいのつもりで来て気ぃ遣わせちゃって。
「いえいえ、今日も来てくれてうれしいんですよ!」
そんなこと言われたら、「どきゅーん!」だ。
頼むから純粋すぎる子供をおだてないでくれ。
そうしてかれこれ口角吊り上げて、20分強待った
店主も出てきたり、別のスタッフも出てきたり、もうしわけないなぁ、と思いつつ
そこまでしてくれるなら、やっぱり待とう、ちゃんと美味しく食べてゆこう、という気持ちになっていった。
きっと、そこなんだろうな。
昨日来た、というだけなのだが、その関係を「大切に」接触してくれる。受けてくれる。
受け入れてくれる。
「この店に来たかった」だけで、何の抵抗もなく、受け入れてくれる。
ヒライテイル人々の集まりが、店の向こう側の植え込みから店を見ていても、その雰囲気を醸し出しているのだろう。
そうして自分もなんだか、ヒラク。
食べている自分の顔は、相当シアワセそうな顔をしていただろう。
スタッフが私の顔を見て、笑う。
※ それ以前に、面白い顔なのかもしれないが・・・
それを見た隣のふたりづれが、「すげーうまそうに食べてますけど、何食べてるんですか?」と気軽に話しかけてくる。
「うまいよー」と答え、それがきっかけで、三人で二件目にいってしまった。
初対面で、ワインの話をちょちょっとしただけ。
一緒にいた彼女の笑顔も、素晴らしくチャーミングだった。抱きしめてしまいたいくらい。
自分の髪をもう20年切ってくれている兄貴にその話をすると
「赤ん坊が、人の顔をみてニコッて笑うのは、生物的な防衛本能で、「敵意はありません」の表現なんだっていってましたよ」と言っていた。
笑顔は「ヒライテイル」、最もわかりやすい表現なのだろう。
そういえば、○島との打ち合わせ以外で、社内で本当に笑った試しがなかったと、思う。
いつも、眉間にシワよせて、ハゲシイコトバを吐いていたと、思う。
仕事を変える、と決めてから少し、笑えるようになったかもしれない、が、矢張り、自分は仕事場で笑わない人間だ。
それが相手をトジさせていたのかな、とも、思う。
出力という、【チューニング】も必要ではあるのだけれど、自分が何処までヒライテいるか、っていうのが先ず、大前提なのだな、と、自分の「平素」から、実感した。
無防備に笑顔でメシを食う「平素」と、眉間にシワ寄せてメシを食う「平素」と。
「わからんやんけ」とか、「所詮」とか、此方で先にトジでしまっていては、先方もトジてしまうのだな、と。