一生を一日という単位で考える。
自分の場合、親父が72歳でなくなったから、例えば75歳を寿命と考える。
つまり、一時間に3.125年、トシをとる。
そんなことを先週の打ち上げの2次会で行った
中目黒のFukamachi Jun's cafe http://www.fjs-cafe-live.com/index.html
で考えていた。
間違いなく、その日に受講した「キャリアデザイン」という研修の影響だ。
店ではテーブルマジックが披露されていた。
でも自分のこれまでのタイムスケジュールにはミラクルもマジックもなく、
生まれてから確実に時は流れた。

0:00amに生まれて、
3:00amには、ピンクレディのサウスポー。
5:30amに、サザンのミス・ブランニューデイ。
8:30amに、ミスチルのTomorrow never knows。
11:50amには、コブクロの永遠にともに。


唄で言えば、自分の成長と共にそんな名曲が流れていたことになる。

今、午後1時45分を生きている。
おそらく、得意先での打ち合わせの真っ最中だ。
一部採用、残りは検討事項となるはずで、
社内に戻って再検証し、なんとか関係各所を説得し、再度、得意先に報告。
その後、部会に出席。
今夜は部員の送別会もある。
「今までお疲れさまでした」の祝杯をあげるまで5時間とちょっと。
自分の一日の中で一番の勝負どころなのかもしれない。
年齢でカウントすれば、祝杯まであと15~16年。
これを長いとみるか、短いとみるかだが、感覚的に、
まだ15年あると感じた。

その今を流れている唄は、カサリンチュの「やめられないとまれない」。
そう。最後の最後まで、突っ走れということで、今週はスタートする。
今週末から日本シリーズが始まりますね。ホークスVSドラゴンズ。私の周りではほとんど盛り上がっていないのですが、今、野球人気ってどうなんでしょう?
私は小学校の頃から野球が好きでした。父が巨人ファンだったことに加えて、『巨人の星』とか『ドカベン』などのテレビアニメ、さらに、ピンクレディーの『サウスポー』の影響が大きいように思います。
最初はシンプルなルールから覚えたはず。つまり、ヒットが出たら、1塁、2塁、3塁と進み、走者がホームに還ってきたら1点、アウトが3つになったら、攻守交代・・という感じで。やがて実際にゲームを観ているうちに、プラスアルファの複雑なルールがあることを知り、「野球っておもしろいかも」と夢中になっていきました。例えば、盗塁。ヒットを打たなくても、ピッチャーが投げている隙に進塁することができるなんて! 例えば、送りバント。走者を進塁させるために、敢えてヒットを打とうとせず、1塁(あるいは3塁)際ギリギリにボールを転がすなんて! 例えば、犠牲フライ。3塁にランナーがいても、打者がフライをあげたら単純にアウトだと思っていたのに、外野が捕球した瞬間に走り出し、ボールが戻ってくる前にホームを走り抜ければ1点取れるなんて! (それは「タッチアップ」の意味がようやくわかった瞬間でもありました。)その他にも「ヒット&ラン」とか「スクイズ」とか「エンタイトルツーベース」など、野球用語を一つずつ覚えるたび、このスポーツの魅力にはまっていきました。どの言葉も、野球の奥深さを教えてくれるものであり、そこにはちょっと大人の気配も感じられました。そっか、野球っていうのは、ただヒットを打てばいいってもんじゃないんだな、勝つ(点を取る)ために自分が犠牲になることもあるんだな・・。一筋縄では括れないところに、子供ながらに惹かれていたようにも思うのです。
そんな私が、一番吸引力を感じた野球用語、それは「敬遠」です。たぶん、『サウスポー』の歌詞で出会いました。意味を知ったときの衝撃たるや! 強いバッターをわざとフォアボールにして、次のバッターで勝負する。そんなそんなそんな! 盗塁や犠牲フライ、送りバントは受け入れられたのに、「敬遠」には強い拒否反応がありました。「卑怯だ。あまりにも卑怯過ぎる」と呆然としつつも、でも、「敬遠」というプレイスタイル(?)がなければ、あの歌詞の濃厚な世界観は実現しなかったとも思うのです。ピンクレディーの数あるヒット曲の中で、当時も今もこの歌が一番好きなのですが、それは「敬遠を拒否して真っ向勝負を挑む」という究極の緊張感が、私の心のどこかを強烈にくくすぐるから・・なのかもしれません。
さて、今年の日本シリーズで、はたして「敬遠」シーンはあるのかな?

Chizuko Fukuda

11月だというのに、熱い。

クールビズも終了したというのに、熱い。
新調したダッフルコートなど着るチャンスが来るのか、人ごとながら心配してしまう。
それほどに、熱い、球秋。
昨日で日本のプロ野球のセ、パのチャンピオンが決定した。
ホークスも、ドラゴンズも、それぞれクライマックスシリーズでは、手に汗握る名勝負を繰り広げた。
そしてその両者が、週末から日本シリーズで激突する。
その勝敗を予想するのも楽しいが、やはり、来し方の名勝負に思いを馳せることこそ、
野球ファンの醍醐味ではないだろうか。


野球ファンのバイブルといえば、山際淳司の「江夏の21球」に違いない。
そして、聖地といえば、やはり四谷三丁目の「居酒屋あぶさん」http://abusan.jp/ だろうか。
新宿通沿いの地下でも、この季節には熱い野球トークが炸裂しているはずだ。
だが、「江夏の21球」は一球一球を丁寧に読み解きながらその背後にある入り組んだ男たちのドラマを
解き明かしていく。この繊細な味わいを楽しむなら、ワイガヤ系のあぶさんより、
同じ四谷三丁目でも「金吹」http://u.tabelog.com/00029883/r/rvwdtl/240042/ を選択する。
お酒がたくさんあるわけでもないし、特徴的な肴が供されるわけでもないが、
一球の裏にあるドラマを語るにふさわしい空間なのだ。
「あの9回裏、ランナーが2人出たところで、当時の広島古葉監督はブルペンに投手を送った。
江夏の投球はすでに3イニング目に入っており、延長戦にもつれ込んだ場合のバックアップを用意した。
監督としては至極当たり前の行動だが、これを見たマウンドの江夏は、『なにしとんかい』と憤った。
この土壇場でまだ自分を信頼してくれないのかと憤慨したのだ。
その心情の変化を読み取った一塁手の衣笠は、無死満塁の場面でマウンドへ向かい、言った。
 ー オレもお前と同じ気持ちだ。ベンチやブルペンなんか気にするな。
あの一言で江夏は救われた。集中力が蘇った。江夏の圧巻のストーリーが始まるきっかけとなる
一言だった。」
一球一球に隠されたドラマを丁寧に解き明かしていくコンテンツが、Number790 11/10号「決戦秘話」


人は、一言で変わる。
野球は、一球で終わる。
この週末、「金吹」で語りたくなる、その一言一球を見逃すな。