数少ないブロ友の皆様、お久しぶりです。

 

ネタはいっぱいあったのですが、職業倫理に照らし合わせて(?)書かない方がいいかな~知らんぷりということも多いので、ブログからすっかり遠のいていました。

 

相変わらず、小学校の子供たちはかわいいし、職員室の先生方の盛り上がりは面白くもあります。

そして、司法書士業務も勉強中です。

 

司法書士の仕事を学ぶ中で、目にするのが旧民法下の戸籍。

家制度」です。

 

「家は長男が継ぐもんだ~」とか「家督相続」とか、耳にすることはあっても、そういう日本に残る慣習なんだろうな、くらいの認識しかなかったのですが、実際に明治民法時代の戸籍を見ると圧倒されます。

 

現代だと、生まれたときに親の戸籍に入って、結婚をきっかけに戸籍から出ていく、というのが一般的ですが、明治民法の時代は、戸籍筆頭者はいわゆる「家長」であり、家長が死ぬことで筆頭者が変わることもあれば「隠居」により変わることもあります。この「変わる」が「家督相続」。

 

家長が変わると、家長にぶら下がっている家内の人々の「続柄」もすべて書き直されます。

 

例えば、Aさんの息子Bさんが家督相続すると、Aさんの戸籍に記録されていた「妻」「妹」「二男」「長女」「甥」などは、Bさん家長の戸籍では、「母」「叔母」「弟」「姉」「従弟」などと書き換えられます。

 

現代の戸籍からすると「叔母」とか「従弟」が同じ戸籍に括られていることにびっくりあんぐり

 

なんだか、同じ戸籍に書かれているので、大きな家で暮らす大家族を想像してしまいます。

 

実際には戸籍が同じだけで、住む家は違っていたりするのですが、戸籍も分けよう--となったら「分家」するということになります。

 

田舎だと地区に同じ苗字が多く、よく「あのうちが本家で裏の家は分家なんだよ」なんて聞きますが、もともとこの戸籍の動き(?)だったわけですね~、ということを初めて知りました。

 

昭和初期生まれの方の「生まれてから今まで(or死ぬまで)」の戸籍を取り寄せると、必ずこの「家督制度」を目にできると思われます。家の家系図を作ってみるのも結構面白いです。

 

NHK「虎に翼」では今まさに民法が新しくできる時代を扱っています。

このドラマの中で、一家の男たちが皆 戦争がらみで亡くなり、一番下の弟が「これから自分が一家を支えていかなければならない」という発言をするシーンがありました。

 

戸籍を見ると、現代の「家族を支えなければ」よりも、当時の方が重み悲壮感でいっぱいの立場だったんだろうな、と推察されて、ドラマの1シーンにも深みを感じられます。

 

「虎に翼」を見ている人は、明治民法と現代民法の親族法部分だけでも見比べてみると、より一層面白くなると思うのんでおすすめですニコニコ

(といっている私も、勉強した民法が頭から抜けていて四苦八苦していますが泣き笑い

 

 

 

 

田植えも終わり、水面に朝日が映える飛び出すハート