日本だけではなく、世界的にみられるから、人間の本質なのかもしれないけれど、

やり玉攻撃の風潮を「怖いな」と思わずにいられない。

 

◆高齢者が加害者となる事故

老人の踏み間違いによる事故は、加害者本人をさらし者にして徹底糾弾する

種類のものなのかな。

 

加害者は加害者として、どんなに過去に功績があった人でも、被害者や世間

に対して償う必要はあるけれど、焦点は「高齢者」「操作ミス」というところに

あてるべきじゃないのかな。

 

そもそも踏み間違いは、高齢者じゃなくても起こしていて、踏み間違いに対処の

スピードや内容が異なるからだともいわれているし。

 

わたしが提唱しているのは、

・マニュアル車をもっと作ろう

・ある一定年齢以上の人はマニュアル車を運転しよう

・マニュアル車を運転する自信がないなら、免許返納しよう

 

マニュアル車は、走行中の踏み間違いに対してはオートマ車とあまり変わらない

けれど、発進時は、急発進すればエンストするよね。

 

ただ、現実的には、マニュアル車って走りや御用達の車種や軽トラぐらいしか

ないので、老人になったらマニュアル車に乗ろうとはいいにくい...

 

マニュアル車が多かった時代は、へたっぴはエンストばっかりしてたもんだ。

 

◆闇営業問題

ワイドショーネタのようで本当は書きたくなかったけど、問題がぐじゃぐじゃな挙句、

個人攻撃な感じもあってすっきりしない。

 

闇営業問題には、大きくは問題が二つあって、ひとつはマネジメント会社を通さず

に直営業をした点。ここが「闇営業」という名称のはずだけど、「闇」という言葉の

インパクトから、次の問題とごちゃごちゃにされている感がありますよね。

二点目の方が、世間的には問題で、直営業をした先が暴力団関係だったり、詐欺

グループだったりしたこと

 

本来の闇営業と呼ばれる直営業については、マネジメント会社と芸人の間の問題

だけであって、世間の皆様にはあんまり関係ないと思うんだけど。

 

しっかりした基盤の会社に所属する正社員は、就業規則に「副業禁止」と明記されて

いて、これを破れば最悪の場合は解雇。

芸人の場合は、正社員という扱いではないから、副業に対してどういう契約をしてい

たかどうかだけの話で、契約違反なら契約解消はやむなし。

それは当人以外の他人が関知する問題ではないと思うんだけど...。

 

問題は、反社会勢力との付き合い

こちらは被害者もいることだし、暴対法なんかの絡みもあるから、世間的に放っておけ

ない問題。

芸人が本当に反社会勢力だと知らなかったら、それは逆に気の毒な話。

 

もっと考えると、もし知っていたとしても断れるかも微妙。

金銭授受は断れるかもしれないけれど、行ってしまったら抜けるのには、並々ならぬ

勇気が必要だと思う。

 

いれずみのお兄さんから「写真いっしょに撮ってください」といわれたら、断るのも命がけ。

 

これは、芸人だけでなく、一般人だって身近にある恐怖だと思う。

有名人じゃないし、断るの怖いからと、写真撮影に応じて、後々「反社会勢力と付き合いが

ある」と写真流出されたら?

 

一般の人でも、身近にあるリスクだと思います。

 

地位も名誉もない人間だから大丈夫、とタカをくくっていても、「近所にばらまくぞ」とか、

「子供の学校に持っていくぞ」とか、脅迫のパターンはいくらでも考えられる。

 

若かりし頃、京都旅行をしていたら、一人旅のおたくっぽいフトメンが、観光スポットを

背景に写真を撮ってほしいというので撮ってあげた。

一緒に写ってくださいと言われ、友人は何の抵抗もなく応じていたけれど、わたしは

「じゃぁ撮りますね」とカメラマンになった。

...のに、「次はうるかちゃん撮ってもらいなよ」と友人が余計なことを言い、断ったけれど

結局撮る羽目になった。

 

あの時は、脅迫のリスクとかを考えていたわけではなく、どこの誰とも知らない人の手元

に自分の写真が残るのが嫌で断ったけど、断り切れなかった。

 

相手は怖そうな人でもなく、その後再会する可能性もほとんどない人だったけど、強硬に

断ることはできなかった。

 

本当は、謝罪は簡単でよかったんじゃないかと思う。

ザブングルのように、「税金追加で払います」「不正なお金は、被害者支援の会に寄付します」

「ボランティア活動します」でよかったんじゃないかと。

 

引退するより、よく公務員や会社役員の懲罰としてもある「今後の給料〇%返納」的な、

一定期間のギャラの〇%を被害者支援に充てますとかの方が、誰にとってもいい。

 

ボランティアも、もし、懲罰として心がこもっていないボランティアでも、力仕事が必要な

ところに労力提供するだけでも十分だと思う。

 

日本も、きれいごとばかりでなく、懲罰的ボランティアももっと積極的に取り入れていけば

良いのに。