<修行その6 ジュワーン!って、何?>
「カデムったら、気が短いからって死に急ぐことはないのにねぇ…。」
「笑えるのはこれですよ!(カデムのムカデムチの動きの真似をしながら)こんなものが秘伝臨技ですか?馬鹿ですねぇ~!!馬鹿だから死んだのかっ!」
モリヤ、カデムのこと馬鹿にしすぎwwwwwwwwwwwwwwwwwそう言われてみると、あのムカデムチに笑えてきてしまうwwwwwwwwwwwwwwwwww
「今度は俺が行く!」
「気合いは認めるけど、あの壁歩きに対抗する手はあるの?」
「…ないっ!でも俺はレツみたいに手離したりしない!!」
「レツはあの絵と同じで勝てば良いと思ってないのよ。ジャン、あなたにレツを超える戦いが出来ると思う?」
「レツを超える…?」
「窓ふきですか?」
「暮らしの中に修行ありじゃ。窓を磨けば、見通しも良くなる。なんど妙案が浮かぶかもしれんぞ。」
「行ってきます!」
「なぁラン?戦いって勝つのが大事じゃないのか?」
「そうね、でもそれだけじゃない。レツはきっと、もっと高いところを見てるのよ。そして何かを見つけようとしてる。」
「何か…?」
戦いはただ勝てば良いと言うものじゃない。レツを超える戦いが出来る?とジャンに問うみき。
そして、そこにバケツと窓ふきに使うローラーを持ったシャーフーが現れる。シャーフーの言葉にレツは何かをひらめいたように、シャーフーの手からバケツとローラーを取り、窓ふきに向かう。
ロープを使い、壁を飛び回るレツを見ながら、戦いは勝つことが大事じゃないのか?とランに聞くジャン。そんなジャンに「そうだけど、でもそれだけじゃない。レツはきっと、もっと高いところを見ている。そして何かを見つけようとしている。」と答えるランに、ジャンは頭を傾げる。
前回はランから不安という気持ちをどんな風に対処するかを学び、今日はレツから何かを学ぼうとしているジャン。前作ボウケンジャーの実力もあり圧倒的なリーダーシップのある明石チーフとはまた違い、メンバーからレッドが学ぶスタイルも面白い。元から周りがすごい人達で何もしらない野生児の彼が、彼らから戦いの在り方を少しずつ学んでいき成長し、どんな風に変わるのかがすごく楽しみ。まさに高みを目指し、学び、変わる。ゲキレンジャーの面白さの醍醐味はここにあるのかもしれない。
「足りないってなんだ?」
「感動だ。」
「感動がなければ芸術も獣拳も存在すべき理由がないんじゃないかって、僕は思うんだ。」
「絵の道はひとまず休みます。」
「兄の復讐のために激獣拳を学ぶというのであれば、ワシはおぬしを受け入れることはできんぞい。」
「それは違います。亡くなった兄さんは孤独を愛し、一匹狼のようなところがありました。でも、激獣拳には心から魅了されていた。ずっと激獣拳に感動していたんだろうと思います。その感動に僕も触れてみたい。」
「良かろう。技を極め、その技により多くの者に感動を与えてみよ。そうすればお主の中の感動という大輪の花が咲くことじゃろう。」
「はい、マスター!」
「レツ、行ける?」
「(無言で頷き)今度は完璧に勝つ!」
ピエール藤代に大量の金を差し出されてもなお、絵を譲ることはしないレツ。そんなレツに痺れを切らしたピエールは怒って帰ってしまう。足りないものとはなんだ?と問うジャンに「感動だ。」と答えるレツ。感動がなければ芸術も獣拳も存在する理由がない。そう話すレツは芸術家だった過去の自分のことを思い出す。
絵の道を休み、拳法の道へと進みたいと言うレツにシャーフーは「兄の復讐のために激獣拳を学ぶというのであれば、受け入れない。」と答える。だが、レツは「亡くなった兄は孤独を愛し、一匹狼のようなところがあった。でも、激獣拳には心から魅了されていた。ずっと激獣拳に感動していたんだろうと思う。だからその感動に自分も触れてみたい。」と伝える。常に孤独だった兄が唯一激獣拳には心から魅了されていた。だからこそ、そんな兄の心を魅了したその感動に自分も触れてみたい。そう話すレツにシャーフーは拳法の道へと進みたいレツのその心に頷いた。
技を極め、その技により多くの者に感動を与える。そうすれば、自分の中に感動という大輪の花が咲く。戦いは勝つだけじゃない、人々を感動させ、その心の中に大輪の花を咲かせる。レツの目指すべき獣拳が深い…。
「すげぇ!ニキニキだ!!」
「まさに…ファンタスティックテクニック…。」
「なんなのあの動きっ…。垂直の壁を自由に踊ってるみたい…。あそこはモリヤの世界なのに…。完璧なテクニック、素晴らしい美しさだわ…!」
「いけないっ…!メレの心は永久(とこしえ)に理央様のもの!」
「モリヤ!同じ体力、同じテクニックを持つ獣拳使いが二人戦ったらとする、勝つ決めては何だと思う?」
「何ですと…?勝つ、決めて…。」
「人を感動させることさ!情熱を内に燃やすだけじゃない。その炎を持って、周囲を熱くするんだ!そうすれば、みんなの感動が僕に力をくれる!!」
「勝つから感動するんじゃない!感動を与えられるから勝つんだ!!」
「感動を感じもせず、与えることも出来ない奴は、このまま眠れっ…!」
「完璧ね!」
「すげぇレツ!!俺、この辺りジワ~ンってなった!!なんだこのジワ~ン!なんだ!?」
「それが感動だ、ジャン。」
「感動か!」
モリヤに激技舞舞蝶を繰り出すレツ。その動きはまるで蝶のように美しく羽ばたくような動き。理央一筋のメレも思わず心を奪われてしまうほど、素晴らしい美しさのある動きだった。
敵も味方も心を魅了されてしまうレツの素晴らしい技。まさにファンタスティックテクニック。戦いは勝つだけではない、人々を感動させることが大切。勝つから感動するのではなく、感動させるから勝つ。レツらしいレツならではの戦いはまさに一つの作品という芸術を観ている様だった。
勝つだけが大切なことではない。美しさ、感動を与えるということも大切だと、戦いの在り方を学んだジャン。心のジワ~ンは感動というもの。また一つ成長したジャンに見ているこっちも嬉しくなる。