加藤廣の「信長の棺」(日本経済新聞社 2005年5月刊)を読みました。僅か5ヶ月ばかりの間に11刷を数えるベストセラー本です。加藤廣は経営学関連の方で、これが作家転向の第1作になります。
「信長の棺」は本能寺の変で亡くなった信長の遺体が見つからないことから、当時の武士である太田牛一が真相をつきとめるためのプロセスを述べる形のミステリーストーリとなっています。
勿論ほとんど作者の空想力が生み出した産物だと思いますが。
420ページもある大冊を2日ぐらいで一気に読みました。これなら、ベストセラーになっても不思議ではないという歴史ミステリーでした。
この本で主人公になっている太田牛一は、信長、秀吉、家康に仕えた武士で信長の伝記である「信長公記」の作者として知られています。
「信長公記」は、作者の感情を注入しないで淡々と事実だけを述べるというスタイルなので信長研究の1級の史料として知られています。
今年から始まったNHKの大河ドラマ「功名が辻」は、司馬遼太郎の同名の小説をドラマ化したもので、山内一豊とその妻千代の生涯を描くものです。
千代役の仲間由紀恵の演技が楽しみですね。
このドラマの第一回の桶狭間の戦いのシーンが太田牛一の「信長公記」にほぼ忠実なストーリになっていました。
桶狭間という、あの場所に何故、今川義元が休憩していたかなどまだ、謎が多く残っているようですが。
そんな関係で「信長公記」は読んでいたので、その作者である太田牛一を主人公とした歴史ミステリー「信長の棺」は興味津々で読み通しました。
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