日経夕刊に写真家浅井慎平氏の「映像に欠かせぬ言葉」の記事が載っていた。
「カメラはスポーツだ」は浅井氏の著書の一つである。
浅井氏は言う。
カメラはスポーツだ!
スポーツは練習しなければ上手くならない。ただ、練習だけで上手くなるものでもない。
考えながら練習しなければ上手くならない。
カメラも瞬時を切り取って撮影するが、瞬時を判断する力と自分の考えがものをいうという。
浅井氏の言葉をそのまま引用する。
「カメラは模倣からスタートする。
問題は、いつそこから脱却するかである。模倣から脱却するには、考えて撮り続けるしかない。」
プロや写真の上級者に習うとその人の言いなりに撮影することになる。好きなプロがいると、その人の写真集を真似しようとする。いつ、どのようにして、その模倣から脱却していくか、面白い課題である。
浅井氏が述べているように、映像も、それを裏打ちする言葉や考えがなくてはならない。
単なるカメラの技術論だけで撮影技術の向上を図っても、空しいものになろう。
浅井氏の言葉を借りれば、それは「写真らしいもの」に過ぎないのである。