2024年J1リーグ第8節。前節大迫の正体状2024年J1リーグ第8節。前節大迫の負傷退場、GK前川の壱発レッド退場が要因となり、横浜Fマリノスに2対1敗れた神戸は、今節アウェイ国立競技場で、J2からの昇格組ながら、ここまで5勝1敗と首位に立つ好調町田ゼルビアとの一戦。
写真：神戸公式
ここまで3勝２分2敗で6位とやや苦しんでいる神戸。
前節の大迫の足首負傷で今節の出場は危ぶまれる。前川は出場停止。流れがやや停滞しつつあるが、どのようなフォーメーションに組み替え、新鋭の強敵に挑むのか。初対戦でもあり、出方を見ていては、勢いのある町田に一気に流れを持っていかれる懸念もある。
黒田イズムの町田には神戸を前年度チャンピオンだからと恐れる物は無い。
今日のスターティングメンバーは以下の通り。
予想通り大迫はベンチ外となった。その重症度が心配だ。ここに来て宮代の存在感が大きい。前線の3人は得点能力に不安はないが、デビューで力を見せた山内のさらにパワー溢れるサッカーに期待する。
GK新井は、これまでの実績で守備陣のコンビネーションのまとめ役として、声を出し、ボールを動かし活力を与えてもらいたい。
久々に中坂がベンチ入りした。
彼の攻撃能力で攻撃に彩りを添えて欲しい。
戦力不足を嘆いても仕方がない。失点5の守備陣は侮れないが、勝利を目指して、ひたすら走り、得点を狙うだけだ。
神戸のキックオフで前半開始。
町田が前線に積極的にボールを入れ、サイドから中央に送るパターンで攻めている。
対する神戸はターゲットになる大迫が不在なだけに、ポイントでうまく繋ぐ事が重要だ。
22分、武藤の後ろからの浮き玉パスを佐々木がダイレクトでシュートしたが、GK福井にセーブされた。
27分には、初瀬のFKをファーサイドの武藤がタイミングよくヘディングシュートだったが、GK福井にセーブされ得点ならず。
45分、神戸の攻撃が結実する。
宮代がドリブルで進み、ヒールキックで武藤へパス。武藤はPA中央でシュートを撃つが、町田守備陣に止められたが、こぼれたボールをフリーのスペースにいた山内が、落ち着いてゴール右に決めた。
写真：DAZN
神戸が先制‼️
神戸アカデミー出身の山内はプロ2戦目、初先発で初ゴールを決めた。
神戸が1対0でリードし前半終了。
序盤は町田ペースで進んだが、徐々に神戸が町田のプレースタイルに慣れて来て落ち着いた神戸らしいプレーが増えてきた。
両チーム交代なく、町田のキックオフで後半開始。
59分、町田は安井が投入された。21年まで神戸でプレーした選手だ。
62分、トゥーレルと町田のオセフンがコンタクトし、PA付近で倒れ、PKの判定。
しかしVARの介入でPA外でFKとなった。
神戸にとっては大きな判定の変更で、その後もゴールを許さなかった。
67分、山内と本多が交代した。
初瀬が一列上がる格好となった。
町田の左サイドの藤本の攻撃スピードに、酒井がやや手を焼いている感はあるが、最終ラインは破られていないが危険なゾーンだ。
81分、佐々木とパトリッキが交代した。
終盤での推進力に期待したい。
89分、初瀬のCKインスイングのボールを、マークをうまく外した武藤がトラップから左足ボレーでゴール左上にシュートを決めた。
神戸が2対０とリードを拡げた。
アディショナルタイムは8分。
アディショナルタイム4分、足がつったトゥーレルと岩波が交代した。
このまま押し切れるかと思われたが、さすがに町田。
これまで無得点で終わっていないだけに、アディショナルタイム6分にPA中央で受けたドレシェヴィッチにゴールを割られた。
２対1となった。
町田が反攻に出る。神戸が懸命に跳ね返す。
試合終了のホイッスルが吹かれた。
神戸がアウェイで首位町田に競り勝ち、勝ち点3を上げた。
ヒーローインタビューは初ゴールを決めた山内。
終始嬉しそうだった。
記念になる勝利に繋がったゴールだった。
大迫が不在でも、全員のパフォーマンスは落ちず、勝ち点を積み上げ、1歩上に進み4位となった。