サッカーアジア大会もいよいよラウンド8へ突入。

前のバーレーン戦を3対1で勝利し、今日のイランとの戦いにコマを進めた日本代表。


ランキングでは日本が17位、優勝候補の一角イランは21位とアジアのNo.1を決める試合は、もう少し先で観たかったと言うのが正直なところだ。


前回の大会では準決勝で対戦し、3対0で勝利した。

戦績も8勝5分8敗と五分の成績。


共に中2日での戦いだが、コンディションとしては日本が優位。

イランは主軸のタレミがイラク戦で退場処分で、今日は出られない。


日本代表を取り巻く環境で、伊東の離脱問題がどんな影響が出るのか出ないのか。伊東の不在を選手全員で思いを共有し、一丸となる事が出来れば勝機も見える。

自分のやるべきことをやるだけだ。

守備陣は無用な失点を防ぎ、前にボールを送り、中盤は攻守の切り替えの糸口として機能し、前線は相手守備陣にプレスを掛け、自分たちに有利な展開を導き、愚直に得点を狙う。

誰かが、自分の仕事が出来なかったら、簡単に勝てる相手ではない事を十分に理解している筈だ。


今日のスターティングメンバーは以下の通りだ。



GKはこれまでと変わらず鈴木が守る。自らの失敗もあったが、経験値は試合に出る事で積むしかない。

もし、弱気の虫が出て、強気の守備が出来ないと感じたら変わるべきだ。

SBには毎熊が入った。前の強烈なミドルシュートは強く残っている。サイドを上がり久保、堂安らとうまく絡んで得点を狙って欲しい。

ワントップには好調の上田が入った。


旗手が負傷で欠場するが、心配された板倉はメンバーに入った。守備陣には心強い。なんと言っても三苫の復帰は心強い。


日本のキックオフで前半開始。

イランは縦への推進力は脅威だ。

右サイド毎熊が上がって空いたポジションが狙われなければ良いが。


日本は久保と堂安が自分達の判断でポジションを変化させ相手に絞らせない。

28分、上田からのボールを受け、相手守備を交わし、難しい処理をした守田がそのままPA中へ持ち込み、右足を振り抜いた。ボールはGKベイランバンドの伸ばした右足に当たったが、ゴールに吸い込まれた。





写真:テレビ朝日

難しい試合で日本が先制した。

その後イランにゴールを狙われたがシュートが僅かにゴールを捉えず失点しなかった。


アディショナルタイムの3分を守り切り1対0でリードして終えた。


日本は交代なく後半開始。


開始からイランが日本陣内に攻め込む。

50分、裏を取られシュートを撃たれるが鈴木がブロックし防ぐ。これはオフサイドの判定。


55分イランにゴール前で縦に抜かれ、モヘビに流し込まれた。痛い失点。

1対1の同点となった。


65分、久保と前田に代わり、三笘と南野が入った。


この時間帯は、日本の守備陣がばたついて落ち着きが欠けている。

ボールが前に運べない。

ずっと攻められている。

耐えるしかない。


アディショナルタイムは4分。

この時間になってもイランの選手のスタミナは落ちていない。

延長戦に持ち込めるか。


しかし48分、ゴール前に上がったボールを板倉と富安の間でコミュニケーションが取れていなかったのか、ぶつかり譲り合った形で動きが止まった所に相手選手が入って来たために、慌てた板倉が足を振った。この足がはらう形になり倒してしまった。

PKを計上してしまった。

写真:Yahoo

あの場面で瞬間の対応は難しいが、正しい判断だったか。

PKが決まり1対2と逆転された。


53分、守田、堂安と浅野、細谷が交代した。


このまま、残念な失点で試合終了。



ばたついた時間帯に、守備陣を交代させ、選手の頭の中にある悪い判断の流れを切る事も考えてみたら良かったのではなかっただろうか。


日本の頂点に立つ夢は消えた。

次は頭を切り替えて、ワールドカップ予選に臨みたい。