2023 J1リーグ 第30節。

前節の横浜FMとの首位決戦で勝利し、勝ち点4差で首位に立つ神戸。最後まで気が抜けない戦いが待っているが、今日はJリーグ30周年記念試合として国立競技場で、4位につける鹿島アントラーズとの一戦。まだまだ険しい天王山級の戦いが続く。


写真:神戸公式

神戸も一戦必勝だが、まだ可能性がなくはない鹿島も必勝体制で望む事だろう。自分で首位を止めない限り上位浮上はない。


代表戦があり3週間の試合間隔が空いたが、その間の調整はどうだったのだろう。

神戸は大切な試合に初瀬が累積警告で出場停止と言うのは、攻撃の幅から考えて厳しい。

だが今は全ての選手が力を最大限に発揮しなければならない時だ。多少のケガ、体調不良があっても出られるなら高いパフォーマンスで臨んでほしい。


今日のスターティングメンバーは以下の通り。


代表合宿でケガをして途中離脱したGK前川が名を連ねている。ケガの状況は完治などしていないが、気力の出場だろう。「後ろの声は神の声」心強い事は間違いない。


汰木が久々にベンチに入った。

マタの活躍が見られるのか。楽しみだ。


鹿島のキックオフで前半開始。


神戸が序盤から攻勢に出る。佐々木の動きが素晴らしい。ここ最近の試合で自信を付けている。


すると16分、左サイドで井出が何回も仕掛けた切り返しで鹿島守備を振り切り、クロスを中央に上げると、武藤の後ろにいた佐々木がヘディングでゴール右隅に決めた。

写真:DAZN







神戸が待望の先制点を挙げた。

大迫、武藤だけではない貴重な存在となっている。


その後も神戸が攻勢を強めている。

守備も鹿島の鈴木に仕事をさせない事が重要だ。


さらに神戸が追加点を狙う。

45分、山口からのサイドチェンジを受けた武藤が左に持ち込み、深い位置から武藤が絶妙な右足のアウトサイドキックでクロスを中央に入れる。このボールを井手がヘディングシュートを撃つと、GK早川が反応するが弾きボールはゴールイン。





先制点をアシストした井出が2点目を決めた。


このプレーがオフサイドかと思われたが、VARによりオフサイドなしの判定となりゴールが認められた。


前半神戸がリードして終了。

鹿島にとっては、やりたい事が出来ずに終わった前半だろう。


後半神戸は交代なし。


鹿島もボールが回るようになってはいるが、神戸の各選手の運動量で最終形は作らせていない。


59分、井出が内転筋を痛めて飯野と交代した。


62分、神戸が扇原のCKからゴール前で混戦となり、こぼれたボールを走り込んだ酒井がボレーシュート。これを大迫がヘディングで押し込んだかに見えたが、オフサイドの判定で得点ならず。


83分、扇原のCKをパトリッキがヘディングシュートしたが左ポストを叩き、こぼれたボールをファーサイドで狙っていた佐々木がボレーシュート。

ゴール右上に決まった。





このプレーも、GKの前にいた武藤がオフサイドかと思われたが、VARでGKのプレーに関与せずとの判定でゴールが認められた。

この3点目で神戸が圧倒的に優位に立ったが、アディショナルタイムに入った91分。鹿島の松村がドリブルで持ち込み左足を振り抜くと、ゴールに突き刺さった。神戸の守備陣が3点目を挙げた事で、やや集中を欠いた訳ではないだろうが、シュートに対して2人が守備に入ろうとしたが、被った形となり中途半端なストップになった。前川も正面だったが反応できなかった。

97分、いつもながらよく走った武藤が大崎と交代した。後半のゴール前での2本のシュートは決定的チャンスだっただけに決めたかった事だろう。

しかし、アディショナルタイムを守り抜き3対1で、53,444人の観衆を集めた国立決戦に勝利した。




ほぼ出場ぎ厳しいと思われたGK前川がゴール前に立つだけでも安心感があった。
扇原が試合に出るたびに、以前のキレが戻って来ている。これは神戸に大きな戦力プラスになっている。
今日もみんなが走り、シュートを打ち、守った。

2位の横浜FMも勝ったが、勝ち点差は4を保っている。次節で優勝は決まらないが、いつもながらの一戦必勝‼️