2023 J1リーグ 第16節。
前節、サガン鳥栖に先制されながらも逆転で勝利し、首位に立った神戸。
悪天候で中止となった川崎との一戦を戦う。
首位とは言え僅差で戦うリーグ戦で、強敵川崎との戦いは逃れられないが、強い守りからスピードある攻勢をかける今の神戸は自信を持って戦いに臨めるだろう。
今日のスターティングメンバーは以下の通り。
汰木がベンチスタート。パトリッキが先発する。
いつもの入りとは違ったパトリッキの起用は面白い。
誰をとっても曲者の川崎に、同プレスをかけて、ボールを奪い前線にどれだけ供給出来るのか。
大迫を当然抑えに来るだろうが、武藤、パトリッキ、佐々木が流動的に動き、川崎守備陣を崩してもらいたい。
川崎のキックオフで前半開始。
数字でも出ているように、川崎がボールを保持するスタイルで攻めている。
神戸は大迫に当てて、こぼれ球を縦に入れ、武藤が持ち込み、サイドから佐々木に送りチャンスを迎えたが最終形には持っていけず。
16分には佐々木がGKとの間にボールを入れたが、パトリッキはマイナスパスをイメージしたかタイミングが合わなかった。
パトリッキが攻守で頑張っているが、まだ全体に溶け込んでいない、微妙なズレが生じている。
23分、川崎の脇坂がPA右でフリーでシュートを決めた。
神戸にとっては、苦しい先制点。
30分にも川崎が、脇坂のCKをファーで合わせたシミッチがヘディングで合わせ、ほぼゴールだったが最後は宮代が押し込んだ。
神戸には痛い2失点目。
川崎の強さが見えた。
川崎の守備陣のうまさで、神戸がPAに入り込む得点の形が作れない。
アウェイチーム川崎が思い通りの展開でリードした。
神戸が選手交代も含めた、戦術の練り直しが必要だろう。
神戸は選手交代なしで後半に臨む。
川崎の登里が、前半の武藤との接触プレーで脳震盪と判断され後半から交代した。
開始後6分で武藤がピッチを外れた。
前半の登里との接触プレーの影響か。
汰木が交代で入った。
汰木が入って、サイドからのボールの流れが活性化した。
55分、初瀬が中にクロスを入れたが、家長の腕に当たったように見え、VAR判定でハンドの判定でPKとなった。
キッカーは大迫。
ゴール上に突き刺さるシュートが決まった。
得点ランク1位タイの15点目を挙げた。
62分、汰木のCKをゴール前の大迫がシミッチとの競り合いに勝ちヘディングシュートを決めた。
神戸が同点に追い付き、試合は振り出しに戻った。
大迫は得点ランクトップに立つ16点目を挙げた。
76分佐々木と飯野が交代した。
85分、汰木がボールコントロールの際に転倒し、左手を痛めた。倒れ方から脱臼もしくは亜脱臼でも腕が動かせない状態で、ピッチを後にした。
ケガ人が続いているだけに心配だ。
試合はこのまま試合終了。
前半苦しんだ神戸が、後半汰木が入ってから流れが変わったように思えた。
2点のビハインドを跳ね返し同点で終えた。
神戸が辛うじて勝ち点１を挙げて、首位を守った。
写真：DAZN
今日もやはり大迫の力が発揮された。
武藤の途中交代も不安だが、汰木のケガの状態は憂慮される。