こどもの知性と豊かな心を育む作文指導  -28ページ目

こどもの知性と豊かな心を育む作文指導 

作文は、ちょっとしたコツを身につければ楽しく取り組めます。思考力の基礎でもある国語力を作文を通して学んでいきましょう。
どのお子さんも自己肯定感を高めつつ成長できるよう指導いたします。

今日は、私の子どもたちの作文の日。
長男は、学校行事のためお休み。二男と三男のふたりだけの取り組みです。

父親が不在がちの我が家では、なんとなく長男が父親の役割を果たす部分があり、兄弟の中でも何かと面倒を見て世話を焼いています。そんな長男がいないので、今日はなんとなくピリッとしません。

三男は特に、感想文課題ということもあり、なかなか書く気になれず、だらだらしています。
ひとことふたこと、ヒントを出してあげても
「わかんない……」
とふてくされる始末。

確かに大人でも気が乗らない仕事があります。ましてや子どもならなおさら……。

こんなときは、親が、
「じゃあ、言ったとおりに書いてみようか!」
と、書くことをどんどん口頭で言っていきます。

そして、子どもはただ書き写すだけ。

全部書きあげたら、

「ね、これで完璧。簡単でしょ?」

と。これで子どももにっこり。

どうしてもやりたくないという日は、今日はやらなくていいよ、という代わりに、この手で書かせてみましょう。
担当して6年が過ぎた、小5の女の子のお母さまより、とても嬉しいひとことをいただきました。

「年長からこうして先生と作文に取り組んできたことが宝だなあとつくづく感じる日々です」
ですって!

こういうひとことをいただけると、ほんとうに嬉しいです。

かわいい年長さんだった女の子が、もう5年生。成長とともに変わってくるところもあれば、変わらないところもあったりして。ひとりの生徒さんとこうして長くお付き合いができるのも、言葉の森ならではだと思います。

お付き合いが長くなってきたからこそ、毎週新たな気持ちで電話指導をしていこうと、改めて思いました。今後ともよろしくお願いします。
昨日も暑かったけど、今朝も子どもたちは半袖で登校しました。

「保冷材入れないとお弁当痛んじゃうよねー」
と言いながら、保冷材を詰め込んでいると、長男が、

「なんで食べ物がダメになるのを、『いたむ』って言うんだろうね?」
とつぶやきました。

「ほんとだね。心が痛むとか体が痛むとか、人が死んだときにも悼むっていう言葉を使うしね。漢字はいくつか種類があるけど、いたむっていう音が同じなのがおもしろいね。」

そう返事をしました。

長男は、市の体育大会へ向けての朝練があり、話はここで中断してしまいました。

小学国語学習辞典で調べてみたら、

傷む 1 きずついたり、こわれたり、ぐあいが悪くなったりする。
   2 食べ物がきずついたり、くさったりする。
痛む 1 からだのどこかにいたみを感じる。
   2 心にくるしみを感じる。つらく思う。
悼む   人の死をおしんで、なげき悲しむ。

とありました。「いたむ」という音で、体の痛みや心の痛み、人の死と同じように、物が使えなくなる様や本来は食べられたはずなのに食べずにダメにしてしまった様などを感じることができるのは、日本人ならではなのではないのかなあ。

英語だとどうなんだろうと思ってちょっと調べてみたら(はい、調べないとわかりません)

 be off
 go bad

などで表現されるようです。外れている、ダメになる……。ストレートですね、やはり。

今夜、長男に話をしてみようっと。こんな何気ない言葉でも、ふと、あれ? と疑問に思ったときに調べる習慣をつけておくと、語彙力もつきますし、文化についても考えるきっかけになりそうですね。