こどもの知性と豊かな心を育む作文指導  -26ページ目

こどもの知性と豊かな心を育む作文指導 

作文は、ちょっとしたコツを身につければ楽しく取り組めます。思考力の基礎でもある国語力を作文を通して学んでいきましょう。
どのお子さんも自己肯定感を高めつつ成長できるよう指導いたします。

ツゲの11.2週の課題は、「電車やバスに乗ったこと」です。

たとえば、初めてひとりで電車に乗ったことや乗りたかった新幹線に乗ったときのこと、または、珍しくバスに乗ったことなど。
乗り物に乗ったときのドキドキ、ワクワク感が出るとよいでしょう。

先日この課題で書いてくれた生徒さんの作文。
お母さんに聞いた話をじょうずに書き入れてくれたのですが、このエピソードがとても共感できるものでした。

その子のお母さんは、小4のとき、初めてひとりで電車に乗って二つ隣の県まででかけたそうです。不安ではあったけど、隣の席のおばあちゃんが、お菓子やみかんをくださったので嬉しかったという内容でした。

私も、小4くらいのとき、東京の伯母の家にひとりで遊びにいったことがあります。
特急列車に乗ったのですが、私を電車に乗せるた母が、同じボックス席に座っている気の良さそうなおばさんに
「東京までなので、よろしくお願いします」
と声をかけていた姿を思い出します。そのおばさんも、お菓子をくださったり声をかけてくださったり、面倒をみてくれました。こんな経験が数回あります。

今は、ちょっと躊躇してしまうご時世ですが、昔はこんなことがあったのよと、お子さんにお話ししてあげるとよいかもしれませんね。

そういえば、電車の中でのんきにみかんを食べるという光景は、都会ではほとんど見られなりました。少なくとも、私が通勤で利用している路線では、見かけません。

なんだか、懐かしいような、切ないような、そんな気分になりました。
ツゲの課題は、今学期をとおしてお米についての長文になっています。

11.3週の感想文もお米について。
お米が昔々から日本人にとって最高の主食であった理由がいくつかあげられています。

たとえば、おかずがなくてもお米そのものがおいしかったことや狭い土地でも毎年毎年収穫することができること。

また、お米にはジャポニカ米とインディカ米という種類があり、日本に入ってきたのはジャポニカ米だということ。


ジャポニカ米が入ってきたおかげで、日本にはお弁当文化が生まれたともいえそうです。というのも、ジャポニカ米は粘り気があり、冷めてもおいしいため、おにぎりにするのも容易です。

実際、お米を主食としている国々の中でも、お弁当文化が花開いたのは日本だけのようです。
(コンビニ弁当などではなく、家庭で作るお弁当という意味で)

今回の感想文。
お米の話題から、こんな文化のお話にまで発展できる課題になってます。
今学期のツゲの長文は、学期を通して富山和子さんの「お米は生きている」です。

日本人の主食であるお米。そのお米と日本人の関わりを通して、食糧問題から環境問題まで考えさせるきっかけになりそうな、すばらしい内容です。

10.3週は、江戸時代の武士のお給料はお米で支払われていたとか、戦後はお米は配給制だったとか、お米に関する豆知識満載の文章です。

今回の感想文では、すばらしい似た話を書いてくれた男の子がいました。配給制というところに目をつけて、

自分のお年玉やお誕生日にもらったお金も、いちどお母さんに取り上げられて、何かを買うときにだけ使うことができる。これは配給制と同じだ。

というのです。これは、目の付け所が秀逸! なかなかよく考えたものだなあと感心しました。

似た話で書いてくれる話題は、いつも新鮮なものが多くて、楽しませてもらっています。、