文字の美を様々な技術を用いて表す芸術。
東アジアとイスラーム圏で特に発達した。
ということで、本日はアラビア書道等々について。
アラビア書道は偶像崇拝が禁じられたイスラム圏でいかに神の言葉である『コーラン』を美しく書くか。ということで発展したものです。
初期のコーランの写本はクーフィー体という書体で書かれています。
(TheBritishMuseumArabicScript:MightierthantheSword,PagefromtheQur'an
クーフィー体はイラクの都市、クーファの名にちなんでいて、そのクーファは正統カリフ、アリーの時代とアッバース朝の時代に都だった都市です。
クーフィー体はイラクの都市、クーファの名にちなんでいて、そのクーファは正統カリフ、アリーの時代とアッバース朝の時代に都だった都市です。
形の特徴は現在の流麗な筆致は見当たらず、ひたすら直線的というところにあります。また、
この写本にも見えるように、「ب(バー)」の下点、「ن(ヌーン)」の上点など、子音字の点はまだ書かれていませんでした。
ちなみに、クーフィー体って、目に馴染みがないように見せかけて、実は一回は見ているはずですよ。
イラクの国旗の「الله اكبر(神は偉大なり)」はクーフィー体で書かれています。この文字はもともとはある人の手書き文字でしたが、2003年、そのある人、サダム=フセイン大統領の失脚に伴い、クーフィーに改変されました。