皆さん、おひさ~~です
「感染ソドム」もやっと発売になり、やや安心して過ごしております。今日は、近況報告と
チョビッと新しい告知をしたいと思います。
告知と言うのは、下記作品「ヴァルディーン」についてです。現在、クラウドファンディング
で、ドラマCD制作の制作費を募集しております。
この「ヴァルディーン」に関して少し説明しますと、もともとは別に動いてくれている音楽系の
プロデューサーの方の発案で、アイマスやラブライブのような感じのものと、ロボットアニメを
合体させたいとの意向で始まりました。
私の方で、キャラデザやメカデザを新規に起こし、TVアニメ化に動き出したのですが、私の方
で、ロボットアニメにするなら王道の子供向けアニメにしたいと要望し、受け入れてもらいました。
子供向けと言う事でもあり、スポンサーに対しても分かりやすい説明として、子供向けマクロス
を作りたいと言うコンセプトを提案して、その説明でスポンサー探しをしていただいております。
先方のプロデューサーは、音楽系と言う事もあり、アイマスやラブライブのように大人数のキャラ
を出したいようなんですが、私は出来るだけメインキャラの人数は抑えたいと考えているので、
その辺の最終調整は、企画が動き出してからのせめぎ合いになるかな?と考えております。
ただ、皆さんもご存知だと思いますが、TVアニメ化に際してはお金がかなり掛かります。
だいたい1クール(10~13本)で制作費と、関連費(TV用枠代と波代及び広告宣伝費等)を合わ
せて、約2億5000万円~4億円弱位掛かります。
昔(かなり昔の話し(;^_^A…)は、こう言った予算は、全て広告代理店が集めて来てくれていまし
た。と言うのも、今も昔も変わらないのですが、地上波の場合、広告代理店経由でないと番組が
作れないし、TVに映してもらえないからです。制作会社は、局と直接交渉ができないんです。
こういう事もあり、昔のアニメは直接制作していないにも関わらず、著作権所有者に広告代理店
が入っていたりするんですよね…ひどいと、すべて広告代理店が著作権を独占していたりする事
もありました。(マくロスにその名残があります…YAMATOもこの辺の問題で、揉め続けていました)
TVアニメに関しては、その時代のビジネススキームによって、スポンサーや出資者の状況が変わ
っています。初期のアニメだとメインスポンサーが玩具メーカーや食品会社と言った業者が主流で
商品を売るために、広告費としてアニメ制作費を出していました。
その後は、徐々に子供向けアニメが減って行き、代わりにオタクさん(大人)向けアニメが主流にな
り、ビデオ→レーザーディスク→DVD販売や原作本で、利益を上げるようになり、スポンサーが変
化し、お金の集め方も変わり、制作者委員会制度なるものが出来ました。(この流れは、現在も続
いています。)
最近では、そのお皿販売も不振になり、代わりにゲーム販売や、ネット販売、さらにはメディアの
変化により、ネット配信業者がスポンサーになって、アニメを作るようになって来ています。
本来、地上波なら制作費をTV局がもっと出すのが本来のメディアの力を維持する方法だと思うの
ですが、局はリスクを取ろうとはしません…それゆえ、TVメディアの衰退に拍車が掛かっているん
だと私は思っています。…これは漫画にも言える事なんですけどね…。
かつて、漫画の漫画賞の100万円の賞金って言ったら、それこそ今でいう1000万円以上のインパクトがあったものです。
漫画界をもっと盛り上げたいなら、漫画賞で1年に一回くらい賞金1億円を出しても良いと思うのですけどね…。漫画で得た利益を他の赤字補填に回すのでなく、もっと漫画に投資すべきです。
以上、全て私の私見ですので、間違っていても、訴えないで下さいネ…お願いしますよ
ただ「ヴァルディーン」の企画が通って、アニメ化できれば本格的な子供向けロボットアニメを作りたいと考えております。
なんだかんだ言っても、ロボットアニメの王道は、子供向けですから。年のせいかもしれないんで
すけど、最近本当に子供たちに向けたアニメを作りたいと感じています。
今の二十歳前後の子たちは、ロボットアニメを知らない子が多いんですよね…その子たちが子供
の頃には、もうロボットアニメは作っていなかった事実があるので仕方ないっちゃ仕方ないですが
寂しい限りです。
ロートルの力を結集すれば、まだギリで子供向けロボットアニメが作れると思うのですが、時間はそんなに残されていないような気がします。
最近、大人向けアニメを全世界に配信を踏まえて拡げて行くと言うアニメが作られていますが、
カウンターカルチャーとか言っていますが、全世界で言えばアニメはあくまで、子供向けアニメが
王道で、世界もこの種のアニメを求めています。世界規模で言えば、少子化は限られた先進国
でしか発現していません。世界規模で言えば、まだまだ子供向けアニメの方が求められている
んです
最近では、CGを2次元アニメっぽく見せる手法が増えて来ていますが、私に言わせればそんな物
アニメじゃないです。
アニメは実写で表現できない見せ方やタイミングがあって、日本のア二メーターはそのタイミング
や見せ方に心血を注いで来たのです。レイアウトの取り方も、実写では絶対にあり得ない嘘レイ
アウトも多用していました。(有名な金田パースとか…)
アニメの世界は、嘘と現実が混ざってなんぼのもんなんです。その辺を分かっていないと、つまら
ないアニメの量産が続く事になりますが、配信系の新しいメディアの方は分かっていらっしゃるの
でしょうか?そこの所がマークです。
取りあえず、「感染ソドム」がそこそこ売れて、次回作につながって行ってくれる事と、「ヴァルディ
ーン」が決まってTVアニメを作らせてもらえるように、頑張っておりますので、応援して下さいネ。
少しでも余裕がある人は、まず「感染ソドム」を買って、「ヴァルディーン」のドラマCDのスポンサーになって下さい…貧乏プロデューサーの本当に勝手なお願いです…<(_ _)>m(_ _)m<(_ _)>
―追記―
オタクさん(大人)向けアニメの海外進出で、アメリカのアニメ市場を5年位前に、「かどかわ」と言う本屋さんが、自分の原作アニメを
ただ同然で向こうの映像メディアに配って、アメリカ市場を荒らすだけ荒らして撤退したと言う話しを海外番販(海外向け番組販売)の
会社・社長から聞いた事があります。
なぜ、そんな事をしたかと言うと、「かどかわ」さんはアメリカ市場で日本のコミックス(マンガ)を日本市場のように拡大するための、販促
代わりにアニメを使ったようなんですが、日本とアメリカでは、コミックスの概念が全く違う事に気付かなかったようで、大失敗したそうです。
アメリカでは、コミックスは子供が読むもので、日本と違って大人は基本的には読まないそうです。(ごく一部の例外的な大人はいるようですが…) そんな事で、日本産のコミックスは全く売れなかったそうです
そしてそれ以降、アメリカの大人向けアニメを扱う業者は、オタク向けアニメはタダ同然でくれるもので、買う物という意識が無いので、全く売れなくなったと、海外番販の社長が嘆くと同時に怒っていました。
そう言った状況は、もう変わったのでしょうか?…やや気になったお話しです………ご愁傷様にならなければ良いのですが…
アメリカ市場で、アニメはカートゥーンと呼ばれ、主に子供向けアニメが王道を行っているようです。狙うなら、やはり王道の子ども向けカートゥーンで勝負すべきだと思うのですが…