反復性膀胱炎、慢性膀胱炎は何故?
【症状】頻尿、切迫感、尿失禁、尿臭などなど
なかなか治癒しない
耐性菌(抗生剤が効かなくなった)
【検査】尿検査(感染状況確認)
エコー、膀胱鏡(感染の原因を確認)
尿流量検査、残尿測定(排尿状態の確認)
【一般泌尿器科医が意識している事】
膀胱がん、結石、膀胱憩室、間質性膀胱炎
など鑑別できていれば、
なかなか泌尿器科医としては合格ライン
【専門家】
陰部ケアの状況(洗いすぎ、使用石鹸など)
乾燥、潤い、粘膜、PHの状況など
尿道憩室や粘膜脱、骨盤臓器脱などの鑑別
【専門家でもまだ】
更年期以降におこる腟や尿道周囲(陰部)の粘膜が萎縮することで、乳酸菌類の活性が低下し、腟内や陰部に大腸菌など繁殖します。
陰部が「リザーバー」の役割になっている事はあまり知られていません。
【セルフチェックも】
陰部のPHは簡単に測定できます。
薬局やAmazonなどでも購入できます。
PHが測れればなんでも大丈夫です。
下記は1例です。
【陰部のPH】
腟内に試験紙を当てて5以下なら正常
【治療】
PH6以上なら、早めにケアを開始しましょう!
1.まずは保湿!
乳酸菌類は乾燥に弱いため、保湿が大事です!
ワセリンなど安いもので充分です!
余裕のある方はフェムテック製品も良いかも^ ^
(高いだけのもあるので注意⚠️)
2.洗いすぎに注意!
洗浄すると潤いが、無くなります!
手や顔を洗いすぎると乾燥しますよね?
どうしても洗いたい方は、洗った後に保湿を!
顔の乳液やハンドクリーム、リップなどと同じ感覚です。
3.局所ホルモン補充
女性ホルモン (E3と言う種類)投与により、陰部の粘膜を改善して、潤いを戻します。
潤いが戻れば、乳酸菌が再度活性化し、「陰部が酸性」になります。
4.レーザー治療
粘膜に程よいダメージを与え、粘膜を再生します。ホルモン剤が使えない方やホルモン補充でも不十分な方にはとても良い治療です。
※同じレーザーでも出力調整がとても大事などで、粘膜が薄くなっている方は火傷が長くなるケースも散見されますので、注意して下さい。
日本橋骨盤底診療所
女性泌尿器科医在籍