高齢者の「過活動膀胱治療」に


2剤併用しても、ボツリヌス毒素受けても


「治らない」と言うこと多いと思います。


そもそも、膀胱じゃないから!


本日も長年、過活動膀胱治療を受けられて来られましたが、治らないと受診。


【診断】

膀胱は問題なく、

カメラでは「腟粘膜萎縮」に「萎縮性腟炎」所見

トリガーポイントは両側の内閉鎖筋に

「筋筋膜性骨盤疼痛症候群MPPS:腟こり」


【評価】

膀胱刺激症状は、

1.膀胱を裏打ちする「腟壁の炎症」

2.膀胱と筋膜で繋がる「内閉鎖筋の疼痛」

となります。


【治療】

MPPSは理学療法

腟炎は局所ホルモン補充と保湿、希望があればレーザー治療


膀胱炎、過活動膀胱があまり改善しない時は、膀胱周囲の環境を見直したいものですね。