筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)

は、環境因子に影響されやすい疾患です。
特に座り仕事の方に多く、脚を組む、和式生活などはリスクが潜みます。
 症状が軽いあるいは初期症状ならすぐに完治しやすいと思います。
 症状が長期だったりするとなかなか治りにくい印象です。

【様々な症状】
1.下腹部の疼痛、違和感
  (原因:内閉鎖筋、錐体筋など)
2.膀胱刺激症状(頻尿、残尿感、切迫感など)
   (原因:内閉鎖筋、錐体筋、尿道括約筋、肛門挙筋など)
3.骨盤底の運動障害: 尿失禁など
  (原因:内閉鎖筋、尿道括約筋、肛門挙筋など)
4.性交痛 
 (原因: 陰部神経刺激症状、球海綿体筋、内閉鎖筋など)
5.陰部痛、肛門痛
 (原因:陰部神経刺激症状、内閉鎖筋、尾骨筋など)

【診断】
体外(下腹部、臀部)からのトリガーポイント、体内(経腟、経肛門)からの内閉鎖筋等のトリガーポイントのチェック

【治療】
1.経腟あるいは経肛門からアプローチ: ダイレクト筋膜リリース (経腟や経肛門的に行う、肩の指圧のようなイメージ)で症状を改善させます。
 予防法やセルフケアができないと効果は一時的です。

2.体外アプローチ:体外部位の内閉鎖筋などを筋膜リリース、股関節の可動性改善、ストレッチなどで症状緩和や予防を目指します。

3.骨盤底と関連する部位の改善:
 腰痛、膝関節、足関節が悪いと立ち方、座り方などで骨盤底筋に悪影響があり、それらを含めて改善させます。セルフケアも学びます。
 



日常習慣を改善する事で、症状が出なくなる方も多数です。


4.高テスラ磁器刺激療法
 骨盤底筋を磁器刺激で収縮弛緩を行い、血流改善や筋力アップにより改善します。

5.生理食塩水によるハイドロリリース
 トリガーポイントへ生理食塩水を注入し、筋線維の癒着を剥がします。